三浦春馬、20代最後の俳優人生で「30歳以降どう戦うか」を模索

三浦春馬、20代最後の俳優人生で「30歳以降どう戦うか」を模索

「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」で、連続ドラマW初主演を果たす三浦春馬にインタビュー

三浦春馬主演の「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」が3月16日(土)にスタート(毎週土曜夜10:00-11:00、WOWOWプライム ※第1話は無料放送)。

ベストセラー作家・東野圭吾の同名小説をドラマ化した本作。主人公・雨村慎介(三浦)は、1年半前に交通事故を起こしたが、ある暴行事件をきっかけに記憶を失っている。そこへ突如現れた謎の女・瑠璃子(高橋メアリージュン)と出会い、苦悩の世界へ迷い込んでいく。

今回、雨村の職業がバーテンダーということで、監修・水澤泰彦氏が経営するバーに立ち、役作りしたという三浦にインタビューを実施。本作の見どころや俳優人生の“これから”を聞いた。

■ 「スリリングな気持ちで見てほしい」

――オファーを受けた時の率直なお気持ちを教えてください。

WOWOWのドラマの単独主演は初めてなのですが、ある先輩から「民放でのドラマ作りも良いけど、WOWOWのドラマも“作品を作っている”という感じが強いから、楽しんでやりなさい」と言われたので、高いモチベーションで臨むことができました。

――台本の印象はいかがですか?

東野圭吾さんのコアなファンが多い作品でもありますし、いざ原作を読んでも、3日もしないうちに読み終えるくらい次の展開が楽しみな作品でした。台本でもその印象は変わることがなかったので良かったです。視聴者の集中力や期待値を裏切らない展開になっているんじゃないかと思います。

――雨村慎介を演じることについて何か準備はされましたか?

脚本家の方(吉田紀子)が、原作では描かれていないバックボーンを丁寧に文章へ起こして説明してくださったんですよ。自分で決め込む作業がなかった分、特に準備はなかったというか、楽にできましたね。

具体的に言うと、父と母と兄がいて、日本海に近いとある北陸の町に住んでいたと。出来の良い兄がいるものだから、幼少期に母から比べられることが多かった。慎介は不器用というわけではないんだけど、兄の強い光をまぶしがり、自分の“できなさ加減”にフォーカスしてしまったベースがあるんです。その中で見つけたやりがいが“バーテンダーとしての生き方”ということだったらしいんですよね。

居場所を見つけたはずが、最終的には騒動に巻き込まれていくお話なので、皆さんにはスリリングな気持ちで見ていただけたらうれしいです。

■ 記憶から消し去りたいこと?「ありますよ」

――本作で“ここを乗り越えた”という挑戦がありましたら教えてください。

記憶喪失の役というのもそうなのですが、ミステリーをどっぷりやらせてもらうのが今までほとんどなかったんじゃないかな。

単発で「東野圭吾ミステリーズ」(第8話/2012年、フジテレビ系)や「世にも奇妙な物語」(2011年の秋の特別編と2018年の春の特別編/フジテレビ系)はあるかもしれないけど、回を重ねていくうちに得体のしれないものが正体を現していく…という作品を長くやることがなかったものですから、そういった挑戦はあったのかもしれません。

――三浦さんご自身が記憶から消し去りたいことはありますか?

ありますよ(笑)。もちろん忘れてはいけないんですけど、長ぜりふが言えなかったことがあって、そのシーンを別の日に回したことがあったんですよ。それは申し訳ない気持ちが大きいですね。無くしちゃいけないけど忘れたい思い出ではあります。

――劇中にはお酒がいろいろと登場しますが、お気に入りのカクテルはありましたか?

好評だったのは、アレキサンダーっていうすごくミルキーな味わいのカクテルです。ちょっとナツメグを落としてフレーバーも楽しめるものになっているんですけど、それは作るのも楽しかったですね。

うまくできると、すごく優越感に浸れるんです。みんなは僕が作るアレキサンダーも「おいしい」って言ってくれますけど、やっぱり水澤さんが作るものとは、味の柔らかさが全然違います。「作り手だけでこんなに変わるんだ」って思いました。

■ 「どんどん模索しながらチャレンジします」

――三浦さんが挑む役柄を拝見すると、いつもご自身に課題を与えている印象があります。

マネジャーさんと「面白いことしたいよね」と話をしているから、客観的に見てバラエティーに富んだ作品選びになっているのかもしれません。僕としては新しく演じたことのないようなキャラクターや世界観で仕事をしたいなぁと考えています。

ただ28歳になって、演じる幅というか、警察官や弁護士とか、そういった役どころが増えてくる年代になってきたことを考えると、そこに甘えずに芝居と向き合っていきたいとは思います。

――未知のジャンルに飛び込むことに抵抗はないですか?

自然に飛び込もうとしているんだと思います。やってみないと分からないし、どんな感覚になるんだろうって思う気持ちの方が強くって。これからも、どんどん模索しながらチャレンジしていく機会が増えていくと思います。

――30歳という年齢は意識されていますか?

もうすぐ29歳だし(誕生日は4月5日)、昔は「結婚も30歳までにして」とか「英語ペラペラになっているんだろう」って漠然(ばくぜん)とは考えていました。でも、“30歳までに”というよりも、“30歳以降どう戦うか”ってところじゃないかなって。

信頼を置いている師匠に剣術の稽古をお願いしたり、日本舞踊やってみたり、英会話を続けたり…。体が勝手に“いろいろなことに目を向けたい”ってなっているんだと思います。

――今回の連続ドラマW初主演や、主演映画「アイネクライネナハトムジーク」の公開が今年秋に控えるなど、大役を引き受けている状況です。今の状況をどう捉えていますか?

うーん、「うまくいっているかな」という思いはあります(笑)。しっかり面白い仕事をさせていただいているとも感じていますし、決してひけらかすわけではないんですけど、いろいろなジャンルで活躍したいとも思っています。

舞台もやればミュージカルも大好きだし、映画でもドラマでも頑張っていきたいし、お茶の間にホッとした時間を届けたいです。それらの作品を見て「面白いことやっているなぁ」って家族や友人との会話につながれば、それで十分です。(ザテレビジョン)

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