いつ起きてもおかしくない地震や水害に備えて…“マイ・タイムライン作り”で自助と共助力を身につけよう!

住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「Blue Ocean」。9月1日(火)放送は、“防災の日”ということで、「大災害、そのときに……命を守る防災アクション」と題し、リスナーのみなさんとともに災害についての認識を深めるべく、手島千尋アナウンサーと住吉が地震と洪水、地域の防災への取り組みを紹介していきました。

東京マイ・タイムライン



手島:住吉さんは、防災について備えは日ごろからしていますか?

住吉:非常食のような特別なものを買うと、(災害の)いざというときに“美味しくない”と思っちゃうかもしれないので、普段食べるもので保存がきくようなものを少し多めに買うとか、水も多めに買うなどはしています。

手島:私たちはさまざまな災害と向き合わなければならないですよね。水害に詳しい、リバーフロント研究所の土屋信行さんによりますと、関東で地震が起きると「地震洪水」が起きる地域があると言われているそうですが、住吉さんは地震洪水という言葉をご存知ですか?

住吉:地震洪水? 聞いたことがなかったです。

手島:関東で地震が起きると、東京都の東部エリア、江東区、江戸川区、葛飾区、足立区、墨田区の海抜0メートル地帯では「地震洪水が起きる可能性がある」と、土屋さんは地震洪水について話しています。

土屋先生:薄いコンクリートになっている堤防がたくさんあります。そういう場所が崩れると、雨が1滴も降らなくても海抜0メートル地帯は海の水が逆流して入ってきてしまいます。そうなると、いわゆる4メートル、5メートルの津波がやってくるのと同じ状況が地震によってもたらされてしまう。これを“地震洪水”と僕は呼んでいます。首都直下地震で怖いのは、堤防が壊れて海の水が逆流することです。地震で堤防が決壊したら、海の水が際限なく入り続けて、海の水位と同じくらいになるまで逆流し続けるわけです。
                               
手島:地震洪水ですが、堤防が決壊すると雨が1滴も降っていなくても洪水のように町が浸水してしまうと。土屋先生によると、2週間以上は水が引かないと警鐘を鳴らしています。“海抜0メートル地帯に住んでいないから、私たちの地域は大丈夫”と思う人がいるかもしれませんが、地下鉄にも水が入って都市部も麻痺するとも言われています。

住吉:地震によって、洪水が起きるかもしれないという新たな意識を持っておかないと、普段から気をつけられないことかもしれませんね。

手島: 最近では水害が増えてきていて、想定外のことも起こり得るので、いろいろなことを想像する力というのは、非常に大切になってきます。

地震や洪水に備えて、東京都、国土交通省、23区の東部低地帯と言われる江東5区では、安全な高台作りや堤防の補強を進めています。ただハード面の強化は、どうしても時間がかかりますので、やはり自分たちの防災への意識を高めることが必要になってきます。この地域は地震だけではなくて水害とも向き合ってきている地域です。地震は事前に備えられることが限られているかもしれませんが、水害は事前に備えられることが多くあります。

最近では、自助の意識を高めるために、自治体や地域の取り組みとして「マイ・タイムライン」作りがおこなわれています。住吉さんは、マイ・タイムラインってご存知ですか?

住吉:ちょっと聞いたことがあるかも。順番になにをしたらいいかってことでしたっけ?

手島:家族構成や生活環境は人それぞれ違いますよね? マイ・タイムラインは自分や家族がとるべき行動について、“いつ”“誰が”“なにをするのか”を時系列で整理することで、災害が起きたときの判断ツールとして期待されている避難行動計画です。スタジオに、東京都が出している「東京マイ・タイムライン」という作成シートをご用意しました。台風が近づいているときは、3〜5日前から、どんな情報を得たらいいのか、自分や家族はどんな行動をとるべきなのか、地域の人との連携はいつぐらいからどんなことを話し合えばいいのか、などを書き込んでいきます。

住吉:なるほど。

手島:自分で調べることができるので、なにかがあったときでも慌てないで済みます。

住吉:確かに表にしておくのはいいですね。お子さんとかと一緒にやると、シールもあるので興味を持ちながらできそうですよね。

手島:お子さんにもマイ・タイムライン作りをしてもらいたいという取り組みが進められています。江戸川区では今年から小学4年生の授業で、マイ・タイムライン作りが授業に組み込まれています。江戸川区の本一色小学校の和田校長先生はこう話しています。

和田校長:ハザードマップにも、時系列に沿って書いてあるので、自分が考えた行動は、“どの辺に当てはまるかな”ということを考える授業です。時系列を並べるのはけっこう複雑な作業なので、難しかった部分もあるかもしれませんが、もし水害が起きたときに、“自分たちはどんな行動をとればいいのかな?”と(子どもたちに)意識させることができたかなと。以前と比べて、水害が起きる可能性やリスクは、高くなってきていると思っていますし、そういう意味でも、昔に比べて必要性は高まってきていると思います。

手島:小学生の頃から防災の知識を高めてもらうことが、すごく必要になってきているのではないかと思います。東日本大震災のときには、小中学生およそ600名が高台へと避難して無事に難を逃れた“釜石の奇跡”がありました。これは災害前から学校が防災教育に取り組んでいたからなんですよね。防災教育というものが、地域の人の命を守る、助ける取り組みへとつながっていくのではないかなと個人的には思います。

住吉:いつどこで災害に遭うかわからないので、子どもたちに少しでも(防災についての)意識や知識があることで助かったり、おじいちゃんやおばあちゃんを助けてもらったり、手足となってもらえるかもしれない。そういう意味では、子どもたちも防災に無関係という年齢ではないのかもしれませんね。

手島:小学生、中学生、高校生のみなさんも防災への意識を高めてもらって、地域の大きな力になってもらいたいと思います。マイ・タイムラインは誰でも作ることができますし、自治体のハザードマップ、東京都のWebサイトなどから無料でダウンロードできます。この機会に、家族や地域の方々と話し合いながらマイ・タイムライン作りをして、自助と共助力を身につけてほしいと思います。

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月〜金曜9:00〜11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/