濱田岳「落語THE MOVIE」復活に『まさかこんなに続けられるとは…』

濱田岳「落語THE MOVIE」復活に『まさかこんなに続けられるとは…』

「超入門!落語THE MOVIE」で案内人を務めている濱田岳

9月28日(金)に「超入門!落語THE MOVIE 秋スペシャル」(夜10:00-10:45、NHK総合)が放送される。

落語家が演じる演目に、俳優たちが話に合わせてアテブリで芝居をつけ映像化する斬新な試みをしている同番組。ことしの3月で惜しまれつつレギュラー放送を終了したが、スペシャル版として帰ってきた。

今回取り上げる演目は、柳家喬太郎が演じる「寝床」、春風亭一之輔が演じる「天狗裁き」。さらに、番組の案内人である濱田岳が喬太郎&一之輔とトークするコーナーも。

盛りだくさんの秋スペシャルの放送に向け、「ザテレビジョン」では番組開始当初から出演している濱田にインタビューを行い、番組への思いを聞いた。

■ 落語への敬意を忘れないようにという思いが強くなっていきます

――今回、番組が復活すると聞いた時はどのように思いましたか?

素直にうれしかったです。この番組は落語を映像化するという実験的なことをしているので、まさかこんなに続けられるとは…。

お客様の声があって続けられていると思っているので、最初の頃から比べると、「みんなが知ってくれている番組になったんだな」という実感があります。

――この番組に出演して感じたことなどはありますか?

もともと落語が好きだったので、この番組が落語界において、ある種“タブー”だったことをやっているということは、分かっているんです。

映像化するということは、一歩間違えば本当に失礼にあたることだと思うので、回を追うごとに慎重に落語への敬意を忘れないようにという思いが強くなっていきます。

でも、分かりやすく伝えることで、「子どもが落語に興味を持ってくれた」というご意見をいただいたりもしますし、他の撮影現場で先輩の俳優さんから「面白いね」と言ってもらえることも増えてきたんです。

そういう声をいただくと、僕たちのやってきたことは間違っていなかったんだなと思えますね。

――反響が大きい番組なんですね。

そうですね。時代劇パートに出演してくださった俳優さんが、他の現場でご一緒した時に「楽しかった! また出たい!」と言ってくださることもあるんです。

いつも優しい、好意的な声をいただくことが多いので、うれしいです。

――濱田さんご自身としては、落語を映像化するということをどのように考えているんでしょうか。

映像化と一言で言うと、女優さんが花魁を演じたり、という形を想像すると思うんです。

ただ、この番組では、師匠たちの声をそのまま使っているんです。そこが重要なところだと思っています。

実際に落語を見ていていつも不思議に思うのが、座布団の上に座って話しているのは落語家の師匠なのに、ものすごくツヤっぽい女性や、どっしりとした女将さんだったり、情けない男に見える瞬間があるんです。

師匠方の声をそのまま使うというこの番組の形は、そういう落語の持つ要素を残せているやり方で、寄席で見ているときの空気を分かりやすく届けられていると思います。

「落語を映像化したらダメだよ」と思っている方でも、落語を聞いている時って頭の中で映像化していることが多いですよね。だから、見てみたら意外とはまってくれるんではないでしょうか。

――先ほど落語好きというお話がありましたが、この番組で落語を知る視聴者の方におすすめの演目はありますか?

立川談春さんの「紺屋高尾」を聞いて号泣した思い出があるので、僕は大好きです。

あとは、ザッツ大ネタ! という感じがするのは「文七元結」。大ネタといわれるものは、誰が聞いても面白いと思います。もしこの番組でやるとしたら、短い尺に収めるにはなかなか難しいとは思いますが…。

この番組では、師匠方が落語を短い尺に収めてくださっているので、面白いに違いないんです。だって、面白い部分だけをぎゅっと凝縮していただいているわけですし。

だから、ちょっと落語に興味を持ってくれた方は、寄席に行く前の予習として、この番組を見てくれたらいいなと思います。

■ 印象深かったのは、鈴木拓の演技?

――濱田さんにとって今までで印象深かったのはどの回でしたか?

鈴木拓さんが出た回かな…(笑)。まるでリップシンクができていなかったんですけど、ただ拓さんが江戸時代の格好をしているだけでも、画が持つということが、間口の広い落語ならではのことなんじゃないかと思います。

僕は拓さんと現代劇のパートでも共演したんですが、現代劇もまぁまぁ…上手ではないんです(笑)。でも、拓さんの演技が愛されキャラとして、コメディー要素として受け入れられるのがすごいですよね。

でも、他の時代劇パートに出ている方々を見ていると、本当にすごく上手だと思います。

僕はこの番組で一番重要で難しいリップシンク芝居をやったことがないんです。だから出演している皆さんは、同業として尊敬しています。

――ご自身で時代劇パートに出演してみたいとは思いますか?

そうですね…僕はこの番組の一番重要な部分には出演していないんですよね…。

でもこうやって取材を受けたり、皆さんに番組のことをほめていただけたり、実は今が一番いいポジションなんです(笑)。

なので、あんまり「チャレンジしたい!」っていうとやらされそうでちょっと怖いです。

でももし、時代劇パートをやることになったら、江戸弁がきついチャキチャキの男を演じたいです。ハードルは高そうですけど(笑)。

僕も大人なので、分かっているんです。このままやらずに終われるとは思っていないんですよ。いつかやらなければいけないんだろうとは思っています。

――では最後に、今回の秋スペシャルの見どころをお聞かせください。

もちろん、いつもの映像も面白いです。

ただ今回は普段とは違って、僕と柳家喬太郎師匠と春風亭一之輔師匠の鼎談(ていだん)があるんです。そこでいろんな裏話を聞き出しているので、見どころだと思います。

その対談の中では、「落語家さんから見た『落語THE MOVIE』ってどうですか?」っていう質問を聞いているんです。この質問って、おそらくこの番組を見ている落語好きの方が一番気になっているだろうことだと思うので、師匠方の答えを聞いてすっきりしてくれるんではないでしょうか。

緊張しましたが、落語への敬意は忘れないように、でもあほなふりしつついろんなことを聞いているので、楽しみにしていてください!(ザテレビジョン)

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