内野聖陽が明かす「琥珀の夢」名優たちとの撮影裏話! 西田敏行のアドリブが…

内野聖陽が明かす「琥珀の夢」名優たちとの撮影裏話! 西田敏行のアドリブが…

愛に溢れた兄とのシーンは心揺さぶられます!

10月5日(金)に日経ドラマスペシャル「琥珀の夢」(夜9:00-11:24、テレビ東京系ほか)が放送される。

本作は、明治、大正、昭和という激動の時代を背景に、日本初の国産ウイスキー造りに命を捧げた男の人生を描く、伊集院静の長編小説「琥珀の夢 小説 鳥井信治郎」が原作のヒューマンドラマ。鳥井をモデルにしつつ、一人の人間が新たな価値観を創造するという大きな夢を抱き、それを成し遂げるまでの物語をフィクションとして描く。

今回、“やってみなはれ”の精神で、ウイスキー造りに心血を注ぐ主人公・鳴江萬治郎を演じた内野聖陽に、萬治郎の魅力や、共演者とのエピソードなどを聞いた。

■ 内野が語る萬治郎の魅力とは?

――萬治郎を演じてみてご自身と重なる部分はありましたか?

(萬治郎が)すごいパワーを持って、みんなを巻き込んでいくところにはびっくりしましたけど、自分の感覚だけを信じて生きていこうとする部分はちょっと重なりました。

――萬治郎の魅力を教えてください。

一番は“やってみなはれ”の精神ですよね。今の時代、いろいろな情報を得ることができるけれど、“まずはやってみようじゃないか”っていう一番大事なエネルギーが少し弱まってしまう時代なのかなと感じています。

「やってみんことには、やれるかやられへんか分からしまへんやろ」というすてきなせりふがあるんですけど、“そうだよね!”って。もともと大きな夢を持っているはずなのに、いろいろな情報があるから、ビビっちゃったり、おじけづいちゃったりして、大事な第一歩を踏み出せない人も多いのではないかなと思うんです。

だからこそ、この作品が一番尊いなと思ったのは、そこでまず“やってみなはれ”というその精神、力強いメッセージがこのせりふ一言に集約されているなと思いました。

■ 役作りについて

――役作りはどのようにされましたか?

船場に関する映画は何本か見ました。(市川)雷蔵さんの「ぼんち」(1960年)とか。それから、日本の名だたる医薬品メーカーが軒を連ねる道修町(どしょうまち)に実際に行って触発されたことが大きいですね。

――そこから役を作り上げられたんですね。

船場言葉も大きいですね。「〜しとくなはれ」とか、今の大阪の方はあんまり使わないらしくて。大阪出身の俳優も駄目出しされちゃう(笑)。古来からある商人言葉って、どうやら近江商人からきていたり、お客さんも京都の方々を相手にしていたせいか、京都っぽいニュアンスもあるんですよね。とにかく微妙で難しい。関西のラジオを聴いたりして、とにかく関西のフィーリングに慣れようと必死でした。そこは苦労した点でもあり、役の助けになった部分でもありますね。

――出来上がった作品をご覧になっていかがでしたか?

明治から始まって、大正、昭和の3時代をまたがっているので、台本を読んでいる時点で“詰め込み過ぎだよ”って思ったくらいぜいたくなお話です。そこを見事に編集されていたなと僕自身も見てびっくりしました。自分でも感動したシーンがいくつかありますね。スタッフさんの頑張りにも注目してほしいところですね。

――どんなところに感動されましたか?

厳しい時代にどれだけ踏ん張れるかというスピリットに、男なら“こうありたいもんだな”と思いましたね。国が一番厳しいときに夢を見失わず頑張るっていう土性骨(ど根性)がすごい! 女性は女性目線で見られると思うんですよね。この作品は女性の脚本家が書いているんです。だから、萬治郎がサト(檀れい)への愛情を原動力に突き動く、“奥さんラブ”で書かれているところもいい感じじゃないかなと思います。

■ “ナックルボーラー”西田敏行とのエピソード

――共演された西田敏行さんとのエピソードを教えてください。

天道ポートワインが成功を収めた後、“ウイスキーに手を出したい”と師匠(理助=西田敏行)のところに行くというシーンがあるんですが、西田さんが遊んでくるんですよ。芝居が長くなっちゃうんです(笑)。でも、上がりを見たらさっくりカットされてて(笑)。芝居で遊んでくる“ナックルボーラー”みたいなところが面白かったです。

(西田さんの役は)“ワインを作ろう、果ては琥珀色の液体を作ろう”ということや、調合することの厳しさなど、いろいろなこと全ての原点の人なんですよ、立場が。(それを演じる)西田さんの威厳は、役者として素晴らしかったですね。

――他の共演者の皆さんはいかがでしたか?

今回はたくさんの名優に囲まれて僕は演じていたんだなと、作品を見たときに感じました。伊武(雅刀)さんがいぶし銀のような素晴らしい演技をされてます。

それから、番頭さんの役をやっていた田口浩正さん。車で言ったら、萬治郎は巨大な排気量の男ですから、それをちょっとちゃかしながらも、小心で慎重派の番頭さんを魅力的に演じられていたり、市川左團次さんの気品のある威厳や中村梅雀さん原田美枝子さんの愛情あふれる演技の見事さ! どれをとっても納得のいくシーンばかりでしたね。

それから、檀れいさんの美しさ! まず、所作の美しさ! それに芯は強いけど、女性のかわいらしさが溢れていて、出演されている時間は短いそうなのですが、異様にインパクトのあるキャラクターになっていました。本当にすてきな女優さんと共演させていただいたなと思います。

生瀬(勝久)さんも本当に愛に溢れた演技をされていて。まだ船場言葉がたどたどしかったときに、僕が一人でブツブツ呟いていると、生瀬さんは何度も何度もせりふを合わせて下さったり、また、ツッコミがとても上手なんですよね。関西のボケとツッコミの息を分かっていらっしゃるので、たくさんツッコんで下さるんです。いつの間にか生瀬さんのおかげで“天然キャラ”を楽に習得していたり。

優れたツッコミがいると、“天然”が育つんだなって。あ、もともと私は天然キャラですが(笑)。それぐらい生瀬さんとの共演はオモロかったです。なので最後の亡くなるシーンも自動的にグッときました。(ザテレビジョン)

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