「よく食べる奴は信用できる」つかこうへい作品で役者デビューした小西真奈美、合格の決め手は“食欲”!?


小西真奈美さん



お笑いコンビ・麒麟の川島明がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの新番組「SUBARU Wonderful Journey 土曜日のエウレカ」。「あなたの心を、ここではないどこかへ」をテーマに、ゲストの「ココロが動く(=エウレカ)思い入れのある場所」へと案内していきます。12月5日(土)放送のお客様は、ニューアルバム『Cure』を11月25日(水)にリリースした女優・歌手の小西真奈美さん。大人になってからできた趣味の話や、役者デビューのきっかけ、音楽活動を始めた当時のエピソードなどを語りました。



土曜日の夕方17時から、たった1時間だけ営業する架空の旅行会社「エウレカドライブコーポレーション(EUREKA DRIVE CORPORATION)」通称“EDC(イーディーシー)”。毎回多彩なジャンルのゲストを招き、そのゲストの思い入れのある地をエピソードや音楽とともにめぐります。

12月5日(土)の放送では、小西真奈美さんの思い出の地、1998年・東京「銀座セゾン劇場」、2002年・アメリカ「ニューヨーク」、2016年・東京「東京芸術劇場」をめぐり、当時のエピソードを伺いました。この記事では、1998年・東京「銀座セゾン劇場」でのエピソードを紹介します。

◆「お前よく食べるだろう? 食べるやつは信用できるんだよ」

川島:1987年、銀座一丁目にオープンした「銀座セゾン劇場」。今はなき劇場ですが、ここにはどういった思い出が?

小西:19歳のときに、つかこうへいさんの舞台で役者デビューさせていただいたのですが、そのときの東京公演で初めて立たせていただいた劇場です。

川島:学生時代は演劇部に所属していたんですか?

小西:いえ、まったく経験はありませんでした。

川島:何かに魅せられて演劇の世界に?

小西:初めて観た演劇が、つかこうへいさんの舞台だったのですが、ものすごく感動しまして。終演後、楽屋でご挨拶する機会をいただいたので「感動しました!」と伝えたら、「近々ワークショップがあるので参加しませんか?」って誘ってていただきました。“ワークショップって何?”っていう感じだったのですが、感動したし、せっかくお誘いいただいたので参加しようと思って参加をしたら、まぁなかなか過酷で(笑)。

川島:でしょうね(笑)。

小西:でも私、体力があったので、めげずに最後まで残ったんですよ。最初は500〜600人ぐらいいたのですが、最後の5、6人に残って。

川島:えー!?

小西:そのあとに聞いたのですが、実は次の舞台のオーディションだったようで、「役者として参加しませんか?」と。

川島:なんかよくわからないうちに合格していたと。

小西:その次の舞台「蒲田行進曲」で、いきなり大きな役をいただきました。銀ちゃん役が、少年隊の錦織一清さん。ヤスが草g剛さん。私は、映画で松坂慶子さんが演じられた小夏役をいただいたんです。

川島:すごいところに入りましたよね。

小西:はい。“もう、どうしよう……”と思って。毎日、緊張していました。(公演の)後半のとき、みんなでご飯を食べに行ったときに、つかさんに聞いてみたんです。「何で私だったんでしょうか?」って。

川島:ワークショップで合格した理由も聞いていなかったですしね。あらためて。

小西:そうしたら、「お前よく食べるだろう? 食べるやつは信用できるんだよ」っておっしゃって。確かに私、よく食べるんです。その食事会のときも、よく食べていたんですよ(笑)。でもさすがに、“つかさん、今考ました?”って思いましたけどね(笑)。

川島:小西真奈美さんを選んだ理由は食欲だと。

小西:食欲と体力(笑)。つかさんが稽古中によくおっしゃっていたのが、「元気があって体力がある人は、病気の役もできる。でも、病気がちだったら、元気な役ができないし、任せられない」と。つかさんの舞台って長期間なんです。地方公演も入れると2、3ヵ月くらいになるので。だから、「お前はよく食べて元気でいろよ」って、よく言われました(笑)。

川島:親みたいですね。よく食べて元気でいてくれればいいよ、って。

小西:本当にそうですね。

川島:僕はけっこう緊張するほうで、本番前はご飯が食べられなくなるんです。

小西:憧れる!

川島:いや、逆ですよ(笑)。

小西:私もすごく緊張しますが、食べると安心するんです。“食べたから大丈夫!”って。

川島:それはすごい。“今日はご飯食べられない……”ということはないんですね。

小西:そうですね。

◆「相手の目を見ろ!」今でも大切にしている言葉

川島:ほかにも、つかこうへいさんから教わって印象に残っていることはありますか?

小西:つかさんの舞台は、台本があってないようなものなんです。たとえば、“口立て”と言って、つかさんがおっしゃるセリフをそのまま言うような。だからその瞬間にセリフを覚えて言わなきゃいけない。そのときに、つかさんを見たりすると「役者を見ろ!」と。「相手の目を見ろ。セリフを言ったときに、相手がどういう反応をしたかを自分で感じていれば、それが自分の反応としてちゃんと出るから」っていうことを、ずっと言われていて。その言葉は今でも大事にしています。

何の表現をするにしても、うまく見せようとか、そういうことよりも、まずは目の前にいる人に届けることができれば、広い劇場で観ている人にもきっと届く。ドラマでも映画でも同じです。たとえば、家で台本を覚えて“大体こんな感じになるかな?”ってシミュレーションをして撮影に行くんですけど、現場ではひとまずゼロに戻す。相手の方の反応がイメージと全然違ったら、それに合わせて芝居をするようにしています。

川島:すごいことですね。それを19、20歳のときに教えていただいたと。

小西:はい。ありがたいことです。

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次回12月12日(土)のお客様は、お笑いコンビ・南海キャンディーズの山崎静代さん。どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2020年12月13日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:SUBARU Wonderful Journey 〜土曜日のエウレカ〜
放送日時:毎週土曜 17:00〜17:55放送
出演者:川島明(麒麟)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/wonderfuljourney/