教員の体罰・行き過ぎた指導…若新雄純が考える「問題をゼロにするより大事なこと」

市川美絵がパーソナリティをつとめるラジオ生放送番組「Seasoning〜season your life with music〜」。10月29日(木)の放送は、木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)が登場。最近起きたニュースを独自の視点で解説する「若新雄純の『色メガネ』」のコーナーでは、「教員による行き過ぎた生徒指導」について取り上げました。


木曜レギュラーパートナーの若新雄純(慶應大学特任准教授などをつとめるプロデューサー)



◆若新「第三者に相談できる風通しの良い環境を」
広島県呉市の私立呉港(ごこう)高校に通っていた男子生徒が、同校教諭の行き過ぎた生徒指導によって退学を余儀なくされたとして、同校を運営する学校法人と校長らを相手に約180万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。元生徒からの訴えに対し、学校側は事実を概ね認めており、和解を望んでいるようです。

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教員による生徒への体罰や行き過ぎた指導などは、なぜなくならないのか。若新は「学校の先生も人間。人間が(教員を)やっている以上、このような問題を減らすことはできたとしても、ゼロにはならないと思う。採用時に完璧な人間を判断することは不可能だから、どこかで見落としてしまったり、不適格な人が先生という立場に紛れ込んでしまったりすることはある」とキッパリ。それゆえに、問題をどうやってゼロにするかよりも「子どもたちが『こういうことが起きているんです』と、誰かに相談できるような環境を早くつくるべき」と主張します。

実際、ほとんどの学校では、先生から不当な扱いや体罰を受けたときの対処法や相談の「外部窓口」を生徒たちに教えていない。「なにか問題が起きた場合、『先生に相談するように』と言われても、問題を起こしている当事者に相談しなければならない。いわば“密室状態”になってしまう」と指摘。

何か問題が起きてから学校に相談を持ちかけたところで、「学校内部のことだからおおごとにはしたくないし、内々に処理してしまうことも多いだろう」と若新。

例えば、大変な部活動の顧問を担当してくれたり、素行の悪い生徒たちを厳しい指導で黙らせてくれるような先生については、「学校にとっては、ある意味ありがたい。でも実は、そのような先生がパワハラ気質の場合も多い。学校側は『普段は頼れるし、いいところもあるから……』と、その先生のことをあまり厳しく追及できないという事情もある」と言い、このような体質の学校が少なからずあることを示唆。

しかし、このような身内に甘い環境下では「問題を減らすことはできるが、完璧には取り除けない」と声を大にします。「こういった問題が起きたとき、自分が通っている学校ではなくて、外に相談できるようにならないと意味をなさない。学校に相談しても対応が甘くなることが多いので、問題の先生たちも“どうせ許せてもらえるだろう”“自分は一生懸命に指導しているから同僚もわかってくれるに違いない”というような甘えが生じる」と指摘。

この問題をなくしていくためには、「やはり学校という閉ざされた社会の外側に(生徒たちが)相談できる窓口を設けること」とあらためて強調し、「これは世の中では当たり前のこと。会社のなかで不当な扱いを受けたら、会社の外に相談できるような場所ができてきたから、風通しが良くなってきた。先生たちも一生懸命頑張って“現場を良くしよう”と思っている人も多いと思う。しかし、身内だけではどうしても甘えがでる。だからこそ、第三者に相談できる風通しの良い環境をつくるしかない。生徒や保護者も、いきなり警察には相談しづらい。自治体や教育委員会など外部の公的機関にそのような窓口をちゃんと設けて、アナウンスすべき。これがちゃんと整備されていくかどうか注目している」と関心を寄せていました。

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<番組概要>
番組名:Seasoning〜season your life with music〜
放送日時:毎週月曜〜木曜 13:30〜15:55
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国20局ネット
パーソナリティ:市川美絵、ヨウイチロウ(月曜)、乙武洋匡(火曜)、IVAN(水曜)、若新雄純(木曜)
番組Webサイト:https://park.gsj.mobi/program/show/38286