おミカン、ビル子、おぼろ月夜……大正乙女たちの「隠語」の意味は?

おミカン、ビル子、おぼろ月夜……大正乙女たちの「隠語」の意味は?

おミカン、ビル子、おぼろ月夜……大正乙女たちの「隠語」の意味は?

禁止されるからこそしたくなるのが人のサガ。そして禁止された世界で流行るのは、ほかの人にはわからない仲間内だけの言葉、「隠語」です。暗号のように使う言葉たちは、どこかダークでどこか魅力的。今回は大正時代に遡り、女学生たちの気分を味わってみましょう。


おミカン、ビル子、おぼろ月夜……大正乙女たちの「隠語」の意味は?



いつの時代も、少女たちの間で流行するのは、そのグループでしか通じない謎の「隠語」。
特に不純異性交遊を禁止されていた女学生たちは、「エス」という言葉を作り女性同士で恋人のような関係になるなど、秘密の花園ならではの隠語を使っていました。
今回はその中のいくつかをご紹介しましょう。

たとえば「クライマックス」。
この言葉、どんなときに使われていたかわかりますか?
これは「試験問題に出そうな場所」のこと。
今の女子高生たちが使っていても不思議ではありませんね。

「ナイフ」。
果物を切るアレではありません。
大正乙女に言わせれば、これは「独身男性」のこと。
ワイフがいないから、ナイフ……。まさかの駄洒落でした。

「おミカン」
これは、家庭円満のこと。
ミカンは皮の中でそれぞれの房が仲良くくっついて並んでいるため、こう呼ばれたとか。
「あなたのところは、おミカンでいいわね」などと使ったのでしょうか。
なんだか可愛い言葉です。

「ビル子」
これは、おしゃれな女子のことを指す隠語。
ビルディングに勤めるような女性はおしゃれな人が多いことから、こうした言葉が使われるようになったようです。 

最後に「おぼろ月夜」。
これはなんのことだか、わかりますか?
実は、ちょっと頭髪が心もとない男性のことを指す隠語です。
遠まわしのようで、むしろ直接的!
同じ意味で、ほかにも「シャンデリア」「アーク燈(とう)」などの言い方があったとか。
もはや、ハッキリ言ってくれたほうが傷つかない気がします。

どこか品の良さが漂う、大正女学生たちの隠語。
今の時代に使っても、違和感ないものがたくさんありますね。

文/岡本清香


TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「おぼろ月夜は、誰のこと?」として、9月6日に放送しました。


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<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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