古舘伊知郎「天才すぎるトーク術」で、テレビMC界を牛耳る?

古舘伊知郎「天才すぎるトーク術」で、テレビMC界を牛耳る?

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 その男、話術の天才につき。“千の顔”ならぬ“千の舌”を持つMC界のマスカラスがトーク番組に帰ってきた!!

 2004年4月から13年間務めてきた『報道ステーション』(テレビ朝日系)のキャスターを、今年3月いっぱいで降板した古舘伊知郎(61)が、新たな活動をスタートさせた。6月10日には『ぴったんこカン・カンスペシャル』(TBS系)にゲスト出演。

「番組では、やや緊張気味の安住紳一郎アナとともに、古舘の生まれ育った街を歩き、母校である立教大学の放送研究会の部員と対面。古巣のテレビ朝日では、同期の南美希子アナと再会を果たし、尊敬する大先輩・徳光和夫がそこへ合流して、当時の思い出に花を咲かせるというものでした」(テレビ誌記者)

 さらには、フリーになって1年後に司会に抜擢(ばってき)された『夜のヒットスタジオDELUXE』(フジテレビ系)で、ともに司会を務めていた芳村真理とも再会。

「“毒舌キャラ”が売りだった加賀まりこや、同い年で親友のアーティスト高見沢俊彦まで駆けつけ、古舘との交流秘話を語っています。番組は古舘の豊富な人脈と来し方を振り返る作りになっていましたので、業界では“バラエティに本格復帰する”意思表示だと捉えられています」(前同)

 視聴率も16.6%と好調。そのため、“数字を持っている男”のイメージもついたという。「2日後には『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演。同番組の前身である『おしゃれカンケイ』のMCは古舘さんでした。収録では、久しぶりに実家に帰ってきた長男を迎えるように、大勢のスタッフから“お帰りなさい”の声が飛び交っていましたね。笑顔のスタッフに囲まれた古舘さんも、“ゲストなのにあの頃に戻ったみたいでつい司会者側の振る舞いになっちゃうんだよね(笑)”と、うれしそうでした」(番組スタッフの一人)

 同番組も視聴率は13.8%と上出来。各局とも古舘のバラエティ復帰を好意的に受け止めているようだが、彼のウリは、やはり軽妙洒脱なトークだろう。古舘のトーク術が超一流であることを証明したのが、話術に定評のある芸人らが集い、ネタ話を競う『人志松本のすべらない話』(7月9日放送=フジ系)だった。

「番組は古舘の独壇場でした。出演者で最多となる6ネタを披露して爆笑を誘い、最もウケた出演者に与えられる“MVS”に輝いています。話術自慢の芸人らを赤子の手をひねるように圧倒したトークの冴えは、さすがです」(前出の記者)

 常連芸人のファンである視聴者からは「古舘一人に持っていかれてる。もう、黙ってくれ!」の抗議もあったというから凄まじい。

「彼は、プロレスを筆頭にスポーツ中継で培ったトーク術を確立しましたね。業界では30年も前から“古舘方式”と呼ばれていて、今じゃNHKの高校野球にしても、外野フライ程度で“伸びる、伸びる、ホームランか〜、わずかに足りない!”とかやってますよね。あれは彼の功績ですよ」(放送評論家の小松克彦氏)

 低迷が続くバラエティ界の救世主となりそうな“天才話術師”の復帰。ただ、戦々恐々としている面々もいるという。古舘と主戦場がバッティングしそうな宮根誠司(53)と羽鳥慎一(45)の両人だ。

「宮根は大阪のオバチャン目線で、実に的を射たことを言っている。ただ、オバチャン目線だけだから、男には人気がない。週末に東京でやっている番組(『Mr.サンデー』=フジ系)が思うような数字を取れないのはそのせいですよ。その点、古舘には男性ファンが多いですからね。一方の羽鳥は仕切りは誰よりも上手ですね。ただ、どこかチャラいというか、重みがないとこがありますね。それに、ゲストにマニアックに突っ込んでいく古舘と違って、キレイに収めちゃうような甘さが目につきます」(前同)

 宮根自身も6月2日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』で、「僕は本当に足元にも及ばない。同業者ですけど」「やっぱり天才ですね……」と完敗を認めている。8月25日にはNHKでMCを務める『人名探究バラエティー 古舘伊知郎の日本人のおなまえっ!』がオンエア。

「アシスタントの桑子真帆アナはタモリとの丁々発止で頭角を現したとされているんですが、古舘はすかさず“桑子さん、ジジ転がしうまいですよね。私もジジイですから今日はそれ楽しめましたよ。普段は誰ですか、サングラスの人ね……上手ですよね。介護士ですか、貴女は!”と絶妙なイジりを見せています。視聴率も10.9%と堂々たるものでした」(前出の記者)

 10月からは、フジテレビでもレギュラーのバラエティ番組が始まる古舘。「晩年は借りてきた猫のような状態だった『報ステ』より、バラエティが彼には合っています。これから、報ステ時代の“失われた13年”を取り戻すのではないでしょうか」(前出の関係者)

“喋(しゃべ)らなければ負けだよ” これは古舘がトーク術の秘密を明かした自著の見出しである。喋るが勝ち……天才話術師の逆襲が今、始まった。

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