“逆輸入俳優”矢野浩二「いろいろな意味でチェンジしたかった」

“逆輸入俳優”矢野浩二「いろいろな意味でチェンジしたかった」

警視庁捜査一課・鑑識課主任・武藤広樹役の矢野浩二

6月22日(木)夜8時より、「警視庁・捜査一課長 season2」(テレビ朝日系)」の最終回2時間スペシャルが放送。本作で、警視庁捜査一課・鑑識課主任の武藤広樹を演じてきた矢野浩二にインタビューを行った。

中国で長年活躍してきた矢野が、活躍の場を日本に移し、新たなキャリアをスタートさせるべく「警視庁・捜査一課長」のレギュラー陣に加わって1年。

日本の連続ドラマ初レギュラーだった前回は、本人いわく「浦島太郎状態だった」ということだが、1年たって日本で役者としての経験も積み、一回りも二回りも大きくなって帰ってきた。

そんな矢野に、1年間の変化や共演者とのエピソード、最終話に向けての見どころなどを聞いた。

――いよいよ最終話を残すのみとなりました。振り返って今の心境をお願いします。

現場はみんなラストスパートに向かって、生き生きとしていますし、おかげさまで本当にたくさんのお客さまに見ていただいていますから、充実感があります。僕も充実した3カ月間を過ごさせていただきました。

――主演の内藤剛志さんをはじめ、皆さんのチームワークはどうですか?

内藤さんがいつも現場に差し入れをしてくださるので、みんなの士気が上がるんです! もちろん内藤さんだけでなく、斉藤由貴さん、金田明夫さんのお三方は、何かと周りを気遣ってくださる方々ですし、いつも豪華な差し入れをしてくださる。本当に心強いですし、ありがたい限りです(笑)。

――「season1」と比べて武藤自身に変化はありましたか?

そうですね。武藤のキャラクター設定がよりしっかりしてきました。前回はある意味「白い紙」のような状態で真っさらだったんですけど、今回はその白い紙に絵を描き始めた感じです。

その中の1つとして、数字オタクであるとか、いろいろな知識が豊富であるとか、とにかくうんちくが豊富な人間であることを前面に出していきました。

それを表す金田さんとのやりとりで、僕がうんちくを言って金田さんが「…だそうです!」と大岩一課長(内藤)に報告するという一つの流れのようなものがあるんですよ。また来年、続編があるとすれば、そこも磨きをかけて定着していければと思っています。

――帽子で隠れていますが、髪形も前回と違いますよね(笑)。

そうなんです! とにかく今回はいろいろな意味で“チェンジ”したかったんですよ。役柄的にもそうですし、見た目というか表面的なところもそうですし、白い紙の状態から、武藤という存在をはっきりと浮かび上がらせたかったんです。

形だけ変えてもしょうがないとは思うんですけど、やっぱり表面の部分は大事なので。顔はもう変えようがないんですけど(笑)、髪形なら変えられるので、手っ取り早く変化をつけました。

幸い僕は天然パーマなんですよ! だから安上がりで済みました(笑)。僕の地毛を一流のヘアメークさんが整えてくれて、格好良く仕上げていただきました。おかげで内藤さんや金田さんには「おまえは現場に来るたびに天パがひどくなっているな(笑)」とか、「次回はアフロにしたら?」っていじられるんですけどね(笑)。

――その変化というのは、シーズン1を終えてこうしておけば良かった、という反省からのアイデアでしょうか?

それはありましたね! それまで16年ほど中国で活動しておりまして、久々の日本でのドラマだったので、今思い返せばやや場に慣れていなかったのかもしれません(笑)。

手さぐりというか遠慮していた部分もあって、それが今回の場合は多少遠慮せずにできたのかなというふうに思うんですけど、まだまだ変えることはできると思うので、また次回があれば試してみたいですね。

――あらためて、武藤というキャラクターはご自分と似ていますか?

似ていますよ。僕は強情というか、ある意味自分勝手というか、頭が固い部分がありますので、「ケチャップとトマトソース」の違いくらいですごい剣幕をする武藤のことは理解できます(笑)。ああいう部分はseason3があれば、どんどん出していければいいなと思いますね。

――season2から田中圭さんが加入されて、新しい風が吹きましたか?

吹きました! 野球っぽく言えば、他のチームからFA(フリーエージェント)で補強しました!(笑) これは大補強でしたね!

――現場で田中さんとの絡みはありますか?

そんなにシーンとしての絡みはないんですけど、控室にいるときは普通に世間話もしますよ。田中さんはすごく真面目な方なんです。まあ、僕も真面目なんですけどね(笑)。田中さんは、休憩中でも真剣に台本を読んでいらっしゃるから、すごいなあと思いますよ。

――思い入れ深い作品になったと思いますが、印象に残っている場面はありますか?

僕の出番はほとんど捜査会議のシーンなのですが、緊迫しているんですよ。捜査の現状をおのおのが説明して、緊迫した雰囲気の中で撮影を進めていくんですけど、そんな中でも内藤さんと金田さんが場を和ませてくださるんですよ。

2人のやりとりを見ていると、どこぞの漫才師さんのようなベストコンビといいますか、聞いているだけで笑えるんです。時々内藤さんが関西弁で受け答えしてくださるんで、僕もそれにノって話すこともあります。

「武藤アカンで! 中国に行って稼ぎまくってんとちゃうか?」って内藤さんにいきなり振られて、僕も「いえいえ〜内藤さんの100分の1くらいですから!」って返すというような、たわいないことで盛り上がっています。

その一つ一つで僕もリラックスできますし、周りの捜査員役の俳優さん方にも和んでいただけるし、内藤さんはいつも現場の雰囲気を第一に考えてくださっています。

先日も、僕らレギュラーメンバー全員分の椅子を並べて用意してくださって、「さあ座って座って!」って。スタッフさんは他の仕事で忙しいというのもあるんですけど、内藤さんがそういう細かな部分に気付いてくださるし、気遣いのできる方なんです。本当にとても頼もしい座長です!

――昨年10月クールの「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日系)にもご出演されましたが、反響はどうでしたか?

最終話とセミファイナルに出させていただいて、しかも僕と一緒で中国から来たという設定でしたので、反響は大きかったですよ。日本だけじゃなくて、中国の方でも反響があって、「うわ!浩二が中国人役をやってる」って(笑)。米倉涼子さんという、中国でも絶大な人気を誇る役者さんが主演を務めていることもあってね、とても話題にしていただきました。

――1年前に取材させていただいたとき「浦島太郎状態」だと仰っていましたが、少しは日本の環境に慣れましたか?

少しは慣れました。でも、いまだに日本の冷凍食品の麺類はなんでこんなに甘いんだろうって思います(笑)。坦々麺とか甘過ぎでしょ!って。あと、お茶は中国には甘いものもあるんですけど、日本は基本渋いとか、そういうちょっとした違和感はまだあります(笑)。もうすっかり慣れて、日本人に溶け込めましたよ〜!

――そもそも日本の方ですよね(笑)。

あ、そっか(笑)。

――最近、日本でのオフはどう過ごされていますか?

休みがあれば、極力家族で旅行に行くようにしています。最近も富士の方だったり、御殿場だったり、いろいろ行きましたよ。どこへ行っても日本は空気がきれいだし、水はおいしいなって思います。

それにどこ行くにしても外国人の方が多いんです! 僕はマスクをしないと、中国の方に気付かれてしまうので、それは戸惑いますね(笑)。

――日本のファンというより、中国から来られている方に気付かれるんですね。

そうなんですよ! 家族と食事をしていると中国のお客さんが来て、「サインして」とか「写真撮らせて!」って言われてしまうので、ありがたいんですけど、娘や妻といるときはゆっくりしたいな〜って思ってしまいます。

そういうときの断り方をどうしようかなって悩んでいる今日この頃ですね。「何やねん! イヤヤ!」とは言えないですから。「矢野浩二が天狗になった!」とか「ひどい態度だった」ってすぐ書かれちゃうので(笑)。

――SNSで拡散されちゃいますからね。

そうそう! ですから丁重に、優しく「ダメよ♪」ってお断りしています(笑)。

――今後日本ではどのような活動をされたいですか?

いろいろなジャンルのドラマに出てみたいですね。中国ではコメディーも経験があるので、そういう機会もございましたら挑戦していきたいです。

――最終回に向けての見どころをお願いします。

最終回は2時間ですし、かなり期待できますよ!(笑) 殺人事件もいくつか発生しますし、その中で最後にすごくショッキングなことが起こります。前から団結心は強いんですが、一課長を筆頭にますます一致団結して、命を懸けて取り組む姿勢を見てもらえたらと思います!

武藤的には、ますます磨きがかかった“天パ”を見てもらえたらうれしいです。この天パをしっかり見て、武藤の気合いにも注目していただけたら幸いです! ありがとうございました。

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