長谷川穂積「現役時代だったら言えなかったこと」とは?

長谷川穂積「現役時代だったら言えなかったこと」とは?

長谷川穂積「現役時代だったら言えなかったこと」とは?



藤木直人、伊藤友里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。
6月10日(土)の放送ではプロボクシング元世界3階級王者の長谷川穂積さんが登場!



2016年12月、世界王者のままで現役引退を表明した長谷川さんが、引退後の生活、さらには先日行われた村田諒太選手のミドル級王座決定戦で物議を醸した判定についてなど話してくれました。

藤木「現役を退いて、生活は変わりましたか?」

長谷川「そうですね。現役のときはボクシング中心の生活で、他のことはボクシングの邪魔をしない程度でしたが、今は仕事がメインで、その合間にボクシングの練習を少しやる程度。すっかり真逆になりましたね」

藤木「練習は、現役時代のようなハードな内容なんですか?」

長谷川「ジムでは今でも自分が一番練習していますね(笑)」

藤木「パッキャオ選手のように現役復帰なんてことがあるかも!?」

長谷川「今のところ復活はないと思いますけど……」

藤木「やり始めるとついハードに動いちゃうと」

長谷川「そうなんです。中途半端にやめられない自分もいて」

伊藤「ブログを拝見すると、合宿などもされていますよね?」

長谷川「走り込みをしたり……」

伊藤「(今も変わらず)ストイックですね〜!」



長谷川「自分でも“何でやってるのかな!?”って正直思ってはいるんですけど、やるとスイッチが入っちゃう」

藤木「やっぱり血が燃えるんでしょうね〜」

長谷川「自分の場合、まずボクシングを一生懸命にやることで他のことにもいろいろと挑戦できる。ボクシングという土台がしっかりしておかないと駄目なのかなと」

藤木「先日、世界戦の前に村田諒太選手にこの番組にお越しいただいたんですけど、WBA世界ミドル級王者決定戦で、アッサン・エンダム選手(フランス)に1-2で判定負けを喫しましたが、長谷川さんはこの結果をどう思われましたか?」

長谷川「勝負には勝ったけど、ただただWBAの特別採点に負けた……。それが一番しっくりきますね」

伊藤「これまでも、WBAの試合ではそういうことがあったんですか?」

長谷川「WBAはあるんですよね……。正直、現役時代だったら言えないんですけど、もう引退しているので言えますが、WBAは採点がちょっとおかしいことは過去にも沢山ありました。ただ、今回と逆のパターンもありまして、日本の選手が明らかに(試合展開では)負けているのに勝ったパターンもあったので。それを棚に上げて言うのも違和感があるのかなと。金メダルを獲った村田選手が世界チャンピオンになる……道としたらとても綺麗ですけど、ここで一度遠回りしたほうが彼にとっては後々いいんじゃないかとも思いました。結果的に、もう一回チャンピオンになれたとき、何倍も嬉しいと思うので、そういう意味では良かったんじゃないかと思ってほしいです」

藤木「村田選手も、今回の敗戦から学ぶことが非常に多かったとコメントされていましたよね」

長谷川「村田選手がこの負けを“経験”に変えて、もう一度世界チャンピオンになったときに、“あの負けがあって良かったな”と思えるようなボクシング人生にしてほしいです」

藤木「村田選手の次の試合ですが、WBAの再試合をするのか、別の団体からオファーが届いているという話も聞きますがどうなんでしょうか?」

長谷川「日本でもう一回試合をやるとなると大規模な興行になりますから、もしかすると海外でチャンピオンに挑戦する可能性はありますね」

藤木「ぜひ、ミドル級でチャンピオンベルトを手にしてほしいです!」

長谷川「村田選手の階級はすごく強いチャンピオンがいて、こないだのアッサン選手は、正直言うと世界的な評価はそれほど高くなくて、この階級にはゲンナジー・ゴロフキン選手(カザフスタン)という、18連続KO防衛した化け物みたいなチャンピオンがいて。あともう一人“カネロ”の通称で知られるサウル・アルバレス選手(メキシコ)もいるんですけど、この2人がずば抜けているんです。アッサン選手がこの2人と戦ったら、前半で倒されるだろうなというくらいレベルが高い。村田選手も、『最終目標はゴロフキンかカネロと戦うこと』と言っていたので、そのためには、まずひとつどこかの団体のチャンピオンになってほしいと思います」

藤木「すごく初心者な質問をしてもいいですか? 殴り合うのってやっぱり痛いんですか?」

長谷川「試合中はアドレナリンがバーっと出ているせいか全然痛くないんです。でも頭と頭がぶつかるバッティングはなぜか痛い。見えているパンチをもらうぶんにはそれほど効かないんですけど、見えていないパンチをもらって知らぬ間に倒れているようなパンチはすごく効きます」



藤木「極限状態の中での魂のやり取りですもんね」

長谷川「憎くもない相手と散々殴り合って、(試合が終わったら)ありがとうって抱きついてお互いを称え合う……(そう考えると)すごく変わったスポーツですよね、ボクシングって」

藤木「試合前日の記者会見などで睨み合ったりするのをよく見ますが、どういう心境なんでしょうか?」

長谷川「僕は絶対に睨まないと決めていたので」

藤木「でも、中には睨んでくる選手もいるでしょう?」

長谷川「睨んできても普通に握手してくれるので、みんなパフォーマンスとしてやったほうがいいかなと思ってやっているだけだと思いますよ。握手した次の日には殴り合うわけですけど、それが僕はどうも苦手で(笑)。みんなすごく優しい顔をしているんですよ。なのに、この選手を殴らなきゃいけないのか……って」

藤木「そう考えると不思議な競技ですね」

長谷川「去年9月の世界戦でWBCの世界チャンピオンになったときも、ボッコボコの殴り合いをした選手(ウーゴ・ルイス)がいるんですけど、こないだメキシコに行ったときわざわざ会いに来てくれて。3ヵ月前には殴り合いをしていたのに、一緒にお酒を飲んでるという。そういうのがすごくいいスポーツだなって」

藤木「(拳で)会話じゃないですけど、一番さらけ出してるわけですもんね」

長谷川「そうなんです。だから普通に(人と)喋るよりももっと仲良くなるんですよね。パンチでお互いに相手のイヤなところとかいいところ全部知れる感覚があるので。ボクシングで拳を交えた人とはすごく仲良くなります」

伊藤「じゃあ、1回私たちも……」

藤木「殴り合おうか(笑)。やってみようか、ボクシング!」

次回6月17日(土)の放送も、長谷川穂積さんのスペシャルインタビュー後編をお届けします。お楽しみに!

【番組概要】
番組名:「TOYOTA Athlete Beat」
放送日時:毎週土曜10:00〜10:50
パーソナリティ:藤木直人、伊藤友里
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/beat/

----------------------------------------------------
この記事の放送回を『radikoタイムフリー』で聴くことができます(1週間限定)。
(スマートフォンは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ)

■番組聴取は【コチラから】(無料)
聴取期限 2017年6月18日 AM 4:59 まで

※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用頂けます。
----------------------------------------------------


関連記事(外部サイト)