アイナ・ジ・エンドが語る Kyrie名義のアルバム『DEBUT』収録曲「燃え尽きる月」を“最後から2番目”にした理由

アイナ・ジ・エンドがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! アイナLOCKS!」。9月26日(火)の放送では、10月13日(金)公開の主演映画『キリエのうた』の主人公・Kyrie(キリエ)としてリリースするアルバム『DEBUT』を紹介。先行配信されている「燃え尽きる月」と主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」の2曲をオンエアしました。そのなかから、「燃え尽きる月」についてのコメントを紹介します。



アイナ:映画『キリエのうた』のアルバム『DEBUT』が、10月18日にリリースされます。これは、『キリエのうた』の主人公で路上ミュージシャン役の私が、役名のKyrie名義で発売するアルバムということで本当ありがたいです。岩井俊二さんと小林武史さんに出会ってKyrieという役をいただけて、こうやって歌も作らせていただけて。自分的に夢みたいな、そんなアルバムです。ほんとに『DEBUT』だなと思います。

そのアルバムから、「名前のない街」と「燃え尽きる月」、そして主題歌の「キリエ・憐れみの讃歌」の3曲がすでに先行配信されております。生徒ちゃん(リスナー)は、もう聴いてくれたかな? えッ! まだ聴いてないの?! 聴かなきゃいけないよッ! ということで、今日無理やり聴かせちゃおうかな……?(笑)。

◆「燃え尽きる月」について

アイナ:この曲は、作詞作曲させていただきまして、小林武史さんがアレンジャーとして入ってくださっております。

もっともっと言うとですね……冒頭のピアノの音色があるんだけど、これは自分のバンドのベースのなかむらしょーこちゃんが作ってくれました。デモのときのそのまんま。小林さんがすごく気に入ってくれたので、ピアノはしょーこちゃんが弾いたまんまです。しょーこちゃんの温度がしっかり感じられるようなピアノの音がとても良くて。岩井俊二さんもね、「あのピアノがいいね」なんてデモのときから言ってたんですよ。

歌詞に、自分の中でこだわったポイントがたくさんあります。主人公のKyrieは、小学校のときぐらいからあんまり人とうまく話せなくなっちゃって、ひそひそ声でしゃべるんだよね。だから、あんまり言葉を知らないんですよね。“嬉しい”とか“楽しい”とか、“悲しい”“寂しい”……ほんとにこういうことしかわからない。例えば“楽しい”を比喩として表現すると、「ああ、なんて華々しい世界なんだ~!」みたいな言い替えがあるかもしれないんですけど、Kyrie……いや路花はね、その言い方がわからない。

そういうことを考えて、この歌詞は割とわかりやすい言葉で埋め尽くされてます。だから、『悲しいを待たないで どうせ来るのよ 楽しいを迎えにいこう 月ぐらいなら行くよ』って言ってるんですけど、本当に月ぐらいなら行っちゃえるんじゃないかっていう、この路花のあどけなさっていうか……そういうところを書きましたね。アイナ・ジ・エンドだったら、絶対書かないだろうなっていう。

あとは……最後に『抜け出せないなんて 一つもないはずだ』っていうワード入れてるんです。この『DEBUT』の曲をバーって並べて、小林さんとどの曲を何曲目にしようか? ってパズルのピースを組み立てるみたいにやっていく中で、小林さんがこの歌詞をすごく気に入ってくれて。「この歌詞がドーンってくるんだから、これはアルバムの最後から2番目がいい」って。

『抜け出せないなんて 一つもないはずだ』って、「これでギアを上げて、最後の曲に持っていこう」っていうアイディアをくくれてね。「あ、歌詞でアルバムの曲順変わるんだ!」って発見があったり。そういう学びがありました。思い出の強い曲です。

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9月26日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2023年10月4日(水)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長(小森隼・GENERATIONS from EXILE TRIBE)、COCO教頭(CRAZY COCO)
放送日時:月曜~木曜 22:00~23:55/金曜 22:00~22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

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