マスク着用が熱中症のリスクに…夏場に向けて「コロナ感染」から身を守る行動とは?

住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Blue Ocean」では、毎週火曜に、新型コロナウイルスと最前線で戦う医療現場の「リアルな現状や課題」を情報発信するべく、在京民放ラジオ放送局5社連携でスタートした共同プロジェクト「#医療現場を応援」と連動したコーナーをお届けしています。

6月2日(火)の放送では、医療法人社団永生会 南多摩病院 院長の益子邦洋(ましこ・くにひろ)さんに生電話でお話を伺いました。


※写真はイメージです



◆感染の危険も…“我々がやらなくては!”
住吉:益子先生は、テレビドラマなどで多くの人が知ることになったドクターヘリの仕組みを日本で作り上げた“救急医療のスペシャリスト”と伺っていますが、今回の新型コロナウイルスの治療についても、最前線でご対応されているんですよね?

益子:はい、そうです。

住吉:いつごろから、本格的な対応となったのでしょうか?

益子:当院では、1月15日(水)に我が国初の新型コロナ感染患者が確認されたので、直ちに職員に対して、感染防護具の着脱訓練をおこないました。1月30日(木)には、中国・武漢市からの緊急帰国者への医療支援をおこない、2月3日(月)に帰国者・接触者外来を設置し、2月11日(火・祝)〜13日(木)にかけ、大型クルーズ船への医療支援をおこなうとともに、感染患者の受け入れを開始しました。

そして、3月9日(月)には、帰国者・接触者外来を発熱外来に名称を変更して、積極的にPCR検査をおこない、陽性者を早期の入院治療につなげてきました。

住吉:現場の医師の方々、看護師の方々もかなり迅速に対応されてきたようですが、そうした行動とともにさまざまな葛藤や悩みがあったのではないでしょうか?

益子:もちろん感染の危険と背中合わせの仕事ですので、最前線で働く医師、看護師、その他の医療従事者には、恐怖や葛藤がありました。でも、当院は東京都の感染症診療協力医療機関なので、“我々がやらなくては!”という思いで、スタッフとともに必死に対応してきたのが実情です。

◆油断をすると、またすぐに感染拡大が…
住吉:南多摩病院は、高齢の患者さんも多いと伺っていますが、院内感染を防ぐために、ものすごく苦労しながら対策をされてきたのではないですか?

益子:はい。院内感染は、1度起きてしまうと入院患者さんに不利益が及ぶだけでなく、スタッフの自宅待機などによって、地域に提供する医療サービスのレベルが極端に下がってしまいます。ですので、そうならないように当初より、スタッフへの感染防護具着脱訓練を実施して、ゾーニング(施設内を区分けすること)を徹底的におこなって対応してきました。

医療用マスクや感染防護具が不足するかもしれないとわかったときは、一瞬心が折れそうになりましたが、東京都や当院のある八王子市、さらに、市民の方々からも数多くの医療物資の支援をしていただき、頑張り続けることができました。本当にありがたいと思っています。

住吉:こちらのほうがありがたいです。さらに、長期戦で少しずつ状況も変わってくると思います。最近、気温が上がる日が多くなっているように感じますが、マスクをしていることで熱中症や脱水症状になる可能性があるんじゃないかと心配して、マスクを着用すべきかどうか迷う人もいると思います。それについては、医師の立場としてどうお考えですか?

益子:夏風邪のウイルスは接触感染によるものが多いので、手洗いが有効です。そして、新型コロナがまだ収束しておりませんので、マスクの着用は続けていただく必要があります。しかしながら、高温多湿の環境下でのマスクの着用は、熱中症のリスクを高くしてしまいますので、厚生労働省は、屋外で人と十分な距離、少なくとも2メートル以上が確保できる場合に限って、マスクを外すことを推奨しています。

住吉:様子を見ながら、ということですね。

益子:熱中症予防に最も有効なのは、こまめな水分摂取。スポーツドリンクなどがおすすめです。

住吉:多くのリスナーが、医療現場の方々に感謝の気持ちを持って、聴いてくださっています。益子さんからリスナーのみなさんに伝えたいことはありますか?

益子:現在、ワクチンや治療薬がまだ開発されていないので、油断をすると、またすぐに、感染拡大が起きてしまいます。2ヵ月近くの自粛生活で、ストレスが溜まっているとは思いますが、マスクの使用、こまめな手洗い、3つの密(密閉・密集・密接)を避ける行動は、自分自身を感染から守るだけでなく、愛する人にも感染させない唯一の方法であることをぜひ理解し、適切に行動していただきたいと思います。

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なお、「#医療現場を応援」と連動したコーナーは、TOKYO FMでは毎週火曜の「Blue Ocean」のほか、「Skyrocket Company」でも毎週木曜18:40ごろからお届けしていますので、ぜひ現場の声に耳を傾けてみてください。


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<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月〜金曜9:00〜11:00(※コーナーは毎週火曜9:12ごろ〜)
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/

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