【ひよっこ通信(19)】実が帰郷を決断! “初めて見る”光景はどう映る?

【ひよっこ通信(19)】実が帰郷を決断! “初めて見る”光景はどう映る?

あかね荘で一緒に暮らす実(沢村一樹)とみね子(有村架純)

美代子(木村佳乃)がいよいよ実(沢村一樹)と再会するという、大きな局面を迎えた有村架純主演の連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。視聴率も23.5%という過去最高の数字(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)を残すなど、いよいよ“ひよっこ”が大きな羽で羽ばたきそうだ。

7月31日からの第18週では、みね子(有村)からの手紙を受け取った美代子が、単身東京に行くことを決意し、みね子と共に実が暮らす世津子(菅野美穂)の家を訪れるという重要な場面が描かれた。

緊張と不安で押しつぶされそうな面持ちで世津子宅へと向かった美代子だが、夫の顔を見るなり、安心しつつも、のうのうと夫と暮らしてきた世津子に対してふつふつと怒りがこみ上げ、「どうして警察に連絡しなかったのか」と、強い口調で糾弾。

「いばらぎじゃなくて、いばらきです!」のとき以上に強い“魂の叫び”に、対峙(たいじ)した世津子はもちろん、実もみね子ですらも圧倒されたように見えたべな。

それでも、やられっ放しじゃないのが世津子のすごさであり、演じた菅野の演技も心にズシンと響く何かがあったべ。

自分も実のことが好きになっていったという心理描写を少ないせりふで表現したかと思えば、自分とは一緒に暮らせないと悟るや、実が出て行きやすいように気丈な態度を取る…。これは演技と分かっていても、口をあんぐりしてしまうほどのインパクト。

前回、目元の表情一つで記憶喪失感を表現してしまう沢村のずば抜けた演技力は特筆すべきものだっぺ!と書いたが、木村にしろ菅野にしろ、長らく映像作品で一線級のステージを闊歩している、ファースト・クラスの俳優(女優)さんは、総じてすげえど!

本作のあらすじを毎週紹介する連載「ひよっこ通信」。今回は第19週『ただいま。おかえり。』の第109〜114回までの1週間をまとめて予習する。

ちなみにひよっこ記者的に、第18週で注目した人物は、ほんの一瞬の出番ではあったが、「柏木堂」の一人息子・ヤスハル役の古舘佑太郎だ。出演が決まったときに騒がれたが、そうでなくともこの名前を聞いたらピンとくる人も多いだろう、そう、彼の父は日本を代表する“喋り人”古舘伊知郎だ。

三宅裕二が演じる劇中の父も、“一郎”という何か意図がありそうなネーミングだが、実父とは裏腹に、ヤスハルはいつも少し面倒そうにボソボソと喋る感じのタイプ。

ギターや音楽に関する話にのみ冗舌になるというキャラクターで、どこかいつも斜に構えて物事を見ており、これまではみね子らに対してもしょっちゅう憎まれ口をたたいてきた。

それがどうだ、みね子が実の記憶喪失で傷つき、あかね荘はもちろんあかね坂商店街を上げてみね子を盛り上げようとする第104回。“スペシャルあんみつ”を渡すとき、さりげなく「うまいぞ…元気出せよ」と渡すあたり、何だよ、おい。最初から出せよ!(by元治風に) と言いたくなるくらい、きれいなツンデレだ。

これから彼のツンデレブルースがさく裂する機会があるのかは定かではないが、もう1回くらいやってほしいべ!

んでは、第19週の「ひよっこ」はどんな感じ?

■ 第109〜114回/8月7日(月)〜8月12日(土)放送

美代子が上京して実と再会を果たした日、「私は奥茨城で待っています」と言われた実。その後、あかね荘のみね子の部屋で、親子水入らずの生活を始める。

実は管理人の富(白石加代子)に頼まれたペンキ塗りや修理などをして過ごし、みね子はそんな父の姿を近くで見守る。それから1週間がたち、実は「奥茨城に帰ってみたい」とみね子に告げる。ちょうど田植えの時期というのもあり、みね子は一緒に帰ることに。

人手不足の中ですずふり亭を休むのは申し訳ないと思っていると、鈴子(宮本信子)も省吾(佐々木蔵之介)も「大切な仲間のためだから」と快く送り出してくれる。その日のうちに故郷へたつ2人。

記憶をなくしてしまった実にとっては、次郎(松尾諭)の乗るバスも、バス停からの道も、そして谷田部家もすべてが初めて見る景色だった。

家に着くと、畑仕事をしていた美代子と茂(古谷一行)に温かく迎えられる。ちよ子(宮原和)と進(高橋來)は戸惑いながらも、父の帰りが実感できてうれしい。

久々に家族全員で食卓を囲んだ翌日、君子(羽田美智子)と正二(遠山俊也)、きよ(柴田理恵)、征雄(朝倉伸二)、さらには宗男(峯田和伸)も駆けつけて谷田部家の大事な田植えが始まる。

■ ひよっこ記者の裏ネタ

今回は夫との再会のシーンに“全米”と有働由美子アナが泣いた、みね子の母・美代子役の木村佳乃だっぺな。

あの再会のシーンについて「美代子は階段を下りていった先で実の姿を見るんですけど、実の見掛けは変わっていないわけですから、やっぱりうれしかったと思います。無事に生きていてくれたんだと。それと同時に、現実が押し寄せてきます」と、持論を語っていた木村。

珍しく感情的になっていたのも、子どもたちの手前、気丈に振る舞いつつも、長年安否をずっと考え続けたのに、女優だか何だか知らないヨソのオナゴの家で保護されていたという事実に、嫉妬にも似た、悔しい感情や複雑な思いもあったからこそか。

木村も「世津子さんの家で暮らす実の姿を見た時の、複雑な思いもありますよね。美代子の“女性としてのプライド”もあるのだと思います」と、そういった感情に支配されていたことを認めつつ、「実はそのシーンは、13分くらいを長回しで撮ったんです! ですから、せりふを覚えるのが大変で!(笑)」と、撮影の物理的な苦労についても言及している。

記憶喪失の夫がこれからどうなるのか、みね子はみね子で新しい恋が芽生える展開があるのか、上昇気流に乗った「ひよっこ」が、今後どうなるのか。

当事者であるキャストの木村ですら「私も知らないんです!(笑) みね子は一生懸命に頑張っていますから、母親としては負担を軽くしてあげたいですよね…」と言うにとどまったほど、まだ誰も知らない二転三転のストーリーがそこにはある。

さあ頭をからっぽにして、楽しみに待つベ!

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