伝統こけしが“缶詰”に入った話題の「こけし缶」!新人のこけし職人を支援する試みとは?

吉田美穂がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DUNLOP presents みらい図鑑」。日本の美しい風景、地域で受け継がれる伝統、志を持って活動する人など、100年後の地球に生きる子どもたちへ繋げていきたい“ヒト・モノ・コト”を紹介しています。6月20日(土)の放送では、「こけしのしまぬき」代表の島貫昭彦さんに、「こけし缶」についてお話を伺いました。


東北みやげの「こけし缶」



缶詰のなかに入った、こけし。その名も「こけし缶」という、東北のみやげものが話題を呼んでいます。

いわゆる「サバ缶」のような一般的な形状の缶。プルタブを開けると、直径5センチの小さな“伝統こけし”が、ぴょこんと顔を出します。

こけしをつくる際に出る木くずが、緩衝材代わりに詰められていて、開けた缶から木の香りが“ふわっ”と漂うのも「こけし缶」ならでは。


※作並系 平賀輝幸工人



開発したのは、宮城県仙台市でさまざまな工芸品を制作・販売している老舗「こけしのしまぬき」。

あるとき、食品で何か手掛けてみたいと、仙台駄菓子を缶に入れてみたことがきっかけで、“伝統こけしを缶に入れる”というアイデアが生まれたんだそうです。


※鳴子系 大沼秀則工人



「わたしたちの“こけし缶”には、実は2種類あるんです。普通の“こけし缶”と、“新工人応援缶”。後継者問題は、どうしてもこけしの業界にもありますから、つくり手は、どんどん減っているわけですよね。そんななか、わたしたちに何ができるだろうと考えて生まれたのが、“新工人応援缶”です」と島貫さん。

“工人”とは、ひとりで全工程をこなす職人のこと。こけしづくりは、丸太を購入するところから最後の工程まですべてひとりで手掛けるため、“こけし工人”と呼ばれます。


※富塚由香こけし缶 弥治郎系新人応援缶



伝統的なつくり方が、それぞれ決まっている伝統こけし。それをつくるには、師弟関係があるなかで、師匠に認められることが必要です。

「こけしの職人になったばかりの人は、ひとつのものをたくさんつくるという仕事が最近あまりないんですね。そういう仕事をお願いするなかで、自分のスタイルができていって、自分の技量にプラスになるようなことにも貢献したいという思いが生まれたんですね。何十年か後には、良いこけしをたくさんつくるような“こけし工人”になってもらえたらいいなと思っています」


※弥治郎系 鎌田孝志作 こけし缶 牡丹



伝統こけしを未来へとつなげる「こけし缶」。手仕事による“やさしさ”や“温もり”も一緒に詰められているギフトなんですね。

<番組概要>
番組名:DUNLOP presents みらい図鑑
放送日時:毎週土曜13:55〜14:00
パーソナリティ:吉田美穂
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/miraizukan/index.php

関連記事(外部サイト)