涙活講師・橋本昌人「涙活活動」をおこなうきっかけとなった“感動の手紙”とは?
2023年05月25日 06時00分TOKYO FM+
放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」(毎週日曜15:00~15:50)。5月14日(日)の放送は、放送作家で涙活講師の橋本昌人(はしもと・まさと)さんをゲストに迎えて、お届けしました。

みんなで集まって泣くことで、心のデトックスを図る活動、いわゆる“涙活”を始めて10年になるという橋本さん。そもそものきっかけは、放送作家である橋本さんが、感動的な手紙の募集をしたことでした。
自身の担当するラジオ番組やテレビ番組で手紙を紹介するコーナーを設けて、一部は披露することができたものの、紹介しきれないたくさんの手紙が橋本さんのもとに集まるようになり、内容のチェックのため手紙に目を通しては「読むたびに泣けてしまうので、“これは独り占めしているのはもったいない”ということで、手紙を紹介するイベントを始めたんです」と振り返ります。
今まで橋本さんのもとに寄せられた感動的な手紙は、1,000通以上。著書「なみだのラブレター ~あの人に、あの子に『ありがとう』~」(ヨシモトブックス)には、集められた手紙のなかから厳選した「ドキュメントの手紙が44通入っています」と橋本さん。
涙活で橋本さんがどのように手紙を朗読しているのか、小山と宇賀が「聞いてみたい!」と興味を示すと、なんとスタジオで生朗読してくれることに。
橋本さんのチョイスで、小学4年生の子がおばあちゃんに書いたラブレターを読み上げると、小山は「素敵な手紙ですね。(橋本さんの朗読は)関西弁なのもいいですよね。あえて明るくなるところで泣けるという感じがあるじゃないですか」と感動しきり。

そしてこの日は、橋本さんが手紙を本にしようと思ったきっかけになったという、自身が通っていた居酒屋の店長からもらった手紙も朗読。この手紙について、橋本さんは「人間って心を覗いてみなければわからないな、みんないろいろなものを抱えて引きずって生きているんやなって。“人の気持ちが焼きついた本物の情熱が感じられる手紙を紹介していこう”と思ったのが、これなんです」と語ります。
橋本さんいわく、その店長はいつも下ネタやダジャレばかり言う人で「娘さんがたまに(お店を)手伝いに来ていて、その娘さんが結婚するとなって。その大将が娘さんに手紙を書いて、『橋本くん、こんなん集めてるんやろ?』と、ポーンと渡してくれたんです。でもしばらく放置していたんです。(いつものように)ウケ狙いのダジャレとかまた書いてんのかなと思って……でも読んでみたらこんな内容だったんです。涙活をやるきっかけになりました」としみじみ。
店長が書いた手紙には、娘さんが6歳のときに最愛の妻を交通事故で亡くして悲しみに暮れていたときのこと、以降、男手ひとつで育ててきた娘さんへの思いなどが綴られており、橋本さんがこの手紙を読み終えると、小山は「まるで短篇映画を観ているようなお手紙ですね」と言葉を詰まらせる場面も。
橋本さんは、涙活講師として学校や施設、例えば刑務所で受刑者の方々に向けた出所前研修をおこなうなど、涙活にまつわる活動もしています。さらに、NSC(吉本総合芸能学院)でも講師をしていて、「今年も最後の授業で採用をしていただきました。これは別に僕がゴリ押しをしたわけではなくて、吉本さんが「これは有効かな」ということで。もしかしたら卒業した芸人の卵たちが、のちのち笑いを作るにあたってプラスになるんじゃないかと判断していただいた結果なのかなと思います」と胸を張ります。
小山が「笑いを学びに来た人が、最後に涙を学ぶんですね」とうなずいていると、宇賀も「笑いと涙はやっぱりつながっている部分があるんですね」と感心しきりでした。
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

(左から)小山薫堂、橋本昌人さん、宇賀なつみ
みんなで集まって泣くことで、心のデトックスを図る活動、いわゆる“涙活”を始めて10年になるという橋本さん。そもそものきっかけは、放送作家である橋本さんが、感動的な手紙の募集をしたことでした。
自身の担当するラジオ番組やテレビ番組で手紙を紹介するコーナーを設けて、一部は披露することができたものの、紹介しきれないたくさんの手紙が橋本さんのもとに集まるようになり、内容のチェックのため手紙に目を通しては「読むたびに泣けてしまうので、“これは独り占めしているのはもったいない”ということで、手紙を紹介するイベントを始めたんです」と振り返ります。
今まで橋本さんのもとに寄せられた感動的な手紙は、1,000通以上。著書「なみだのラブレター ~あの人に、あの子に『ありがとう』~」(ヨシモトブックス)には、集められた手紙のなかから厳選した「ドキュメントの手紙が44通入っています」と橋本さん。
涙活で橋本さんがどのように手紙を朗読しているのか、小山と宇賀が「聞いてみたい!」と興味を示すと、なんとスタジオで生朗読してくれることに。
橋本さんのチョイスで、小学4年生の子がおばあちゃんに書いたラブレターを読み上げると、小山は「素敵な手紙ですね。(橋本さんの朗読は)関西弁なのもいいですよね。あえて明るくなるところで泣けるという感じがあるじゃないですか」と感動しきり。

橋本昌人さん著「なみだのラブレター ~あの人に、あの子に『ありがとう』~」を手にする宇賀なつみ
そしてこの日は、橋本さんが手紙を本にしようと思ったきっかけになったという、自身が通っていた居酒屋の店長からもらった手紙も朗読。この手紙について、橋本さんは「人間って心を覗いてみなければわからないな、みんないろいろなものを抱えて引きずって生きているんやなって。“人の気持ちが焼きついた本物の情熱が感じられる手紙を紹介していこう”と思ったのが、これなんです」と語ります。
橋本さんいわく、その店長はいつも下ネタやダジャレばかり言う人で「娘さんがたまに(お店を)手伝いに来ていて、その娘さんが結婚するとなって。その大将が娘さんに手紙を書いて、『橋本くん、こんなん集めてるんやろ?』と、ポーンと渡してくれたんです。でもしばらく放置していたんです。(いつものように)ウケ狙いのダジャレとかまた書いてんのかなと思って……でも読んでみたらこんな内容だったんです。涙活をやるきっかけになりました」としみじみ。
店長が書いた手紙には、娘さんが6歳のときに最愛の妻を交通事故で亡くして悲しみに暮れていたときのこと、以降、男手ひとつで育ててきた娘さんへの思いなどが綴られており、橋本さんがこの手紙を読み終えると、小山は「まるで短篇映画を観ているようなお手紙ですね」と言葉を詰まらせる場面も。
橋本さんは、涙活講師として学校や施設、例えば刑務所で受刑者の方々に向けた出所前研修をおこなうなど、涙活にまつわる活動もしています。さらに、NSC(吉本総合芸能学院)でも講師をしていて、「今年も最後の授業で採用をしていただきました。これは別に僕がゴリ押しをしたわけではなくて、吉本さんが「これは有効かな」ということで。もしかしたら卒業した芸人の卵たちが、のちのち笑いを作るにあたってプラスになるんじゃないかと判断していただいた結果なのかなと思います」と胸を張ります。
小山が「笑いを学びに来た人が、最後に涙を学ぶんですね」とうなずいていると、宇賀も「笑いと涙はやっぱりつながっている部分があるんですね」と感心しきりでした。
<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/
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