「時代劇をもっともっとやってみたい!」名匠と組んだ時代劇はいい経験に

「時代劇をもっともっとやってみたい!」名匠と組んだ時代劇はいい経験に

「衣装あわせ、所作指導など勉強になることがたくさんあった」と言う北乃きい。一方、永山絢斗は「呼吸一つにしても繊細な芝居を意識させられた」と撮影の舞台裏を明かした

CS放送の時代劇専門チャンネルで2018年の1月3日に放送される時代劇「小ぬか雨」。藤沢周平原作のオリジナル時代劇シリーズ第二弾「橋ものがたり」の3作目で、自らの人生に希望を抱くこともなかった若い娘と、人をあやめて逃亡を続ける青年との悲恋を描いた物語。このドラマに出演した北乃きいと永山絢斗がその裏話を語った。

本格的な時代劇の出演が初めてとなった北乃は、慣れない時代劇に失敗も。「かつらを付けると、思った以上に自分の背より高くなって何回も照明にぶつかってしまって。しゃがんでるんですけど、ぶつかるんですよ。それから時代劇の衣装に着替える前に浴衣に着替えるんですけど、あんなに楽しく着ていた浴衣も試練(笑)。私服から浴衣に着替えて、帯を締める時間も全部計算して撮影に臨まなくてはいけないんです。これは時代劇をやっている方にとってはあたりまえかもしれないけれど、私は大変でした。でも、とてもいい経験になりました」と、得がたい経験に感慨深い様子。

北乃は撮影前に「吉永小百合さんの『小ぬか雨』や美空ひばりさんの作品、寺島しのぶさんが出演した井上昭監督の『鬼平外伝』を事前に観て参考にしました」と言う。一方、永山は「初めての町人役だったので、『近松物語』など、町人が出ている時代劇を何本か観ました。礼の仕方だとか着物のさばき方を特に意識して観ました。こうしたらいいかな、とかこれはやってもいいんだなとか。ただあまり意識し過ぎないように心掛けました」と、二人とも事前の勉強もしっかりして撮影に臨んだ。

ドラマの見どころはおすみ(北乃)と新七(永山)の愛の行方。「出会った時に恋に落ちたというのではなく、監督からは『初めて“お嬢さん”と言われた時に、はっとしてほしい』と言われました。おすみが新七をかくまっているうちにだんだん愛おしさが出ていく過程を経て、自分もそう言われた時にはっとすると思い、その瞬間“女のひと”になるみたいな感覚を意識して演じました」と北乃は難しい芝居にチャレンジした。

演じた役柄については「自分だったら家には入れないと思います(笑)。でもあの時代だったら悩みますね」と北乃が言うと、永山は「まず、自分は(新七と違って)人は殺さないです(笑)。でもその心情を考えると気持ちも分からなくもないです。(新七は傘を持たずに小ぬか雨に濡れながら去るが)新七と違うのは、最後のシーンで傘は持っていくかも」とユーモアあふれるコメント。

監督は時代劇の名匠・井上昭。「二人は優しさと愛の情念をきわめて自然に演じてくれた」と絶賛。「せりふが少ない分、目だけの芝居だったり、背中だけの芝居が大事になってきて、これが役者の仕事なんだなって。それから現場ではなるほどこういう芝居があるんだと発見する毎日でした」と北乃が撮影を振り返る。「スタッフの皆さんは本当に時代劇が好きなんだという気持ちが伝わってきて、すごく収穫がありました。次にやる時はもっと勉強して自信を持って撮影に臨みたいですね」と、永山も時代劇への意欲をみせた。(ザテレビジョン)

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