サカナクション山口×本広克行監督 “人の真似”と“自分の真似”で生まれるものの違い

サカナクション山口×本広克行監督 “人の真似”と“自分の真似”で生まれるものの違い

サカナクション山口×本広克行監督 “人の真似”と“自分の真似”で生まれるものの違い

サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組に出演。サカナクションが主題歌「陽炎」を提供した映画『曇天に笑う』(3月21日公開)の本広克行監督をゲストに迎え、『“ライスワーク”と“ライフワーク”』という2つの活動とその意味について語りました。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」3月15日(木)放送分)



山口:僕、“ライスワーク”と“ライフワーク”って言い方をよくするけど、本広監督も仕事として楽しませるものを作るっていうことと、自分のライフワークとして好きなものを作るっていう、その二つの掛け合わせで生じる揺れってあるじゃないですか。

本広:はい……もう本当に、毎日それと戦ってますね。好きなことをやり過ぎてしまうと、なんか偏ってしまいますよね。それが面白いと認められる人たちは天才だと思うんです。

山口:うん。……尾崎豊とかね。

本広:で、僕らのような凡人というか普通にクリエイターといわれる人たちは、いろんな方からの……パクリとかって言われますけど、いろんなものを吸収して、それを形にして出すクリエイトなんですよね。世の中に天才はそんなにいないですね。

山口:僕ね、人の真似をするのは全然ありだと思うんですよ。だって、新しいものを今から生み出すのって、こんなにいろんなものが考えつくされた中でやれるわけないと思うんですよ。

本広:そう、間違いないですね。

山口:だから、人のものを真似して自分らしく変化させていくっていうのはありだと思うんですけど、自分の真似をし始めると劣化していくしかなくなるじゃないですか。

本広:素晴らしいですね! 本当にそうなんですよ。「これくらいでいいかなー」ってものを出していると……僕、日本の映画監督の歴史を調べるのが大好きなんですけど、そういう人はみんな枯れてますね。同じことをやればいいんだろうってやっていると、いなくなってます。これは間違いないと思います。

山口:ですよね。だからね、僕、もっくん(本広監督)はすごいなって思ったんですよ。今回の『曇天に笑う』って映画も、その前の映画もそうですけど、踊る大捜査線のシリーズからの……それはもっくんにとってもすごく大きな映画だったと思うんですけど、そこから舞台をやられたりマニアックなこともやられたりしていて……そこからまたここに帰ってきているっていう。自分の中の葛藤自体もすごく共感できたし、これから次にどんなことをやっていくのかっていう楽しみもあるし。今回いっしょに映画を作ることができて、僕、嬉しかったです。

本広:こちらこそですよ。一郎さんがそこで戦っているなっていうのは僕も分かっていたんですよ。なかなか曲は上がらない、曲が上がってもサビを変えちゃうとか……ものすごい戦いなんだなっていうのが分かって。僕は全然待てましたけどね。

山口:ひとつ言わせてもらってもいいですか? (「陽炎」の別バージョンは)新しい歌詞と、新しいメロディーがあと2行だったんですよ。あと2行書き終わったら終わるっていうところまでいっていたんです。で、また全部書き直しているの。



本広:えー……それはオリジナルバージョンってことですよね?

山口:そう。「陽炎」は2パターンで一卵性双生児ですよ。

本広:僕らにしたらありがたいですよ。そんな曲って今までにあったんですかね?

山口:ない(笑)。僕ね、最近思うんですけど、iPhoneとかPCってOSがアップデートしていくじゃないですか。バージョン10.11……みたいな。曲もそうやって、「陽炎1.01」「陽炎1.02」って、アップデートしていいんじゃないかって思って。音楽でビジネスしていく時代は、種類が変わっていくのでビジネスも変わっていくと思うんですけど。多分、もっくんも考えていらっしゃると思うんですけど、システムのアップデートをしなきゃいけないのかなって。今回の「陽炎」も2つのバージョンがあって、『曇天に笑う』のためのものも作ったし、サカナクションの「陽炎」も作ったし……この2つをちゃんと広めていきたいなって。そのシステムを作るっていう。

本広:面白いですよねー……そういうことってなかなかやってくれないですよ。普通のミュージシャンの方は、言われたことをそのままタイアップですねって出すだけだけど。一郎さんはそこの考えまでいっちゃう。それは締め切りがなかなか決められないですよね(笑)。

山口:(笑)。今後も、よろしくおねがいします。

----------------------------------------------------
【??この記事の放送回をradikoタイムフリーで聴く??】
聴取期限 2018年3月23日(金)AM 4:59 まで

スマートフォンでは「radiko」アプリ(無料)が必要です。⇒詳しくはコチラ
※放送エリア外の方は、プレミアム会員に登録の上ご利用ください。
----------------------------------------------------

<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時:
月〜木曜 22:00〜23:55
金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/

関連記事(外部サイト)