ストレスを笑いに変える、江戸時代おもしろ「嫁姑バトル川柳」

ストレスを笑いに変える、江戸時代おもしろ「嫁姑バトル川柳」

ストレスを笑いに変える、江戸時代おもしろ「嫁姑バトル川柳」

今の時代は、あまり「嫁姑バトル」のような話を聞かなくなりました。多少はあれども、お互いが距離感を保とうと努力しているのかもしれません。ですが、江戸の昔は、嫁姑関係はなかなか大変だったようです。今回は、そんな様子を「川柳」から覗いてみたいと思います。


ストレスを笑いに変える、江戸時代おもしろ「嫁姑バトル川柳」



何かと問題が起きやすい「嫁」と「姑」。
特に江戸時代は長屋暮らしで部屋もとても狭く、家族が小さな場所で顔を突き合わせなければいけなかったはず。
それはそれは大変だったのでは……と勘ぐってしまいます。

枕草子の中にも、こんな一節があります。
「ありがたきもの。舅にほめらるる婿。また、姑に思はるる嫁の君。」

舅に褒められる婿と姑に愛される嫁は、めったにない、という意味です。
こんな昔から、嫁と姑の関係は難しいというのが常識だったんですね。

江戸時代にも、庶民が残したたくさんの川柳の中、嫁と姑に関するものも多くあります。
中には、その関係におけるバトルを面白おかしく表現しているものも。
たとえば、こんな一句。
「楽しみは嫁をいびると寺参り」

また、こんな句も。
「嫁の粗(あら)大きく見へる目鏡(めがね)なり」

解説も必要のないくらい、そのまんまの川柳。
こんな句を詠みつつ井戸端会議で笑っていたのかもしれません。

そして当時から、孫の力は絶大だったよう。
「初孫の力 姑の角(つの)を折り」
「憎い嫁かわいい孫をやたら産み」
これまた直接的ですが、子どもが生まれたことにより仲良くなる嫁姑は多かったようですね。

そして中には、微笑ましい関係の嫁姑もいたようです。
「糸車仲よく廻す嫁姑」
「仲の良い嫁は御経を読み習ひ」
同じ女性ですから、家事や趣味などを一緒にできたら、これほど心強いことはありません。

江戸時代の嫁姑川柳。
どちらにしても、数百年前と現在、そう変わりはなさそうです。

文/岡本清香


TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「江戸の嫁姑川柳」として、9月22日に放送しました。


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<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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