9年の歳月をかけて撮影に挑んだ、世界遺産「屋久島」

9年の歳月をかけて撮影に挑んだ、世界遺産「屋久島」

9年の歳月をかけて撮影に挑んだ、世界遺産「屋久島」

「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」。

9月9日の放送では、写真家・三好和義さんが9年の歳月をかけて撮影に挑んだ写真集『世界遺産 屋久島』(小学館)を紹介しました。

写真家三好和義さんは、タヒチ、セイシェル、ハワイなど「楽園」をテーマに数多くの作品を発表され、同時に「富士山」「京都」「仏像」などにも撮影対象を求められています。そして、9年という歳月をかけて撮影に挑んだのが「屋久島」です。



自然の息づかいと命
1993年、青森県・白神山地とともに、ユネスコの世界自然遺産として正式登録された屋久島。屋久島の象徴とも言える「縄文杉」は島のほぼ中央に位置し、そこに至る険しい道程のため、まだ人の目に触れて半世紀と言われています。その樹齢も未だ謎に包まれていますが、周辺の森のいたるところで、1000〜2000年を越える樹齢の巨木たちが森の長い歴史を今に伝えています。



大地に根をはる長寿の樹々も、それ自体が小宇宙のように動植物の命を育み、屋久島の森をより豊かにしているといいます。厚い苔で覆われた岩、深い緑を写す水の流れ、重なり合う樹々の葉や枝。瑞々しい苔をよじのぼるカエル、青空を写した水面に揺れる木の葉。一つ一つの写真から濃厚な森の空気が伝わり、三好和義さんが撮影で出会った光景を強烈に共有体験することが出来ます。



森に流れる悠久の時間
木を敬い、木に自然界の魂や神の存在を見てきた日本の歴史文化。「屋久島」の森や巨木の存在は、長い歴史の中で作り上げられてきた日本の文化の象徴、心的風景そのものとされています。「大切なものを残して行く」。三好和義さんの作品につねに流れるこの創作の意思が「屋久島」に向かったのも、当然の出会いだったのかもしれません。

『世界遺産 屋久島』その巻末にはこんな自身の言葉が綴られています。

「気持ちが高まってくるとファインダーの中に映る苔むした風景が京都の庭に、滝やゆっくり動いてゆく霧が龍の姿に、地面につきささった倒木が仏像に、木々の間の巨木が五重の塔に見えてくる。(中略)手つかずの原始の姿を残した自然の姿こそが美術品であり、芸術の極地ではないだろうか。日本の中にも探してみれば、まだそういう美しい場所が残されている。先祖から受け継いだこれらの遺産を壊すことなく大切にし、未来に残し伝えてゆくことはたやすいことではないが、そのために美しい写真を撮ることは意義のあることだと思う。1枚の写真には多くのメッセージを込めることができる」

写真集『世界遺産 屋久島』。ページをめくりながら屋久島に流れる荘厳な自然と時間、未来へ贈るメッセージを、是非感じてみてください。

『世界遺産 屋久島』(小学館)



三好和義最新写真展情報
三好和義が撮る「日本の世界遺産〜九州山口の産業遺産から富士山まで」(仮)
■日程 10月19日〜25日
■会場 日本橋三越本店 1階中央ホール
日本の世界遺産のすべてを撮影している三好和義さんの日本で初めての「日本の世界遺産」をテーマにした写真展です。今回ご紹介した「屋久島」をはじめ、「小笠原の自然遺産」、「富士山」、「姫路城」などのハイライトが展示されます。


TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。次回9月16日の放送では、甘さとしょっぱさがマッチしてクセになる、「フルーツを使ったカスタムサラダ」のレシピを紹介します。

また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」。9月は女優の草笛光子さんを迎えてお届けしています。どうぞ、お聞き逃しなく。


【あわせて読みたい】
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<番組概要>
番組名:「NOEVIR BOTANICAL LIFE」
放送日時 :毎週金曜8:38〜8:43
ナビゲーター:高橋万里恵
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/botanical/

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