“災害時”通帳や印鑑がなくても「金融機関」でお金を下ろせる!?「災害時のお金に関する手続き」を解説
2023年05月21日 06時00分TOKYO FM+
手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災FRONT LINE」(毎週土曜 8:25~8:30)。今回の放送では、「災害時のお金に関する手続き」について取り上げました。

災害時の持ち出し品のひとつに、“印鑑”と“通帳”がリストアップされています。通常、金融機関でお金を下ろす際は、通帳と印鑑、またはキャッシュカードが必要です。とはいえ、災害時に通帳や印鑑を持ち出せなかったり、紛失してしまったりすることもあります。そうした際、金融機関でお金を下ろせるのでしょうか?
大規模災害が起きたとき、日本銀行は被災地の金融機関に対して「災害時における金融上の特別措置」を要請します。これを踏まえて被災地の金融機関は、印鑑や通帳がない被災者に対しても預金の引き出しをするよう、柔軟に対応することになっています。なので、基本的に本人であることが確認できれば、印鑑や通帳がなくてもお金を下ろすことは可能です。
1日に引き出し可能な金額も決まっており、多くの金融機関では1日10万円まで、ゆうちょ銀行は1日20万円まで引き出すことができます。なお、ネット銀行で災害時にお金を引き出したい場合は、コールセンターに電話して本人確認ができれば、本人名義の他行口座へ1回10万円までなら振り込んでもらえます。
このように、災害時に印鑑や通帳、キャッシュカードがなくても預金を引き出すことができますが、このときに重要なのは、本人であることを証明できる“身分証明書の提示”です。金融機関で身分証明書として使えるものは、「顔写真付きの身分証明書」「マイナンバーカード」「パスポート」、身体障害者手帳などの「官公庁が顔写真を添付した各種福祉手帳」などです。
ちなみに、顔写真のない身分証明書の場合は、2種類の本人確認書類や公共料金の領収書を組み合わせて提示するといった条件を前提に、身分証明書として扱うことができます。
また、本人確認ができれば預金を引き出すことは可能ですが、口座確認などに時間がかかり、即日の引き出しができない場合もあります。そこで、通帳の表紙をコピーして、非常用持ち出し袋に入れておくと良いでしょう。
最近はキャッシュレス決済が普及しているため、現金を持ち歩かない人もいるのではないでしょうか? しかし、災害時はキャッシュレス決済が使えなくなる可能性もあります。そんなときのために、1週間は避難生活が続くと想定して、非常用持ち出し袋に現金を入れておくと安心です。
また、災害時は店舗のレジが動かなくなったり、おつり用のお金が足りなくなったりする可能性もありますので、1,000円札や100円玉、10円玉などの硬貨を用意しておくと良いかもしれません。改めて、非常用持ち出し袋を確認する際に考えてみましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

※写真はイメージです
災害時の持ち出し品のひとつに、“印鑑”と“通帳”がリストアップされています。通常、金融機関でお金を下ろす際は、通帳と印鑑、またはキャッシュカードが必要です。とはいえ、災害時に通帳や印鑑を持ち出せなかったり、紛失してしまったりすることもあります。そうした際、金融機関でお金を下ろせるのでしょうか?
大規模災害が起きたとき、日本銀行は被災地の金融機関に対して「災害時における金融上の特別措置」を要請します。これを踏まえて被災地の金融機関は、印鑑や通帳がない被災者に対しても預金の引き出しをするよう、柔軟に対応することになっています。なので、基本的に本人であることが確認できれば、印鑑や通帳がなくてもお金を下ろすことは可能です。
1日に引き出し可能な金額も決まっており、多くの金融機関では1日10万円まで、ゆうちょ銀行は1日20万円まで引き出すことができます。なお、ネット銀行で災害時にお金を引き出したい場合は、コールセンターに電話して本人確認ができれば、本人名義の他行口座へ1回10万円までなら振り込んでもらえます。
このように、災害時に印鑑や通帳、キャッシュカードがなくても預金を引き出すことができますが、このときに重要なのは、本人であることを証明できる“身分証明書の提示”です。金融機関で身分証明書として使えるものは、「顔写真付きの身分証明書」「マイナンバーカード」「パスポート」、身体障害者手帳などの「官公庁が顔写真を添付した各種福祉手帳」などです。
ちなみに、顔写真のない身分証明書の場合は、2種類の本人確認書類や公共料金の領収書を組み合わせて提示するといった条件を前提に、身分証明書として扱うことができます。
また、本人確認ができれば預金を引き出すことは可能ですが、口座確認などに時間がかかり、即日の引き出しができない場合もあります。そこで、通帳の表紙をコピーして、非常用持ち出し袋に入れておくと良いでしょう。
最近はキャッシュレス決済が普及しているため、現金を持ち歩かない人もいるのではないでしょうか? しかし、災害時はキャッシュレス決済が使えなくなる可能性もあります。そんなときのために、1週間は避難生活が続くと想定して、非常用持ち出し袋に現金を入れておくと安心です。
また、災害時は店舗のレジが動かなくなったり、おつり用のお金が足りなくなったりする可能性もありますので、1,000円札や100円玉、10円玉などの硬貨を用意しておくと良いかもしれません。改めて、非常用持ち出し袋を確認する際に考えてみましょう。
<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25~8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/
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