9つ集めれば一生安泰!? “めでタイ”「鯛の九つ道具」とは?

9つ集めれば一生安泰!? “めでタイ”「鯛の九つ道具」とは?

9つ集めれば一生安泰!? “めでタイ”「鯛の九つ道具」とは?

最近の子どもたちは、魚が「切り身」で泳いでいると思っている子たちも少なくないようです。それもそのはず、食卓には、なかなか尾頭付きのお魚は出てきません。でも、たとえば赤ちゃんのお食い初めのときには、お祝いで尾頭付きの鯛を一尾用意したりしますよね。今回は、そんな「鯛を丸ごと食べるとき」のお話です!


9つ集めれば一生安泰!? “めでタイ”「鯛の九つ道具」とは?



お祝いのときに食べる料理というと、何を思い浮かべますか?
日本料理では縁起物がたくさんあり、お節などでも使われたりしますよね。
中でも最もポピュラーなのが「鯛」ではないでしょうか。
「めで鯛」という語呂合わせからも、その見事に赤い体からも、お祝いの魚としてぴったり。
ですが、鯛がめでたいのは、ほかにも理由があったのです。

実は江戸時代から、鯛は「九つのお宝」を持っていると言われてきました。
通称「鯛の九つ道具」。一気にご紹介しましょう。
「鯛中鯛」「大龍」「三つ道具」「鳴門骨」「鯛石」「竹馬(ちくば)」「鯛の福玉」「鍬形(くわがた)」「小龍」。
なんのことやらと思いますが、これは、ほとんどが「骨」の名前です。

この「鯛の九つ道具」、すべての鯛が持っているわけではありません。
たとえば「鯛の福玉」と呼ばれるのは、骨ではなく寄生虫。
ごくたまに、鯛の口の中で発見される虫なのだそう。
背骨にコブがついた「鳴門骨」もすべての鯛が持っているわけではないらしく、ほとんどの場合は「七つ道具」しかないのだとか。

江戸時代では鯛を食べる際、皆でその鯛が「九つ道具」を持っているかどうか探しながら食べたそうです。
そして「すべてを揃えると、物に不自由なし」「何不自由なく福禄を得る」と言われ、9つ持った鯛に出会うのは大変縁起のいいことだとされました。

9つのうちでも「鯛中鯛」は「鯛の鯛」と呼ばれ、現代でもお守りとして持たれることがあります。
コレクターもいて、形が美しいものには、かなりの値段が付くものもあるとか。
肌身離さず持っていると、魔除けや金運アップにつながるそうですよ。
鯛の鯛は胸ひれの付け根にあるので、ゆっくりほぐすとキレイに取れやすいそうです。

お祝いなどで鯛を丸ごと焼いたとき。
家族で「九つ道具探し」をしてみてはいかがでしょうか。

文/岡本清香


TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「めで鯛! 鯛の九つ道具」として、10月5日に放送しました。


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<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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