萩野公介 マイケル・フェルプスの世界記録を破ったレオン・マルシャンに脱帽「どこまで速くなっちゃうの!?」
2023年09月09日 06時40分TOKYO FM+
藤木直人、高見侑里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMのラジオ番組「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」(毎週土曜 10:00~10:50)。9月2日(土)の放送は、競泳元日本代表の萩野公介(はぎの・こうすけ)さんをゲストに迎えて、お届けしました。

萩野さんは、1994年生まれ栃木県出身の29歳。17歳で初出場となった2012年ロンドンオリンピックでは、400m個人メドレーで銅メダルを獲得。2016年リオデジャネイロオリンピックでは、400m個人メドレーで日本人初の金メダルのほか、200m個人メドレーで銀メダル、4×200mフリーリレーで銅メダルを獲得しました。
◆マイケル・フェルプスの記録が破られる!
藤木:今年7月に、2001年大会以来22年ぶりに福岡で開催された「世界水泳選手権2023福岡大会(以下:世界水泳)」では、10個の世界新記録が誕生し、素晴らしい大会になったのではないでしょうか。
萩野:世界的に見たら、連日、世界中の水泳界がざわついて大変でしたね。
藤木:なかでも、男子400m個人メドレーでマイケル・フェルプス選手の記録を破ったフランスのレオン・マルシャン選手。“あの世界記録がついに破られたんだ”と衝撃だったんじゃないですか?
萩野:僕自身、フェルプスさんに憧れて水泳を始めて、“この世界記録を破るには、どうしたらいいんだろう?”と(考えながら)練習に取り組んだり、レースにも出ていたんです。
そして今回、実際に(レオン・マルシャン選手によって)記録を破られる瞬間を観ることができましたし、なおかつ、フェルプスさんも、アメリカの放送席で(このレースを)直接観ていて、しかも、僕が解説していた目の前の席だったんです!
そこで(記録が破られたときに)フェルプスさんが「おめでとう!」と言いながら手を叩いていて、“僕の人生でこんなに幸せなことがあるのかな”と思うぐらい素晴らしい光景を目にしました。そして“こうやって時代って動いていくんだな”ということを痛感しましたね。
(記録が破られた瞬間は)ただただ叫んでジャンプして、解説もしていないっていう(笑)。でも、それぐらいこの(フェルプスさんの)記録は“永遠に破られないんじゃないか”ともいわれていたんですよ。それを(レオン・マルシャン選手は)1秒以上も更新したので、(感動と興奮が)すごかったですね。
◆萩野公介が舌を巻くレオン・マルシャン選手とは?
萩野:この世界記録の内容がまたすごくて。(レオン・マルシャン選手が)去年の記録もすごく速かったんです(4分4秒28)。そこから今回4分2秒50で勝ったのですが、2秒近くも速くなっているんですよね。
この2秒がどこで速くなったのかというと、(本人に)取材をさせてもらったのですが、アンダーウォーターキック……つまり水中キック。ターンした後に潜って15mまで泳いで、そこから泳いで、またターンして潜って15m……。この15mを「頑張って練習しています」と言っていたんです。
そして、去年と今年でどこが速くなったのかを比較したら、そのターン後の15mの部分でしか速くなっていなくて、泳ぎの部分では0.02秒しか変わっていない。逆に言えば、2秒をターンの部分だけで縮めたんです。
藤木:それは、ターンのうまさか、それとも水中での泳ぎが速くなったのか、どちらなんですか?
萩野:両方だと思いますが、どちらかというと後者ですね。
藤木:(潜水が)15mを超えると違反になるんですよね?
萩野:失格になっちゃいます。あと、マイケル・フェルプスとレオン・マルシャンは、同じボブ・ボウマンというコーチが教えているんですけど、ボブ・ボウマンさんは、(大会前のコメントで)レオン・マルシャンについて「まだ全然仕上げてない」と言っているんです。
だけど、今大会で世界記録が出ました。ターンでしか速くなっていないのに……つまり、ボブ・ボウマンさんは、まだ“泳ぎ”には1ミリも手をつけていないんだと。そして、パリオリンピックまで残り1年ありますから、そのあいだに(泳ぎでさらにタイムを)縮めるんだなと思ったら、鳥肌が止まらなくなってしまって。
藤木:まだまだ荒削りというか、伸びしろがある?
萩野:まだまだありますね。だから“どこまで速くなっちゃうの!?”って感じています。
次回の放送は9月9日(土)にお届けします。
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9月2日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年9月10日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/

藤木直人、萩野公介さん、高見侑里
萩野さんは、1994年生まれ栃木県出身の29歳。17歳で初出場となった2012年ロンドンオリンピックでは、400m個人メドレーで銅メダルを獲得。2016年リオデジャネイロオリンピックでは、400m個人メドレーで日本人初の金メダルのほか、200m個人メドレーで銀メダル、4×200mフリーリレーで銅メダルを獲得しました。
◆マイケル・フェルプスの記録が破られる!
藤木:今年7月に、2001年大会以来22年ぶりに福岡で開催された「世界水泳選手権2023福岡大会(以下:世界水泳)」では、10個の世界新記録が誕生し、素晴らしい大会になったのではないでしょうか。
萩野:世界的に見たら、連日、世界中の水泳界がざわついて大変でしたね。
藤木:なかでも、男子400m個人メドレーでマイケル・フェルプス選手の記録を破ったフランスのレオン・マルシャン選手。“あの世界記録がついに破られたんだ”と衝撃だったんじゃないですか?
萩野:僕自身、フェルプスさんに憧れて水泳を始めて、“この世界記録を破るには、どうしたらいいんだろう?”と(考えながら)練習に取り組んだり、レースにも出ていたんです。
そして今回、実際に(レオン・マルシャン選手によって)記録を破られる瞬間を観ることができましたし、なおかつ、フェルプスさんも、アメリカの放送席で(このレースを)直接観ていて、しかも、僕が解説していた目の前の席だったんです!
そこで(記録が破られたときに)フェルプスさんが「おめでとう!」と言いながら手を叩いていて、“僕の人生でこんなに幸せなことがあるのかな”と思うぐらい素晴らしい光景を目にしました。そして“こうやって時代って動いていくんだな”ということを痛感しましたね。
(記録が破られた瞬間は)ただただ叫んでジャンプして、解説もしていないっていう(笑)。でも、それぐらいこの(フェルプスさんの)記録は“永遠に破られないんじゃないか”ともいわれていたんですよ。それを(レオン・マルシャン選手は)1秒以上も更新したので、(感動と興奮が)すごかったですね。
◆萩野公介が舌を巻くレオン・マルシャン選手とは?
萩野:この世界記録の内容がまたすごくて。(レオン・マルシャン選手が)去年の記録もすごく速かったんです(4分4秒28)。そこから今回4分2秒50で勝ったのですが、2秒近くも速くなっているんですよね。
この2秒がどこで速くなったのかというと、(本人に)取材をさせてもらったのですが、アンダーウォーターキック……つまり水中キック。ターンした後に潜って15mまで泳いで、そこから泳いで、またターンして潜って15m……。この15mを「頑張って練習しています」と言っていたんです。
そして、去年と今年でどこが速くなったのかを比較したら、そのターン後の15mの部分でしか速くなっていなくて、泳ぎの部分では0.02秒しか変わっていない。逆に言えば、2秒をターンの部分だけで縮めたんです。
藤木:それは、ターンのうまさか、それとも水中での泳ぎが速くなったのか、どちらなんですか?
萩野:両方だと思いますが、どちらかというと後者ですね。
藤木:(潜水が)15mを超えると違反になるんですよね?
萩野:失格になっちゃいます。あと、マイケル・フェルプスとレオン・マルシャンは、同じボブ・ボウマンというコーチが教えているんですけど、ボブ・ボウマンさんは、(大会前のコメントで)レオン・マルシャンについて「まだ全然仕上げてない」と言っているんです。
だけど、今大会で世界記録が出ました。ターンでしか速くなっていないのに……つまり、ボブ・ボウマンさんは、まだ“泳ぎ”には1ミリも手をつけていないんだと。そして、パリオリンピックまで残り1年ありますから、そのあいだに(泳ぎでさらにタイムを)縮めるんだなと思ったら、鳥肌が止まらなくなってしまって。
藤木:まだまだ荒削りというか、伸びしろがある?
萩野:まだまだありますね。だから“どこまで速くなっちゃうの!?”って感じています。
次回の放送は9月9日(土)にお届けします。
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9月2日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年9月10日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SPORTS BEAT supported by TOYOTA
放送日時:毎週土曜 10:00~10:50
パーソナリティ:藤木直人、高見侑里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/beat/
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