中島健人主演「ドロ刑」、美術スタッフを直撃!細かすぎる裏設定が続々<前編>

中島健人主演「ドロ刑」、美術スタッフを直撃!細かすぎる裏設定が続々<前編>

「ドロ刑-警視庁捜査三課-」のセットに特別に潜入!

12月15日(土)に最終回を迎える中島健人主演の連続ドラマ「ドロ刑-警視庁捜査三課-」(夜10:00-10:54、日本テレビ系)。放送を前に、よりディープにドラマの裏側を紹介するスタッフインタビュー企画をお届けする。

13係や斑目(中島)と煙鴉(遠藤憲一)が行きつけにしていたバーのセットを中心に、ドラマ内の美術デザイン全般を担当した松木修人さんを直撃インタビュー。「ドロ刑」を毎週見ていた視聴者も気付かなかったであろうこだわりが続々と明らかになった。<前編>

■ 360度セットにこだわりが!

――まずは、13係のセットデザインのポイントを教えてください。

設定は、警視庁の別館みたいな建物で、昔は食堂として使われていたが今は倉庫になっている場所に、13係のメンバーが突然集められて、「ここで仕事をしなさい」といわれる空間でした。そして、監督から「どこから撮っても画になるようなセットにしてほしい」というイメージも伝えられました。普通はカメラ側と映る側とをはっきり分けますが、「ドロ刑」は360度でセットにカメラさんたちが入って撮る形になりました。

その結果、どこから撮っても画(え)になるように八角形のセットになりました。ちょうどいい数字が八角形だったのですが、13係のメンバーが8人で丸柱が8本あるということもリンクしています。

――実際の警視庁を参考にした部分はありますか?

今の警視庁は格好いい方に寄ってしまうので、ほとんど意識せず、どちらかと言えば旧警視庁の古い作りやレンガの感じを取り入れたいと思いました。

■ バーはどんどん大きくなりました(笑)

――バーのセットはどのようにデザインされましたか?

バーは「キャバレーのイメージ」と監督がおっしゃっていたので、昭和のキャバレーのイメージと、地下にある設定を意識しました。また、こちらもカメラスペースは作らずにどこからでも撮れるようバーカウンターを両面につけています。そして、台本を読んだ段階では、斑目くんと煙鴉が会話するというシーンで登場しかなかったので、基本的な芝居では2人が座り続けて、画が2人の奥(背景)が単調になってしまう懸念がありました。

そこで、動きのあるものを取り入れたいという話から、オブジェに光を入れて、色と動きをつけることで、外の明かりが入らなくても、印象を変えることができるように、特に2人の後ろは意識して作りました。

最初はもっと小さいセットのつもりだったんですが、監督のイメージを聞いていったらどんどんどんどん大きくなって、スタジオがギュウギュウになっちゃいました(笑)。

■ 誰にも言っていなかったバーの形状、実は…

――セットに「ドロ刑」らしさを盛り込んだ部分を教えてください。

1話で出てきた取調室は、警視庁の取調室だったので、シャープに格好いい感じにしました。一方で、13係の取調室はちょっと味のある空間で、一癖も二癖もある人たちが集まる点が見せどころだと思ってそこはこだわってデザインしました。

これは誰にも言っていないんですが、バーは実は上から見ると鳥っぽい形になっているんです。それと同様に、煙鴉の意識として飾りで鳥かごを置いてるんですけど、鳥かごの中に明かりを入れて、柵の筋が影になるような仕掛けもしていました。

キャバレーのイメージにプラスして、自分の中での煙鴉のイメージを裏設定に入れながら、遊び心を入れて作りました。ここまで来ると、自分の中だけでの楽しみなんですけど。

■ どこか不思議だった13係のセット…いろいろと解明されます!

――あの店が鳥の形だとは、気付きませんでした! 他にもそういうこだわりはありますか?

もともと食堂だった13係の部屋は、食堂がどう使われていたかというのを強くイメージしました。食堂に併設された喫茶店がある設定にして、ご飯を食べるスペースだけでなく小さいパーラーがあって、売店みたいな名残りもあるんです。加えて、皇子山(中村倫也)さんが座っている席は格子の後ろに扉がありますが、そこが食堂の受け渡しのスペースになっている。

また、取調室も食堂と厨房だったという設定にしているんです。マジックミラーで取調室を刑事たちが見ていると思うんですけど、そこは食事をもらうカウンターだったというふうにしました。食堂がなくなったあと、ガラスを埋め込んでマジックミラーをはめたということにしたので、受け渡し口の名残りが少しあります。

だから、廊下にラーメンの食品サンプルがあるし、瑤子(江口のりこ)さんの席の後ろにある食品サンプルがパフェとかメロンソーダなのは、あそこがパーラーだったからなんです。廊下にはA定食B定食とか書いてあって、昔はそこから入って、取調室で食券を買って食事を受け取っていたという動線があったイメージです。装飾部さんもいろいろな面白い食品サンプルを持ってきてくれて、すごく助かりました。

――13係の捜査会議で使用するホワイトボード代わりに使っている透明なパネルも食堂が関係していますか?

あれは、もともと警視庁の施設でもあるので、改修工事をした時に余った面会用のガラスをもらってきて、別のことに使っていた木の脚を付けて作ったことになっています。ロールスクリーンにプロジェクターで捜査情報を映すこともありますが、あれも鉄パイプで支えていて、改修工事で余った材料で、手が器用な人が組んでそれにスクリーンにくっつけているということになっています。

<後編に続く>(ザテレビジョン)

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