バンクシーにも影響!?“社会を彫刻した”芸術家に迫る

バンクシーにも影響!?“社会を彫刻した”芸術家に迫る

バンクシーにも影響!?“社会を彫刻した”芸術家に迫る

ラッパー・KEN THE 390とアーティスト・砂糖シヲリがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「TOKYO SOUNDS GOOD」。旬なアートの魅力を発信する「Art Good With artscape」のコーナーでは、東京藝術大学美術学部芸術学科准教授の林卓行さんをお迎えしました。



◆「社会を彫刻した」ヨーゼフ・ボイスってどんな人?
今回林さんにお話しいただいたのは、芸術家ヨーゼフ・ボイスについて。ボイスは1960年代に活動を始めた芸術家で、彫刻やパフォーマンスなどに加えて、社会運動に積極的に関わったことで知られています。
彫刻と言っても、その作風は一般的に知られている彫刻とは大きく異なっています。今回は、椅子に動物の脂を塗った≪脂肪の椅子≫、グランドピアノをフェルトでラッピングした≪グランドピアノのための等質浸潤≫などを紹介しました。



≪脂肪の椅子≫



現在、ボイスの人生を追った資料映像や関係者へのインタビューがまとめられた映画「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」が公開中です。この映画には「彼は、社会を彫刻した」というキャッチコピーが付けられていますが、この言葉には彫刻に対するボイスの考えが表れています。林さん曰く、「彫刻で僕たちが連想するのは『できあがった、動かないもの』ですが、ボイスにとっては、『作ること』なんです。既にある素材を使って、それを1つのかたちに作り上げていく作業そのものを指します」とのこと。そして、人々と一緒に作業することで社会を作り上げていこうというムーブメントが、ボイスの編み出した「社会彫刻」という考え方なのだそうです。

◆現代にも受け継がれる、展示室を飛び出したアートの在り方
続いて、ボイスのおこなったパフォーマンスについて。代表的なものに、植樹した樫の木の根元に石のオブジェを設置していく「7000本の樫の木」プロジェクトがあります。これには色々な解釈があるようですが、「木はどんどん成長していく。でも石は長い時間をかけて成長しきって止まっている。その2つを同時に置いて、成長していくものと成長してきたものの対比、これから続いていくものとずっと続いてきたものの対比を表現していると考えられています」とのこと。もともとはドイツのカッセル市での活動でしたが、その後賛同者が集まり、ボイスの死後にも、たとえばニューヨークなどにこの動きは広がっていったそうです。

こうした作風は、現代のアーティストにも影響を与えていると言えるそうで、東京でも作品が発見されたと話題になったストリートアーティスト・バンクシーが挙げられます。美術館に動かない作品を観に来てもらうのではなく、制作活動によって社会に直接関わっていくというあり方が、ボイスの「社会彫刻」の考え方に共通していると言えるそうです。

映画「ヨーゼフ・ボイスは挑発する」は現在東京と横浜で公開中。全国で順次公開されていきます。詳しい上映スケジュールは、公式サイトでご確認下さい。

この番組を放送している東京・銀座にある「Ginza Sony Park」内のスペース「artscape GINZA」では、ARコンテンツのエキシビション「AAAR Vol.1」が開催されています。専用のアプリから、3組のアーティストによるARコンテンツをご覧いただけます。会期は好評につき延長され、2019年3月29日(金)まで開催されます。会場や専用アプリの情報はこちら。

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聴取期限 2019年3月16日(土) AM 4:59 まで
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【番組概要】
番組名:TOKYO SOUNDS GOOD
放送日時:毎週金曜14:00〜16:55
パーソナリティ:KEN THE 390、砂糖シヲリ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/tsg/

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