有村架純、「岡田さんの脚本が素晴らしかった。その一言に尽きると思います」

有村架純、「岡田さんの脚本が素晴らしかった。その一言に尽きると思います」

連続テレビ小説「ひよっこ」でヒロイン・みね子役を務めた有村架純

9月30日(土)放送のグランドフィナーレを目前に控え、SNSなどを中心に“ロス”を叫ぶ声がやまない連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月〜土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか)。

そんな本作のヒロイン・みね子役を務めた有村架純に、「ひよっこ」への思いや撮影秘話を聞いた。

なお、本作の総集編は10月9日(月・祝)昼3時5分から、前後編合わせて173分にわたって放送される。

──およそ10カ月間の撮影を終えて、クランクアップの際にはこれまでを振り返る映像を見ながら号泣されていましたが、どのようなお気持ちだったのでしょうか?

あの時の涙は、VTRを作ってくださったスタッフさんに対してだったんです。もちろん、走馬灯のように撮影の日々を思い出すとこみ上げるものがあるのですが、スタッフの皆さんの思いがうれしくてしょうがなかったですね。

──有村さんにとって、みね子はどんな存在ですか?

いとおしくて守りたい存在です。こんなに長い間演じている役は他にありませんでしたし、今後、みね子を超える役が出てくるのかなと思うくらい、大切な役です。

──「ひよっこ」は視聴者からもとても愛された作品だと思うのですが、理由は何だと思われますか?

1人1人のキャラクターが伸び伸びと生きていて、「岡田(惠和)さんの脚本が素晴らしかった」という一言に尽きると思います。

第1週の台本を頂いた時から、現場の士気が上がっていました。「やっぱり岡田さんはすごい!」っていう、空気が流れていたんです。それから撮影が終わるまで、ネガティブな雰囲気が一切なくて、スタッフ、キャストのみんなが同じ気持ちで作品に向かっていたことが、作品にも表れたんだと思いますね。

──そんな中、放送開始直後は視聴率の面で苦戦を強いられました。日々発表される数字は、気にされていましたか?

気にしていないようで気にしていたのか、食欲がなくてちょっと体調を崩した時期もありました。でも、みんなも「大丈夫だよ」と言ってくれましたし、監督やプロデューサーさんも「視聴率は低いかもしれないけど、自分たちは絶対にいい作品を撮っているから」とおっしゃっていました。

皆さん、やっぱり自信があったんだと思いますね。だから撮影現場の雰囲気が視聴率で悪くなることはありませんでしたし、私もそういう空気に励まされていました。

──今振り返って、一番思い出深いシーンを教えてください。

5月から6月にかけて撮影していた、第16〜18週でしょうか。短い撮影期間の中で、島谷さん(竹内涼真)と付き合ってから別れて、お父ちゃん(沢村一樹)と再会して…と、感情がぐちゃぐちゃになっていた1カ月だったんです。体力的にも精神的にも、こたえていた時でしたね。

──そういう時には、どう対処されていたのですか?

撮影現場を止めたくなかったので、「どんなに時間がなくても、絶対にせりふは頭に入れて行こう!」と思っていましたし、「体調が悪くても絶対に倒れないぞ!」という気持ちを持っていました。自分との戦いでした。

それでも溢れる思いで泣く夜もありましたが、そんな時には友達や家族に励ましてもらったり、マネジャーさんに弱音を吐いたりして、「やるしかないよ!」とポジティブな言葉をもらうことで自分を奮い立たせたりと、周りに助けてもらっていました。

あとは、撮影の合間に走ったり筋トレをして汗を流していましたね。たまに、ご褒美でおすしも食べに行っていました!

──共演者の方にお話を聞くと、「有村さんに気遣ってもらった」という声が多く挙がりますが、意識されていたのでしょうか?

いやー、そんなことは…。話し掛けなきゃという意識ではなくて、素直に「みんなと話したい」と思って話していた感じでした。

撮影期間中はあまり楽屋には戻らずに、スタッフさんや共演者の方たちとの共有スペースで過ごしていましたね。そこで皆さんの話を聞いていたり、一緒にテレビを見ていたり。「楽しいから、場を共にする」時間は多かった気がします。

──岡田さんは先日、有村さんを「今、最強レベルにある女優さん」と表現されていました。

やめてほしいです…(笑)。

──有村さんご自身は、「ひよっこ」によって得られた変化や成長を感じることはありますか?

何かに「耐える」ことは任せてください!(笑) そのくらい、どんなことも受け止めたいという気持ちが生まれましたね。

それに、今回特に「気持ちは作品に表れる」ことを強く感じたんです。これからも、役や作品、スタッフさん、キャストの皆さんに対して、どういう思いで、どれぐらいの熱量でいられるかというのを、大事にしていきたいと思っています。

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