「やっぱり国が“1つの家族”」上野万梨子×はな対談、住んだからわかる“フランスの魅力”

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜」。1月22日(金)放送ゲストは、上野万梨子さん(料理研究家)×はなさん(モデル)。ここでは、現在パリで暮らす上野さんと、同じくパリでの一人暮らし経験があるはなさんが、“フランスの文化”について語りました。


上野万梨子さん、はなさん



上野さんは20代でフランス・パリに留学し、世界的な知名度を誇るフランス料理専門学校「ル・コルドン・ブルー」を卒業して帰国。その後、フランス料理教室を開き、多数の料理書を出版し、テレビ、雑誌など、さまざまなメディアで活躍。1991年に拠点をパリ左岸に移し、現在はライフスタイルに関する記事も執筆・発信されています。一方、17歳からモデル活動を始め、現在はラジオパーソナリティやナレーションをつとめるなど、幅広い分野で活躍しているはなさん。お菓子づくりや茶道、語学など多趣味なことでも知られています。

◆フランスには“祝福する文化”がある

はな:フランス、特にパリは、いい意味で最初からディスタンスがあると言うか。それはファッションにも通じていて、“みんな違う格好をしていてもいいじゃん”みたいな、すごくクールなスタンスがあると思うんです。上野さんは30年間パリに住んでいて、そういった見方はされますか?

上野:フランス人というと個人主義とか、あまり英語も喋らないとか思い込んでいる方が多いのですが、そうじゃないですよね。まず英語に関しては、喋りたくてしょうがない。あとは、つかず離れずというか、何かがあったときの助け舟を出す早さは、やっぱりすごいなと。本当に教育ですよね。

はな:私もパリで一人暮らしをしていたときに、たまたま借りたお部屋の大家さんに、私と同い年くらいの息子さんがいらして。本当に親切で、私が1人のときに、自分の友達と一緒にカフェに連れて行ってくれたり、映画でよく観るオートバイの2人乗りをしたり。

上野:乗ったの?

はな:乗ったんです!

上野:いいわね(笑)。憧れるわ。

はな:すごく親切な方でした。こっちも心を開けば、向こうもすごくいろいろと話しかけてくれるし、遊びに連れて行ってくれるし、自分の知り合いにも紹介してくれるし。そういったやり取りを楽しめましたね。

パリに行くたびに思うのが、頑張っている人に優しい街。そういうところがすごく好きです。初めて訪れたときも、若い子に対してもすごく親切だったり、“頑張れ”みたいな気持ちで接してくださったり。

上野:基本的に彼らは、ちょっとしたことでも祝福する気持ちをすごく持っていると思う。本当にささやかなことでも「良かったね」って言う。つらいことがあって同情するのは、1つの美徳かもしれないけれど、とにかく喜んで、ちょっとでも祝福してくれるのは素晴らしいと思うし、祝福する人たちなんだなと思いますね。

はな:8年前の7月14日、フランス革命記念日に、ちょうどパリにいたんです。それを知らずに空を見上げたら、空軍がトリコロールの煙を出して飛んでいて、すごくきれいだったんです。街に出てみたら戦車が走っていたり、馬に乗った兵隊さんが歩いてパレードをしていたり、それを街中の人たちが祝福して、「ありがとう」っていう感謝の気持ちを示しているんですよね。それを見て、ちょっと泣きそうになりましたね。

上野:やっぱり国が1つの家族ということね。今回のコロナでも、やはり国が1つの大きな家族ということをすごく感じたし。同じ家族でも性格が違う子どももたくさんいるように、やっぱり国としても、いろんな矛盾やつらいことをたくさん抱えていると思うけれど、やっぱりちょっとうらやましいなと思う。

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上野さん初の書き下ろしエッセイ「パリのしあわせスープ 私のフランス物語」は、世界文化社から発売中です。

??番組Webサイトでは、放送内容をPodcastで聴くことができます。ぜひお聴きください!

次回2月19日(金)放送のゲストは、コウケンテツさん(料理研究家)×くわばたりえさん(クワバタオハラ)です。どうぞお楽しみに!

<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜
放送日時:毎週金曜 17:00〜17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/curators/

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