ひよっこ、佐久間由衣と広末涼子を結ぶ「因縁」

ひよっこ、佐久間由衣と広末涼子を結ぶ「因縁」

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 ご存じの通り、NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』のヒロインは谷田部みね子(有村架純/24)だ。しかし、この半年にわたる長丁場を支えた功労者をもう一人挙げろと言われたら、私は迷わず助川時子(佐久間由衣/22)の名を挙げる。みね子(有村)の親友として茨城編から主要キャストで活躍し、上京後も乙女寮、あかね荘と生活をともにしてきた。その時子に注目が集まったのが先週の放送。

 これまでも時子を中心に描かれる回が多かったが、9月14日放送の142回は、特に感動ものだった。振り返ってみよう。“ツイッギーそっくりコンテスト”のリハーサルですずふり亭裏の広場に集まった女性陣たち。時子の素晴らしいプレゼンに歓声を上げ、リハーサル兼壮行会が終わった。

 そして、いよいよコンテスト本番。時子はリハーサル通りにスピーチをこなし、グランプリを獲得。その情報はあかね荘にも入り、あかね荘、すずふり亭メンバー、それぞれが喜びを噛みしめる。一方で時子の栄冠に心から喜びながらも、いよいよこの片想いの相手が遠い存在になってしまったことを思い、三男(泉澤祐希/24)は『星のフラメンコ』を歌いながら一人寂しく家に帰るのだった。そして時子はみね子の励ましを背にあかね荘を後にした。

 この回も含め、この週の放送で感じさせられたのは佐久間の女優魂だ。放送開始直後から、「田舎娘を演じるために体重を5キロ増やした」という有村の武勇伝は耳に入ってきていたが、時子を演じた佐久間の努力も相当だったのではないか。

 回想シーンが多かったから、あらためて気づいたが、茨城時代の時子は、あか抜けない田舎の女の子だった。それがどうだろう。東京編でどんどんスタイリッシュになり、都会の女性になっていく様子は、役になりきった見事な仕事だった。本作で最注目女優となった佐久間だが、早くも次の出演作が決まっている。10月から始まるドラマ『明日の約束』(フジテレビ系)で、主演の井上真央(30)と対峙する悪女役だ。民放でも活躍を期待したいが、実はもう成功したも同然!? 実は佐久間が民放ドラマでもうまくいくであろう、そんなサインを発見してしまったのだ。

■『ひよっこ』と『ビーチボーイズ』とのつながりは? それはグランプリ獲得後、時子につけられた、“イズミマコト”という新しい芸名だ。聞き覚えがあると思い調べてみたら、これは1997年に放送されたドラマ『ビーチボーイズ』(フジテレビ系)で、広末涼子(37)が演じたヒロインの役名。このドラマは『ひよっこ』で脚本を務める岡田惠和(58)の出世作だから、偶然とは思えない。当時、人気絶頂で月9のヒロインとなった広末のように芸能界で成功してほしい……時子の芸名にはそんな願いが込められているのだろう。時子がコンテストのスピーチで叫んだ「女の子の未来は私に任せて、みんな私についてきて!」というセリフ同様、佐久間が世の女の子を引っ張っていく存在になることは、間違いないだろう。(半澤則吉)

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