藤本敏史「最初はクソみたいな俳句だった。頑張ってよかった」【プレバト!!連載】

藤本敏史「最初はクソみたいな俳句だった。頑張ってよかった」【プレバト!!連載】

4月12日(木)放送の「プレバト!!才能ランキング」(TBS系)の魅力に迫る連載企画。第7回は藤本敏史に直撃!

4月12日(木)夜7時から、TBS系で「プレバト!!才能ランキング」が放送される。

「プレバト!!」は、浜田雅功MCの下、芸能人の隠れた才能を専門家が査定しランキング形式で発表する知的エンターテインメント番組。

12日の2時間スペシャルでは、「俳句タイトル戦!春の俳桜戦」「水彩画・昇格査定スペシャル」、そして新企画である「押し花アートの才能査定」が開催される。

名人・特待生だけが参加できる「俳句タイトル戦!春の俳桜戦」では、最高位・名人9段ながらタイトル戦は無冠の梅沢富美男、昨夏の「炎帝戦」覇者で梅沢を猛追する名人8段・藤本敏史、昨春の「俳桜戦」と秋の「金秋戦」を制した名人6段・東国原英夫らが参戦。

さらに、「冬麗戦」で涙の初優勝を果たした千賀健永と、“キスマイ俳句名人”としてリベンジを狙う横尾渉、三遊亭円楽、中田喜子、千原ジュニア、松岡充がタイトル戦に挑む。

そこで、WEBサイト「ザテレビジョン」では番組を盛り上げるべく、短期連載企画を実施。

番組でさまざまな企画に挑戦してきた出演者たちにインタビューを行い、番組への思いや今回の企画への意気込み、自身の成長を感じた瞬間などに迫っていく。

さらに、査定人である夏井いつき先生による「俳句」企画に参加するメンバーの評価も紹介する。

今回は、「俳句」で現在2位に位置する名人8段、昨夏のタイトル戦「炎帝戦」を制し二冠を狙う藤本敏史を直撃。

■ ゼロからの始まり。

――この番組出演まで「俳句」のご経験はあったんですか?

全くないです。ゼロですね。勉強の仕方も分からない、何から入ったらいいのかという状態でした。初めての時は、芸人やから笑えるような俳句の方がいいのかなと思って書いたら、夏井先生にクソミソに言われて(苦笑)。「あっ、違うんや。俳句の世界ではそういう笑いは面白くないんや」って知って。

――そこから勉強されたんですか?

勉強っていう勉強じゃないんですけどね。とりあえず、いいと言われている俳句を、俳人の方、一般の方、いろんな方が書いてる俳句を見ました。後は、番組で夏井先生に添削していただいて、「そういうことなんや」と段々分かるという感じで、基本中の基本から学びました。

――俳句が面白いなと思うようになったのはいつ頃ですか?

夏井(いつき)先生に褒められた時から変わりましたね。「滝壺へ 向かい 白龍まっしぐら」という滝の流れる水を白い竜だとイメージして詠んだ句で、点数はそんなに高くなかったんですけど、先生に「すっごい努力している、勉強している」って言われて。今まで勉強のことで褒められたことがなかったから、すごくうれしくて頑張ろうと思ったのを覚えてます。

――東国原(英夫)さんが、藤本さんは「子供の目線で見た大人の俳句が読める。僕にはない」とおっしゃってました。

子供目線というか、分かりやすいようにというのを念頭に置いていますね。できるだけ難しい言葉は使わない…というか、正直難しい言葉を知らないので、まだ俳句に放り込めないんですよね。そこで東国原さんとか梅沢(富美男)さんと同じところでは勝負できないんで、全く違った切り込み方でやろうというのは思っています。

自分が経験したこととか、娘がいるんでそれを投影したような俳句とか、動物も好きなんですよ。あと、テレビで見た光景とかを引用することも多いですね。お題の写真とピタッと合う時があるんですよ。そこから発想を飛ばして、自分が今まで生きてきた中での映像と合わせていくということはやっています。

■ 生活の中に浸透する「俳句」

――これまでのご自身の俳句で好きなものは?

子供の描いた絵日記がお題の「マンモスの 滅んだ理由 ソーダ水」は、自分ではなかなか上出来やと思いましたけどね。これは俳句を知らないと、よく意味が分からないんですよ。だからこの番組以外では詠みたくないっていう本音もあるんですけど。営業とかに行っても、お客さんから「ここで一句」ってよく言われるんだけど、いやいやそんな簡単にできるもんじゃないから(笑)。

――毎回、何句くらい作るんですか?

7、8個は考えますね。

――東国原さんは、30、40句考えるとおっしゃってました。

すごいですね。それは無理です。受験生みたいに机に向かっているんで。

――東国原さんをはじめ、千原ジュニアさんも「同期のフジモンの背中がこんなに見えないとは…」と藤本さんをライバル視している方も多いですが、藤本さんがライバルだと意識されている方は?

東国原さんは分かるんですけど、ジュニアにライバル視される意味がわからない(笑)。正直まだ足元にも及んでないですから。でも、うれしですね。東さんはよく褒めてくれるんで。俳句は異種格闘技みたいな感じもあるんですよ。“句柄”っていうのがあって、人間にそれぞれ人柄があるように、俳句にもその人の読む句に個性があって、それで勝負しているんです。

そういうところでは、ポン村上(村上健志)の乙女チックな、ロマンチックな、恋とか男女の関係とか詠んでくる句は好きですね。いいバラードの歌詞みたいな感じで。僕はニュアンスとか発想力とかで勝負してるので東さんのは難しくてわからないんですけど、分かりやすい村上の句は気になる感じですね。

――夏井先生は辛口ですが、自信作をバッサリ切られた時の思いは?

先生の添削を見たら、そりゃバッサリいくやろうなと思いますし、それが分かることが一つ進歩したということになるんですよね。「あぁ、そうか」と納得します。

でも、これだけ俳句詠んでいても、ちょっとしたミスが出ることがあるんですよね。提出まで期間があると、いろいろ考えて、最初詠んだものからちょっと変えたりするんですよ。そうしたら先生の添削では最初に考えてた方が正解だったりするんです。これはめちゃくちゃ悔しいですね。それを先生に言ったら、これって俳句あるあるなんですって。結局、最初に思いついたのが一番いいんですって。

でも、そうなってくると、どんどん俳句の力が付いてくるって、先生がおっしゃっていましたね。先生は毒舌なんですけど、いい句を詠んだ時は終わった後にすっごい褒めてくれるんですよ。「あなた努力しているわね。私もうれしいわ」って言われた時が一番うれしいです。最初はクソみたいな俳句だったんで、頑張ってきてよかったなと。ただ、めちゃめちゃしんどいです。大変なんですよ。

――「俳句」を始めて生活に変化はありましたか?

新幹線の移動の時とかずっと漫画とか読んでいたんですけど、今は移動の時もずっと俳句ですね。あと周りをよく見るようになりましたね。日常にあまりないような不思議な場面を覚えておくと、お題の写真を見た時にピタッと合う時があるんですよ。CD聞いてるときも「このフレーズいいな」とか意識したり、見たことない聞いたことない言葉を知ると、「もしかしたら俳句に使えるんちゃうか」と思って調べるようになりましたね。

自分がこんな風になるとは思いませんでしたよ。先生が「いい俳句に出合うと字がきれいになる」とおっしゃっていたんですが、ちょっと分かるようになりましたし、「この句ええな」とか「この俳句詠みたいな」と思うようになりました。

――それだけ「俳句」のことが分かってきたということですね。

でも、番組でも「この俳句どうですか」と振られるんですけど、分からないんですよ。自分の経験したことか想像した場面をそのまま五七五にしてるんで。いいかどうかくらいは分かるんですけど。まだまだ分かっていないんでしょうね。

――最後に、今回のタイトル戦への意気込みをお願いします。

僕、むちゃくちゃムラがあるんですよ。タイトル戦4回のうち1位1回、2位1回、あとはもう一つなんで、そろそろタイトル戦では上位常連みたいにはなりたいですけどね。今回はお題の写真もらって10分くらいでひらめいたんですよ。こういうのはなかなかないんで、何かあるんちゃうかって期待しています。

■ 夏井先生コメント

正直なところ、出会った時はこの人は絶対うまくならないと思っていました。ベタというか、普通というか、芸人さんっていろんな発想を持ってる人たちだと思っていたから、こんな普通のことを、こんな普通に書いていたら、この人、俳句なんて無理無理と。

そしたら、そこからどんどん変わってくるわけですよね。この人は努力の人なんだと思って。努力で自分の発想のカードをいっぱい手に入れてきたんです。こういう写真の時はこういう発想の広げ方があるとか、手にカードをたくさん持つようになったから、いろんな勝負ができるようになってきたんです。

発想が独特の千原ジュニアさんは、自分の“千原ジュニアカード”しか持っていない。でも、藤本さんは自分にカードがなかったから、いろんな人の発想を1枚ずつ手に入れてきたんです。松岡充さんも、いろんなカードを集めてニヤニヤっとして、自分もこれやってみようと思うタイプの人じゃないかなと思うので、いろんな人の作品を見て、藤本さんみたいなやり方をすればメキメキ伸びるような気がしますね。

■4月11日(水)は、「いけばな」の特待生で、新企画「押し花」に挑戦する“百獣の王”こと武井壮に直撃!(ザテレビジョン・文=国川恭子)

この記事の続きを読む

関連記事(外部サイト)