風間トオル「俳優になったきっかけは、浅野ゆう子さんなんです」〜麻美ゆまのあなたに会いたい!

風間トオル「俳優になったきっかけは、浅野ゆう子さんなんです」〜麻美ゆまのあなたに会いたい!

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 さて、風間トオルさんとの対談、後編です! 前回は風間さんの著書『ビンボー魂 おばあちゃんが遺してくれた生き抜く力』に書かれていた、ビックリ仰天の貧乏エピソードを教えてもらいました。お腹が空きすぎて、野草を食べたり、石を舐めたり、バレンタインデーにもらったチョコレートを365日分に割って、毎日、糖分摂取などなど(笑)。今週は、そんな少年時代を送った風間さんがトレンディ俳優になられるまでの秘話を聞いてみましょう!

ゆま「俳優になられたキッカケは何でしたか?」

風間「最初は街でスカウトされたんです。モデルをやらないか、って。正直、興味はなかったんですけど、スカウトしていただいた女性に“撮影で海にも行けるし、食事も出るよ”と言われて。その当時からサーフィンもやっていたし、何より飯が食えるならいいかな、と(笑)」

ゆま「食べ物につられちゃったんですね(笑)」

風間「食べ物の支配力はスゴイですよ。僕は昔から、おばあちゃんに“空腹になると人間は悪いことをするから、お腹が空いたら早く寝なさい”と教えられてきました」

ゆま「確かに! お腹が空くとイライラしてきますもんね」

風間「はい。満腹なら十分、幸せな気持ちになれます。で、俳優になったキッカケですよね。僕の場合、モデルをしていた頃に、浅野ゆう子さんと知り合って、推薦してもらったんですよ」

ゆま「おおっ、すごい」

風間「浅野さんは当時、すでにトレンディドラマで大人気の女優さんだったので、驚きましたよ。しかも僕は、演技なんてまったくやったことがなかった(笑)」

ゆま「どうされたんですか?」

風間「どうもこうも、最初はもうヒドいものでしたよ。ただ、不思議と“もうやめたい”と思うことはなかったです。自分なんて大した役者じゃないから仕方ないだろ、みたいに開き直っていたんで」

ゆま「そうやって開き直れる肝っ玉がスゴイ。私なんて、舞台があると、もうずっと緊張しっぱなしで、いろいろ悩んでばかりです」

風間「それが、ゆまさんの良いところなんじゃないですか。緊張したり、悩んだりすることは何も悪いことではないと思います」

ゆま「ありがとうございます。恐れ多いのですが、演技をするうえでの風間さん流のアドバイス的なものって教えてもらえませんか」

風間「僕はそんなに偉そうなことは言えないけど……ただ、共演者の方の“セリフをよく聞く”ことは大事だと思います。人の話をよく聞いていれば、どんな場面でも対応できるんです」

ゆま「なるほど。私はいつも自分のセリフのことばかり考えていました」

風間「役者さんは台本と違うことをしゃべるときもあるからね(笑)」

ゆま「はい。これから心がけていきます。話が戻りますけど、ドラマに出られるまでは、俳優という仕事にもまったく興味がなかったんですか?」

風間「そうですねー。ただ、今から思うと幼少期、僕のおばあちゃんがパチンコ好きだったので、よくパチンコ店に連れていかれていたんですね。そのとき、僕は暇なんで、店の前に貼ってあった映画のポスターをずっと見ていたんです。だいたい、任?映画のポスターで、高倉健さんが出ていたのかな。それで、そのポスターを見て、“こんな格好いい大人になりたいなあ”と思ったことは覚えています」

ゆま「じゃあ、心のどこかで憧れはあったんですね」

風間「たぶん。ただ、本当の意味で役者の仕事が面白いと感じたのは、映画『大誘拐』(1991年)に出演させてもらったときですね。1か月間ほどロケをしたんですが、他の俳優さんや現場のスタッフさんとともに時間を過ごす中で、“ものを作り上げていく”楽しみを知ったんです」

ゆま「映画いいですね。夜、俳優さん同士で演技論になったりするんですか?」

風間「いや、そういうことはまったくなかったですね。皆さん、強い個性を持っておられる方々で、演技に関しては、それぞれの考えがありますからね」

ゆま「羨ましいです」

風間「なんか真面目な話ばかりしてるけど、これで大丈夫なんですか?」

ゆま「大丈夫ですよ。でも、じゃあ、風間さんの知られざる部分も聞いていいですか。セクシー系のビデオとかも見たことあったりしますか……?」

風間「そりゃ、見たことがありますよ。学生の頃は友達が持っていたのを見せてもらったなあ(笑)」

ゆま「やっぱり見るんだ〜」

風間「あと、地元にセクシー系の映画館がありましたね。もちろん、当時は貧しかったので入館するお金もなかったんですけど、その映画館に親戚のおばちゃんが働いていたんです。で、こっそりと入れてもらって(笑)。今でも覚えていますよ。『団地妻』っぽい内容でした」

ゆま「おお、人妻もの(笑)」

風間「まあ、昔の話ですけどね(笑)」

ゆま「風間さんにもそういう過去があったなんて、なんだかホッとします。風間さんの本もそうなんですけど、壮絶な過去をお持ちなのに、それを“苦”に思わせないどころか、面白エピソードにしちゃうところがステキだし、強い方なんだなぁと思います」

風間「マイペースなだけですよ(笑)。ただ、本を読んでくれた方から“貧乏でも楽しいんですね”とか“人生観が変わりました”という感想をいただけるのが何よりうれしいです」

ゆま「私もたくさん勇気をもらいました。今日は本当にありがとうございました!」

風間「こちらこそ、ありがとうございました!」

風間トオル かざま・とおる
1962年神奈川県生まれ。東京デザイン専門学校卒業。『Fine』『メンズノンノ』などのモデルを経て、89年ドラマ『ハートに火をつけて!』で俳優デビュー。映画『わが愛の譜 滝廉太郎物語』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を獲得。

麻美ゆま あさみ・ゆま
1987年生まれ、群馬県出身。 2005年デビューし、ブレイクを果たす。セクシーユニット『恵比寿マスカッツ』のメンバーとしても活躍。現在はタレントとして活動。最新CD『Re Start〜明日へ〜』が発売中。

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