新春は心温まるジブリ3作品で!鈴木敏夫P「30年愛されてうれしい」

新春は心温まるジブリ3作品で!鈴木敏夫P「30年愛されてうれしい」

2018年最初の「金曜ロードSHOW!」はジブリ祭り! 1週目は「魔女の宅急便」をオンエア!

「金曜ロードSHOW!」では“冬もジブリ”と題し、2018年1月5日(金)に「魔女の宅急便」(夜9:00-11:09、日本テレビ系)をノーカットで、1月12日(金)に「ゲド戦記」(夜9:00-11:19、日本テレビ系)を本編ノーカットで放送することが決定。

さらに、関東ローカルで放送している「映画天国」では、1月2日(火)「レッドタートル ある島の物語」(夜1:59-3:49、日本テレビ)をテレビ初放送する。

今回の放送に向け、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが、それぞれの作品とのエピソードを語った。

■ 「魔女の宅急便」の飛行船のクライマックスシーンは予定外だった!?

「魔女の宅急便」は、1989年に公開された宮崎駿監督の傑作ファンタジー。13歳の見習い魔女のキキ(声=高山みなみ)の葛藤と成長する姿を描く。

鈴木は「宮崎駿監督も僕も“何周年記念”という言い方があまり好きではありません。ただ、宮崎駿と二人で『一本作った作品が10年もつといいよね。10年でいろんな人が見てくれたらうれしいよね』という話をしたことがあります。それこそ、20年、30年…皆さんに愛され続けているというのは本当にうれしいです」と喜ぶ。

当初は作品のテーマに悩んでいたという。「二人で(東京・)吉祥寺の町や井の頭公園を歩いて、3時間ぐらい歩いて疲れ切って、喫茶店に入ったんですね。席に着いた途端に宮崎駿が『この映画でなにやったらいいの?』と聞いてきたので、苦し紛れに『正面から思春期ってやったことないですよね』と答えたんです。そしたら『それだ!』って」。

そうして作られ始めた作品だが、完成間近、当初予定になかった“飛行船のクライマックスのシーン”を追加したのだとか。「やっぱりお客さんは娯楽として映画を見に来るわけだから、サービスは必要ですよね。それで宮崎駿と話してあのシーンを付け加えることになったんです」と明かす鈴木。

スタッフの猛反対を受けたが「『なんでもいいから付け足してやればいいシーンになるわけじゃない。宮崎駿がやるんだよ。面白くなるでしょ!」』って…これが説得の言葉だったんです。宮崎駿本人は『鈴木さんそう思う? だったら付け足すよ』というあっさりした反応だったんですが(笑)」と笑う。

「ただ、映画が封切られていろんな批評の対象になるころ、キネマ旬報の映画評に“この映画は素晴らしい! ただ、あのケーキのシーンで終わってれば名作になったのに”って書いている人がいて、鋭いやつがいるな!と思いました」と当時を振り返った。

■ 「ゲド戦記」の映画化の裏には宮崎駿監督の必死の説得

「ゲド戦記」の原作は、「指輪物語」「ナルニア国物語」に並ぶファンタジー文学の傑作。傷ついた少年・アレン(声=岡田准一)と少女・テルー(声=手嶌葵)が光を取り戻していく物語。2006年公開。

宮崎監督が「風の谷のナウシカ」より以前から原作者に映画化を申し出ていたという。当初は無名の日本人からの突然の申し出だったため断られていたが、時がたち先方から依頼が届く。

鈴木は「(宮崎)吾朗くんのデビュー作にいいなと思ったんですよね」と思いついたそうだが、“宮崎駿による映画化”を希望していた先方の了承がでなかったそう。

「そこで、宮崎駿と僕で会って話をすることになったんです。宮崎駿は説得のためにいろんなことを話していました。『僕のいろんな作品は全部あなたの影響を受けてる! (物語に描かれている)闇との戦い。僕にとってはすごい重要なテーマだった。

だけど、それをやるには年をとりすぎた。自分がプロデューサーとして見守るから納得してくれないか』という感じで」。そしてようやく「『分かりました』と返事をもらったんです」と裏話を明かした。

■ 「レッドタートル」は「本当に好きで作ったもの」

第73回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞したマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督とスタジオジブリが生んだ2016年公開の最新作。嵐に巻き込まれ、無人島に漂着した男の物語。

最後に鈴木は「今回お正月の深夜に放送するということで、内容からすると一番いいんじゃないかと思います。お正月の深夜…今ふとそんな気持ちになってみたら、楽しんでもらえる気がしてますね。僕が本当に好きで作った作品なので、ぜひ見てください」と締めくくった。(ザテレビジョン)

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