長渕剛 主演映画『太陽の家』は「“つまんねえな、この世の中”とか思っている奴ほど観て欲しい」

長渕剛 主演映画『太陽の家』は「“つまんねえな、この世の中”とか思っている奴ほど観て欲しい」

長渕剛 主演映画『太陽の家』は「“つまんねえな、この世の中”とか思っている奴ほど観て欲しい」

長渕剛さんが、10月2日(水)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」にゲスト出演。パーソナリティのとーやま校長が、20年ぶりの主演映画『太陽の家』について聞きました。



とーやま校長:さぁ、2020年1月に一般公開予定の映画『太陽の家』! 映画の主題歌「Orange」は、7月25日にリリースになっております! 僕は一足先に見させてもらったんですけど……剛さんが演じられる「川崎信吾」。

長渕:大工の棟梁ね。

とーやま校長:はい。あの棟梁を通して……お家の話でもありますけど、家族の話とか愛の話とか、いろんなものが詰まっているじゃないですか。僕が川崎信吾だとしたら、あんな風にできるかな、あんな行動をとれるかなって。あんな優しさを、全力で渡すことができるのかなって、すごく思いながら観ちゃいました。

長渕:でも……ラジオを聴いている人は、どんな映画かわからないよね。僕は“優しさってどういうことだろうか”なんてちっとも考えないで、台本から演技に入ったんだけどさ。
その……自分の家族は1人も血が繋がってないの。(飯島直子さん演じる)女房だって元々他人じゃない? 子どもは欲しかったんだけどできなくて、みんなもらいっ子なの。俺ら夫婦もそうなのよ。

とーやま校長:それは、観ていくうちに明らかになっていくってことですか?

長渕:いや、明らかになってないのよ。台本の水面下の設定から立ち上がっていくわけ。
「あれだけ幸せになろうと思って、お前と結婚したのによ。子ども1人もできねぇじゃん」
「もらおうよ。子ども、もらっちゃえばいいじゃん」
「もらうのかお前、子どもをか」
「いいじゃん、人の子だって。あんたと私だって、血が繋がっていないのに結婚したんでしょ? 子どもも、我が子のように育てていけば本当の家族になるじゃん」
この言葉に魅せられて、川崎信吾は子どもを探す旅に出るわけです。これは映画には描かれていないんですよ。

とーやま校長:いや……実際、そのシーンは一つも観ていないんですけど、あの映画が始まる前にそんなお話が!

長渕:そう。実はあるんです。

とーやま校長:へぇ〜!

長渕:パート2には描こうかな、と。

とーやま校長:じゃあ、時系列では描かず……!

長渕:そう。逆算していこうかな、と思っているんです。
それがベースにあって、(瑛太さん演じる)高史も捨てられっ子、(山口まゆさん演じる)柑奈も親がいない。そいつらを小さい頃から手塩にかけて育てたわけ。

とーやま校長:うん!

長渕:そして大人になって、“これからもずっと家族でやっていこうな”という矢先に、川崎信吾がちょっと左を見たわけ。そしたら、(広末涼子さん演じる)保険外交員の芽衣ちゃんと出会うの。

とーやま校長:ここから映画がスタートするんですね!

――長渕さんが、信吾&芽衣を再演

とーやま校長:ちょっと待ってください! これ、全部やろうとしていますか?!

長渕:ダメなの? あらすじを喋んないと、ラジオを聴いている人はわかんないだろうよ(笑)。

とーやま校長:ダメダメ……(笑)。
前段の描かれていないお話も聞いたし、ここから芽衣さんとの出会いが始まるんだよ、という解説でみなさんもあらすじが描けたのではないかと!

長渕:そう?



長渕:(映画を想定して)もし道端でかわいいノラ犬が校長のあとをずっとついて来たら……どうします? ずっとついてくるんだよ。

とーやま校長:いや……迷いますね。動物を飼ったことがないので……。

長渕:子犬。

とーやま校長:まぁでも……1回抱きしめると思います。

長渕:だよね。僕はこの映画を通して感じたことがあるの。優しさとか、そういう大上段から振りかざしたことじゃない。つまり、子犬の瞳も小さい子どもの瞳も、我々大人を仰ぎ見るよね。そのときに我々大人は純粋な眼差しが飛び込んでくるから、そいつの所に駆けよって、あるいは二、三歩近寄って、まずかがむね。

とーやま校長:はい。

長渕:そして校長が抱きしめたのは、優しさですか?「私たちには、こんな優しさはない」ではなく、「俺、こんな小さな命を、何のてらいもなく、何の理屈もなく、何を考えることもなく抱きしめてんじゃん……」。そのときに、校長の胸は冷たい? 温かい?

とーやま校長:温かい。

長渕:つまり、その子犬の出現によって、その子どもの出現によって、かがむことができた俺。そして、抱きしめることができた俺。我々大人は純粋なものから見上げられたときに、抱きしめるか、現実を考えて素知らぬ顔をして立ち去るか。この二者択一を迫られるわけです。つまり純粋というものは、得てして非常に美化して伝えられますが、我々大人からすると純粋ほど残酷なものはない。

とーやま校長:はい。

長渕:10代の連中、聴いて欲しい。君たちはまぎれもなく純粋な眼差しである。その純粋な眼差しから発する悩みや苦しみを、このラジオに投稿している。そして校長は、それを一気に10年も抱きしめたんです。「これは優しさでやっていましたか?」と問うたときに、そういう風なものではなくて、「俺はやっているだけだ!」と。

とーやま校長:うん!

長渕:実はそこに大きな意味がある。恐らく、校長がここを出ていかれるとき(来年3月に退任)は、万人の涙が流されるはずだ。人々の心の中には、「ありがとう」とか「校長、行かないで」とかそういう思いがたくさん生まれてくる。人間が出会って別れていく、そういう決別や悲しみや愛情や抱きしめられ方みたいなものを、お互いが出会うことによって教えられていく。特に大人は、いろんな現実を帯びて生きていかなきゃいけない。その中で純粋な眼差しに見つめられたときに、不意にかがめた自分、不意に抱きしめられた自分。だから僕はこのラジオを好きで校長が好き。恐らくラジオを聴いているみんなも、そういう気持ちなんじゃないかな。映画もそんな映画。

――ここで「Orange」をオンエア

とーやま校長:映画『太陽の家』の最後にこの曲が流れるわけですけど、剛先生のお話を聞いてこの曲に抱きしめられたいなと思いました。

長渕:嬉しいね。

とーやま校長:そして10代のみんなも、そうであって欲しいなと思いました。

長渕:そうね。いろんな環境の子がいると思うんだけど……自称・不良だとかヤサグレだとか「つまんねえな、この世の中」とか思っている奴、そういう奴ほど観て欲しいな。

とーやま校長:うん! そして、この「Orange」は全世界で配信されているわけですけど、映画の公開に先駆けてシネマ&ライヴ・ツアーというのが……。

長渕:そうそう。

とーやま校長:このシネマ&ライヴ・ツアーというのが、僕は聴き馴染みがなくてですね……。

長渕:「映画っていうのは映画館だけじゃねえだろ!」という発想から始まったんだけど……我々は“小屋”と呼びますけど、東京ドームや日本武道館などいろいろな会場がありますよね。そういう場所で、映画をドーンとやったら面白いだろうなと。

とーやま校長:普通の映画館だったら、何百人くらいですよね。それよりももっと多くで……。

長渕:そう。まず2時間の映画を観ていい感じになったときに、その主役が今度はミュージシャンになって出てくるわけさ。

とーやま校長:めちゃめちゃ熱いっすね。すごい!

長渕:是非、来てください!

『TSUYOSHI NAGABUCHI CINEMA & LIVE2019太陽の家』は、10月31日(木)の鹿児島市民文化ホール 第1ホールを皮切りに、12月17日(火)の千葉・舞浜アンフィシアターまで全国10年17公演で開催されます。詳細は、長渕さんのオフィシャルサイト(http://www.nagabuchi.or.jp/)をご確認ください。


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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:とーやま校長
放送日時:月〜木曜 22:00〜23:55・金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

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