竜雷太「ショーケンや松田優作、水谷豊くん…『太陽にほえろ!』では“なんだかこいつは面白い”という人に遭遇することが多かった」

竜雷太「ショーケンや松田優作、水谷豊くん…『太陽にほえろ!』では“なんだかこいつは面白い”という人に遭遇することが多かった」

竜雷太(撮影・弦巻勝)

 今回「僕の人間力って何だろう?」と考えてみたのですが、僕自身にあるというよりは、人間力を持っている人たちと幸運にして出会えたことではないかと思い至りました。

 1962年に松竹へ入社して、山田洋次監督の映画に端役で出してもらったことがありました。そこで、アメリカ人演出家のエドダンダス氏と知り合い、彼のおかげでサンフランシスコに1年半留学させてもらえた。そして帰国したら、日本テレビの岡田(晋吉)プロデューサーに「新しくスタートするドラマの主人公の、留学帰りという設定にピッタリだ」と、『これが青春だ』(日本テレビ系)という学園ドラマの主役をいただけたんです。

 ここまででもう、3人も人間力を持った人と出会っていますからね。

 その次に挑戦したのが、僕の人生において大きな存在である『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)という作品です。映画界の大スター石原裕次郎さん、グループサウンズの大スター萩原健一さんとの共演でしたからね。

 裕次郎さんは、言うまでもなくすごい方。ショーケンは、それまで会ったこともないような男でした。何をやり出すか見当もつかない(笑)。

 彼のベースは音楽ですから、芝居の基礎みたいなものはほとんどないんです。台詞だって、何を言ってるか分からないときがあるから、僕らが復唱したりしてね(笑)。

 でも、とんでもなく輝くんですよ。『太陽にほえろ!』では、そんな経験をたびたびしました。こっちがポーンとボールを投げて、「こう戻ってくるだろうな」というのと、まったく違う軌道を描いてボールが返ってくる感じ、とでも言いましょうか。

「あれ? こいつは何だかちょっと面白いぞ」という人に遭遇することが多かったですね。ショーケンや松田優作はもちろん、1話のゲストで出た水谷豊くんにも感じましたね。

 台本に書かれていることが、彼らを通すことで、違う輝きを放つんです。そんな人たちに出会えたのは、すてきな経験でした。

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