【映画みたい】おばあちゃんが経験した“恋愛”エピソード

【映画みたい】おばあちゃんが経験した“恋愛”エピソード

【映画みたい】おばあちゃんが経験した“恋愛”エピソード

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。6月21日のテーマは「おばあちゃん、どんな恋愛してきたの?」でした。



恋愛結婚というものがスタンダードになったのはつい最近のこと。昔は8割近くがお見合い結婚でした。では、人々は恋をしていなかったの?というとそんなことはありません。いつの時代だって、いえ、今よりずっと、女性たちは素敵な恋に胸をときめかせていたんです。今回は東京の街のおばあちゃんに声をかけて、「どんな恋愛をしてきたの?」とお話をうかがってきました。


◆巣鴨で出会った92歳のおばあちゃん
あ〜恋愛ね、そうですね、恋愛結婚です。私が26で旦那が23歳ね。アハハ〜(笑)。

(今から何年くらい前のお話?)
92から26引いて……約30年くらい? もっとだね! 40年か! もっとだね(笑)。

(当時でも恋愛結婚だったんですね!)
あまり無かったようですけどね。勤めているときによく駅で一緒になった。

(当時どんな仕事を?)
教員! 小学校だから全教科。

(帰り道で旦那さんと出会って!)
そう、出会った。大人しい人でね。

(初恋の人が結婚した旦那さん?)
初恋でもないね。心の中ではあの人いいな〜って想っていた人いますよ。いるけれども彼が現れたから。縁があったんでしょうね、 神様が惹き合わせてくれたんでしょうね!(笑)

(いきなり結婚ですか?)
いや。2年くらい付き合ったのかな。例えば映画を観に行ったりね、帝劇とか芝居行こうかなんて行った事あるけど。そんな手を組んだりキスするなんて……とんでもない!

(おばあちゃん、愛した人はおじいちゃん一人だけ?)
そうだね! 本気になって結婚してもいいと思えたイイ人はその人だけ。

(決め手は?)
ん〜真面目! 今もそうだけど(笑)。

◆日本橋で出会った78歳のおばあちゃん
大学の時に、私も大学生、相手も大学生で叔母の家に下宿してた人。卒業して何年かたってから結婚したけど、4ヵ月で死なれました。家が遠いから、私は京都、相手は名古屋の人だったので、名古屋はダメだって言われて。まぁ許してもらって結婚したのにそういうことになりました。

(どういうところに惹かれたんですか?)
もう、とにかく優しかったね。あんまりその頃男の人って知らないから。とにかく優しかった。今でも名古屋にお墓参り行きますよ。今は再婚した相手の息子と一緒にいます。離婚してから、子どもを育てるのにひとりで働きました。旅行会社とか。でも、これが自分の人生だったって、不幸とも思わないしそれなりに生活できるからどん底にはいってない。周りの人が助けてくれたから軌道を外れないで、みんながサポートしてくれてすごくラッキーな生活でした。 最初の人の子どもが欲しかったけどね。

◆目黒で出会った72歳のおばあちゃん
(どんな恋愛をしてきたんですか?)
あ! お肉ごちそうしてくれた方!

(それは今の旦那様ですか?)
そうそうそう。それに7つ年が上だから向こうが大人でしたからね。

(どこで出会われたんですか?)
都内のある会社。私がバイトで入ったときに主人が技術屋でいたの。可愛かったんじゃない? 若いし、まだ擦れてないから(笑)。まさか結婚するとは思ってなかったんだけどね! 決め手は、まあこんなもんかなと、思ったかな(笑)。

(どちらからアプローチをして?)
それは、あっち(笑)。初めてのデート、オードリーヘップバーンの映画見に行ったのよ。「ローマの休日」を。有楽町の映画館だと思ったけど。皆が掛けしたの。「あの人達が結婚しても3ヵ月しか持たないよ」って(笑)。意地になってね。「続けてやる〜!」って続けたの(笑)。ただそれだけ(笑)。それだけよ。

(そんな中でどうして旦那様が特別だと思ったんですか?)
強いから大物になると思った。なりました!! よく勉強する人でしたからね、色んなことを。 この人は将来進んで行く人だなと思ったぐらいかな。私は嫁としてよくがんばってるから、私が先に死ぬとき「よくがんばったな」って一言言ってもらいたくて。「その一言だけ言わせてやる〜」って思って(笑)。ふふふ。


◆御徒町で出会った78歳のおばあちゃん
(どんな恋愛をされていたんですか?)
相手がね、ちょっと年が離れていたからね。田舎の小さな映画館の支配人だったの。

(おいくつのときですか?)
25ぐらいですかね。27歳年上ですから50歳前後ですかね。

(どこでどういう風に出会われたんですか?)
バイト気分で入った昔でいうバー。スタンドバーていうんだけど。それで付き合い始めて。子どもが出来たときどうしようかと思ったけど、産んでて良かったっていう言い方はなんだけどね、娘がいて良かったかなと思う。

(初めてお客さんでいらしたとき、どう思われました?)
大変申し訳ないんだけどとてもかっこいい男でもなんでもないし(笑)。ただただ私に対する気持ちがよくわかったので、そういう意味で何となく。

(惹かれていって?)
そうそうそう。一番ね、一番思い出があるのはね、夜中の交差点のところに警察官が上に上がる四角い台があって、夜だったから信号もなくて、そこの上に二人で乗ってさ、キスをしたの(笑)。はははははは。それが一番かな(笑)。彼のほうはね、昔の50って言ったらおじさんですから、そういうのがすごいびっくりだったらしいんだけど、東京を離れてたから開放感があったのね。子どもが出来てからは、彼と別れちゃって。

(最終的には一緒にはならなかった?)
そうですそうです。でも最初からわかっていたから。

(どういうところがお好きだったんですか)
無口だったわね。私はこうやって平気でたくさんしゃべるから。黙って何でも聞いてくれるし(笑)。失敗しても文句いわない(笑)。忘れられないのはやっぱり娘を見ると思い出すんだけど。似てるのかな。

(娘さんとはその話をなさるんですか)
あの子が大学入試の時に19の時に喫茶店でそのことを話したら、つっと涙を流して 「今さらグレられないわよ」って言ったの。この子強いなと思って。(その男性が)亡くなったって聞いたのは20年以上前の話じゃない? そのちょっと前なんですけど、(彼の)息子さんがね、東京に出て来たんです。私が入院してるところに来たの。父親から話聞いてたみたいでね。言っててくれたってことが嬉しかったですね。 子どもにその話を彼が言っててくれた。 初めて会ったとは思えないくらい気さくに病院に来てくれて「え!」って感じだった。

(面影はありましたか)
息子さんのほうはかっこよかった! はははははは。ごめんね、大したことない話で!

【まるで映画のセリフのような、おばあちゃんたちの言葉】

ロマンティックな曲をお送りしながらとなった今回の放送。おばあちゃんたちの声を聴いていた堀内もスタッフも、皆ひとつの映画を観ているかのような不思議な気持ちに包まれながらのオンエアとなりました。「ここで語られてるのは1分2分のことですけど、そこにはそれぞれの世界が広がっていて本当に味わい深かったです。一言一言が、まるで映画のセリフみたい。おばあちゃんと一括りにしてしまうのが申し訳ないくらい、皆さん女性で、乙女で。どんな人も出会いを大事にして、それをずっと心の中に閉まって生きているんだなぁ」と堀内貴之。

話を聞いたボイス隊からは「自由恋愛の世の中に生まれた私たちは幸せでもあり、でもなんだかないものねだりで、おばあちゃんの話がうらやましくもありました」「私は、数十年後、街角でこのインタビューをされたら何と答えるのかな」という感想も。戦中・戦後を生きたおばあちゃんたちの恋の話は、色々なことを考えさせてくれました。

<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/


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聴取期限 2017年6月29日 AM 4:59 まで

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