福山雅治 是枝裕和監督と映画『真実』をめぐる対談。「劇場を後にして、遠回りして帰りたくなる作品です」

福山雅治 是枝裕和監督と映画『真実』をめぐる対談。「劇場を後にして、遠回りして帰りたくなる作品です」

福山雅治 是枝裕和監督と映画『真実』をめぐる対談。「劇場を後にして、遠回りして帰りたくなる作品です」

歌手で俳優の福山雅治さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「福のラジオ」。9月28日(土)の放送では、映画監督の是枝裕和さんをお迎えしました。10月11日(金)公開の新作『真実』にまつわるお話、そして仕事について是枝監督ならではの静かなユーモアを交え、示唆に富んだトークが飛び出しました。


福山雅治さん


『真実』は是枝監督初となる日仏合作。カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークといった、フランス、アメリカの名優が集う撮影現場を、映画『マチネの終わりに』の撮影で、おなじくフランス滞在中だった福山さんが見学したときのエピソードからスタートしました。

国際色豊かな現場ゆえ是枝監督の合図も英語やフランス語かと思いきや、これまで同様日本語で静かに「よーい、はい。」というトーンだったことに福山さんは驚いていました。ただ、是枝監督は海外の現場や映画祭での世界的な認知度が高まってきたこともあり、ようやく英語を勉強しようかと思い始めたそうです。

そして今回、是枝監督の出演に際しメッセージをたくさん頂戴しました。福山さん曰く「グッドリスナーはグッドインタビュアー」として、大阪府のともちゃんからの質問を投げかけました。

「『真実』というタイトルに心を奪われました。それを語って周りで傷つく人もいれば救われる人もいる。本人自身がその“真実”で苦しむことも。是枝監督の『そして父になる』や『三度目の殺人』も“真実”について考えさせられる作品でした。今回その『真実』をタイトルにつけた監督の想いが知りたいです」

是枝監督は「演じることを生業にしてしまった人にとって、演じているときの自分と演じていないときの自分、どちらが本当の自分なのか? 役者はそんなことを考えながら生きているのだろうか? その漠然とした疑問から女優を主人公にしたものを書いてみようと思ったのが、15年前のことだった」と明かします。

大女優カトリーヌ・ドヌーヴの娘役として出演するジュリエット・ビノシュと話したなかで、彼女は“真実”についてこんな考えを述べたそうです。

「演じるのは決して嘘をつくことではない。命のないところに新しく命を注ぎ込むのが演じるという仕事。フィクションとは、真実と対立することではなく、そこに新しい命を注ぎ込む“真実”なんだ」と。

さらに是枝監督は「役者は仕事として演じる舞台を降りると、日常生活で母親を演じたり、友人を演じたりする。演じることが重層的に行われていくなかで、何を“真実”ととらえるかは一筋縄ではいかない感じには作ってあります」と説明。

ストーリーの大きな柱となる、母と娘の間にある長年のわだかまりも、解釈によって変えることができる、そんな捉え方ができれば前向きになれる作品だと言います。

また「僕の映画の中ではいちばん“読後感”の軽やかな、さわやかな、明るい、そして毒もたっぷり含んだ作品です。劇場を後にして、ちょっと遠回りして家に帰ろうかなと思える作品ですから、気楽に観てほしいですね」と締めくくりました。

<番組概要>
番組名:福山雅治 福のラジオ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜14:00〜14:55
パーソナリティ:福山雅治
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/fukunoradio/
番組SNS:
LINE=@fukunoradio
Twitter=@fukunoradio

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