宝塚「卒業公演」なのに本人不在!? タカラジェンヌが「不慮の事態」に遭遇した時

宝塚「卒業公演」なのに本人不在!? タカラジェンヌが「不慮の事態」に遭遇した時

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 宝塚の公演期間は長丁場なのが特徴だ。1カ月以上にも及ぶことも珍しくない。しかし公演期間中に、タカラジェンヌがケガや病気になったらどうするのだろうか? 

 宝塚では、そういったアクシデントに備えて「代役システム」が取られている。一般的に代役といえば、キャストの休演があった際に新たに配役されることを指すが、宝塚のそれはちょっと違う。代役が必要になったときには、現在舞台に立っているメンバーで役柄や登場場面を調整し、乗り切るのだ。

 この「代役」は急に決まるのではなく、初日が始まる前にある程度は決まっている。トップスターの代役は2番手スター。2番手の代役は3番手……とメインの役は番手順に繰り上がる仕組みだ。それ以外は、新人公演(本公演の演目を若手のみで行う公演)での役柄を中心に代役が決まる。

 実際、体調不良やケガなどで公演中にタカラジェンヌが休演することは少なくない。2016年2月から上演された『るろうに剣心』では、公演中にインフルエンザが流行。トップスターコンビは大丈夫だったものの、キャストの休演が相次ぎ、代役が何人も舞台に立った。

 しかしトップスターが休演することも、もちろんある。たとえば、元花組トップスターの匠ひびきは自身の卒業公演の途中で入院。代役を立ててトップスター不在のまま続くという、異例の“サヨナラ公演”となった(代役は当時2番手だった春野寿美礼)。また、元花組トップ娘役の大鳥れいは、卒業公演だった『エリザベート』で2日間病欠。新人公演でヒロインを務めた遠野あすかが代役を務めている。

 いつ、いかなるときでも、舞台の幕は無情に開く。そして、どんなことがあっても舞台に穴が開くことはない。宝塚の夢の世界は、多くの人の努力と連携プレーで成り立っているのだ。

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