『ひよっこ』峯田和伸は、NHKドラマの顔だった!?

『ひよっこ』峯田和伸は、NHKドラマの顔だった!?

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 NHK連続テレビ小説『ひよっこ』の第13週では、みね子(有村架純・24)が新生活を始めてしばらくたち、父の実(沢村一樹・49)がひったくりに暴行されていたということが分かった。とはいえストーリー的な展開はあまりなく、いつもとは趣(おもむき)が違った。週タイトルは『ビートルズがやって来る』で、50年前の若者が熱狂したビートルズブームが描かれるなど、興味深い話が続いた。そして、ビートルズとなったら黙っていないのが、みね子(有村)の叔父、小祝宗男(峯田和伸・39)だ。

 週を通して登場シーンは多かったのだが、中でも宗男(峯田)の存在感が際立った6月29日放送回を振り返ってみよう。

 ビートルズ来日のニュースを知り、居ても立ってもいられない宗男(峯田)は「いいのか、俺は茨城にいて!」と頭を悩ませるが、東京公演に行ける可能性はなさそう。一方、赤坂のすずふり亭では料理長の牧野省吾(佐々木蔵之介・49)を中心に、ビートルズの話題で盛り上がる。どうやらビートルズの宿泊先はヒルトンホテルで、赤坂の街にやってくるかもしれないというのだ。浮足立つすずふり亭の面々にみね子(有村)は歯磨き粉を押し売りする。それは懸賞でビートルズ公演のチケットが当たるという商品だった。また、茨城では宗男(峯田)も、大量の歯磨き粉を購入していた。彼もまた応募券集めに必死。妻の滋子(山崎静代・38)には内緒だと言いながら、彼が懸賞に応募していることは既にバレていた。そして1か月後、当選発表の日を迎える……。

 NHKドラマファンとしては「ついに峯田にスポットライトが!」と感慨深い回だった。峯田和伸はもともとミュージシャン。90年台後半、GOING STEADYというバンドで一世を風靡し、現在は銀杏ボーイズとして活動している。ミュージシャンとしても人気だが、この男、実は役者としてもスゴい! 2003年公開の映画『アイデン&ティティ』で俳優デビューを飾ると、以後も定期的に映画に出演。2010年公開の『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の好演も話題になった。近年はドラマへの出演も増えているが、中でも強い印象を与えたのが昨年放送された『奇跡の人』(NHK)だろう。

 峯田は主人公の亀持一択役を演じ、相手役の麻生久美子(39)など、実力派俳優たちと堂々と渡り合った。障害をテーマにした難しい物語だったが、峯田のまっすぐな演技は多くの視聴者の胸を打ったはず。実はこの作品の脚本は『ひよっこ』の脚本家でもある岡田惠和(58)だ。同じNHK、しかも岡田作品ということを考えると『ひよっこ』への抜擢は、峯田の役者としての評価の高さを示すといえるだろう。

 そして面白いのが、ここに上げた峯田の役柄がどれもそっくりということ。「マジメで不器用、そして純粋一途」。今、このような役柄の芝居をさせたら、右に出るものはいないのではないか。感受性豊かな彼の演技は、ミュージシャンだからこその熱量がある。NHKドラマの次世代エースともいえる峯田が脇を固める『ひよっこ』というドラマの、キャスティングの妙をあらためて思い知らされた。

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