当時は小学生 祖母から聞く震災の話と石巻の今

当時は小学生 祖母から聞く震災の話と石巻の今

当時は小学生 祖母から聞く震災の話と石巻の今

東日本大震災から8年が経ちました。3月11日放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」では、今、東北に住んでいる生徒(リスナー)が、どんな毎日を送っているのか、どんな街で暮らしているのか、どんなことを考えているのかを知るため、パーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が生徒に会いに行きました。



あしざわ教頭:僕は、宮城県に住んでいる18歳の女の子(ラジオネーム:あつりえ)に会いに行ってきました。石巻市を案内してもらって、市場で一緒に美味しいご飯を食べたり、街が見渡せる公園に行ったり、震災直後に避難していたおじいちゃんとおばあちゃんの家にもお邪魔させてもらいました。

まず一行は、『いしのまき元気いちば』に到着。こちらには、旬の鮮魚や水産加工品、農産品、地元の物産品、三陸地域や震災復興応援地域の特産品など、美味しそうな食品・食材や飲食店が並んでいます。

あしざわ教頭:日曜日ということもあって、めちゃくちゃたくさんの人が来ていました。そこで食べたウニのクリームパスタが、めちゃくちゃ美味かった! あつりえが食べていた“あら〜麺”っていうあら汁で作ったラーメンもあって、一口もらえば良かった!

次に向かったのは、このリスナーの祖父母が暮らす家、兼、学生服の店。津波が押し寄せた8年前は、3階建てのこちらのお店に避難していたそうです。番組では、リスナーとそのおばあさんに震災時の話を伺いました。


いしのまき元気いちばから見える景色


リスナー:地震が起きたときは、授業がまだ終わってなかったので小学校にいたんです。(学校で一晩過ごし)次の日になって水が引いてから親に学校まで迎えに来てもらって、ここまで一緒に帰って来ました。

あしざわ教頭:その時のことは、どういう記憶として残ってる?

リスナー:大変なことになっているのは周りを見ればわかるんですけど、どこまでその状況が続いてて、どこから無事だったのかとか、どこの建物が無事で、どこの建物が流されたのかとか、全然よくわからなかったです。電気が復旧するまでテレビとかも観られなかったので。世間でこれがどういう風に取り扱われてるかも、全然わからないし。

あしざわ教頭:水がちゃんと戻ったのはいつ頃だったんですか?

リスナーの祖母:次の日から泥かけを始めて、すっかり直ったのは5ヵ月……。(震災時は)あと1週間で高校の合格発表という時期で、学生服の在庫がものすごくあったんですよ。中学校の渡すだけになっていた分もダメになってしまって。とりあえず泥だらけになった伝票を乾かして、みんなで手分けして学校で子供の名前やどこにいるかを聞いて。近所で泥棒に入られるということが度々あったんで、私は店にいて懐中電灯で学生服を売っていました。流されてしまったので「なんでもいいからください」っていう人がいて、2階にちょっと在庫があったからそれでやりましたね。

あしざわ教頭:今の話とかは、聞いたことはあったの?

リスナー:ないです。子供心にも大変だろうっていうのはわかるんですけど、制服とかをやっているので、そっちのメーカーさんとの関係とか、それを取り持たなきゃいけなかったんだな、と、やっぱり大変だなって思いました。

あしざわ教頭:ここでの思い出とかってあったりする? 近くに仲の良い子とかいたの?

リスナー:夏休みとか一緒に遊んでいた子がお隣にいたんですけど、その子は亡くなってしまって……詳しい状況とかはちゃんと聞いてないのでよくわからないんですけど、亡くなったって聞いて「ホントに?」って感じでした。

あしざわ教頭:そうか。よくわかんないよね。その子のことを思い出すことはあるの?

リスナー:3月11日が来るとテレビとかで当時の映像とかいっぱい流れるので、「こんなことがあったな」とかは思い出すんですけど。忘れないようにしなきゃなって思っています。

あしざわ教頭:色々ありがとうございました。思い出したくないこともあるでしょうに……。

リスナーの祖母:(震災の)映像をテレビで観て、グッときますね。本当に「なんで、私たちが」って思うけど、全国的にどこでもあり得ることだし。いろんな所で災害があるから、まず頑張ってやっていかないとなと思ってね。

あしざわ教頭:すいません、お邪魔しました。

◇◇

そして一行は、石巻の街が見渡せる日和山公園へ。おばあさんから初めて話を聞いたリスナーに、改めて感想を聞くと「ちょっとずつ街が元気になってきたり人が増えてきたりしているのは、大人の人が頑張ってくれたからなんだな、と思いました。忘れちゃいけないし、ちゃんと口に出すことで自分でも振り返れたかなと思うので、貴重な体験をさせていただきました」と話していました。

あしざわ教頭は「今回、旅をさせてもらって、やっぱり行かないとわからないことがいっぱいありました。もちろん街は少しずつ復興はしてきているけど、あつりえとか皆さんの心の中は、まだ全然復興してないこともいっぱいあるんだなとすごく思いました。それは行って話を聞かないとわからないし、本人が口に出したことで何かが報われることもあるかもしれないし。僕は3年連続で日和山公園に行かせてもらっているんだけど、あそこから見える空の色を毎回絵で描こうとしても、なかなか上手く描けないんです。だから何回か行って、ちゃんとその絵を完成させようかなと思いました」と、彼の地へ思いを寄せていました。

今回の訪問の様子は、番組のYouTubeチャンネルでも動画で紹介しています。


「東日本大震災から8年。東北に住む10代が今考えていること」
【ドライ部3】#23(宮城県・石巻市)

----------------------------------------------------
【??この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く??】
聴取期限 2019年3月19日(火)AM 4:59 まで

スマートフォンでは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員に登録の上ご利用ください。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:とーやま校長、あしざわ教頭
放送日時:月〜木曜 22:00〜23:55・金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

関連記事(外部サイト)