高須光聖「笑ってはいけない」制作の苦しみを語る

高須光聖「笑ってはいけない」制作の苦しみを語る

高須光聖「笑ってはいけない」制作の苦しみを語る

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。7月16日の放送では、株式会社ドワンゴ専務取締役CCO、ニコニコ超会議統括プロデューサーの横澤大輔さんをゲストに迎えました。
毎年4月に開催されている「ニコニコ超会議」は、今年で6回目を迎えました。今回は、中村獅童さんと初音ミクの「超歌舞伎」や、「VR蓮舫」に反響があったとのこと。高須さんも“いきむ犬”という銅像を展示したそうです。毎年1年がかりで企画し、イベントが終わるとようやく年が明けるような気持ちになるという横澤さん。高須さんも毎年大みそかに放送されている『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系列)では、同じような苦労をしていると言います。



高須:政治家とか演歌の方とか、僕らが言ったら怒られそうなことを、向こうから「ニコニコ超会議だからいい」という場にしたよね。「あそこならしてもいいか」の“あそこ”になれたのがすごいと思って。

横澤:たぶん、僕らにメリットが無いからだと思うんです。例えば、普通、歌舞伎と何かを一緒にしたらビジネスとして考えると思うんです。でも『お客さんにどうやって楽しんでもらうか?』を一義にしているので、コンテンツに対して雑念が入らないんですよね。

高須:なるほどね。

横澤:僕らはプライドが無いので。

高須:これ、どこに行くんやろ?

横澤:それ、皆さんに言われるんです。でも“目玉を期待しないでくれ”と。

高須:(笑)。“そもそも、最初は目玉なんか期待してなかったやろ!?”ってね。

横澤:まず僕が見ていただきたいのは、あのイベントが6年間続いている奇跡ですよね(笑)。

高須:テレビは毎回違う番組をやりたいのよ。でも『笑ってはいけない』は10年やってるのよ。

横澤:僕はその話が聞きたかったんですよ(笑)。

高須:『学校(ハイスクール)』をやって、『警察』『病院』とやって、「もうやめよう」って言ったのよ。「もう無理。もうないよ」って。ここからはずらすしかないと。『スパイ』とか『探偵』とかね。『地球防衛軍』とかのよくわからんところに行ったりね。リアルなものがある『学校』で面白いフォーマットが出来て「見えた!」ってなってんけど、『警察』が企画としては一番合ってたんよね。

横澤:はい。面白かったですよね。

高須:それで、「もうやめよう」ってなってんけど、まぁ大人の事情もあって……。

横澤:そうですよね。

中村:人気番組ですからね。

高須:それで苦しくてね。もう衝撃度はないもん。

横澤:「去年より面白いんでしょ?」って言われますしね。

高須:そんなわけないやんか(笑)。最初にこんな衝撃のコンテンツを見せられたら「何これ!」ってなるけど、もう『笑ってはいけない』という大まかなフォーマットはわかってるし、その中で変えていくしかないからね。

横澤:うんうん。

高須:しかも爆発もあるし、昼間っから大きな声で“アウト!”もやってるから、(収録は)ものすごい地方でやらないといけないのね。タレントさんの入り時間にも制限があるのよ。現場に来るだけで2、3時間かかって、出番までにも時間がかかるから一日仕事なのよ。最初のほうに役者さんが多いのは、「朝が早いのはOKですよ」と。そういう人たちは“バス”になるのよね。

横澤:バス!(笑)。物理的にそれしか無理なんですね。

高須:だから芸人は後ろのほうになる。見てる人は「もっと変えろや!」って言うけど、変えたいけどなかなか難しいよね(笑)。

横澤:はい。

高須:そんな中で「来年はどうしよう」ってなるけど、9月からしか考えへんのよ。いつも11月くらいに録るけど、スタッフ全員9月までは考えない。じゃないと、嫌〜な気持ちになってくるんよ。

横澤:しかも、その時に最高のアイデアをぶつけるわけじゃないですか。そうすると、次の年にはもうないですよね。

高須:もうないよ。ないない(笑)。

横澤:さらに、敵は去年の自分なわけですよね。あれ苦しいですよね。

高須:苦しいよ。もうないもん。

横澤:「来年のためにとっておこう」なんてしないじゃないですか。

高須:しないし、そんな余裕はないから必死やもん。今は嫌な気持ちにならへんために、ずっと忘れてんねん。でもあと2ヵ月で考えなあかんのよね。

横澤:そうですよね。

高須:地獄やん。

横澤:いってらっしゃいませ(笑)。

◇◇◇

番組後半の新コーナーでは、“宿FREE”のプロジェクトが始まりました。このプロジェクトは高須さんも推進メンバーとして参加している環境省の「COOL CHOICE」(CO2削減を目指す運動)を知ってもらう為、省エネ性能が高い最新家電や住宅設備を使用した家を作り、希望者が無料(FREE)で体験宿泊できたら面白いのではないかと「空想メディア」で生まれました。プロジェクトを実現できるよう、様々な方面のゲストを迎え、計画の内容を膨らませていきます。

今回も「家電Watch」編集長の阿部夏子さんに最新の家電情報を伺いました。高須さんのほうが奥様より暑がりだということで、温度設定にお悩みがある高須家の冷房事情。最新のエアコンはそれぞれの体温に合わせて風を送ってくれるそうで、「なんですかそれ。個人情報が駄々洩れじゃないですか(笑)」と言いつつ興味津々。さらに扇風機では自然の風が再現できるように高原の風の情報を取得しているものもあるそうで、省エネ製品の進歩にびっくり。また外出中でもスマートフォンで操作できたり、28度の設定で涼しく感じるような最新機器を「宿FREEに取り入れたいね」と語っていました。
詳しくは「宿FREE」プロジェクトVol.2でご覧になっていただけます。

【番組情報】
タイトル:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
MC:高須光聖、中村亜裕美
番組Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

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