<試写室>「トレース―」“ラスト数分”の衝撃に震えが止まらない

錦戸亮主演のフジ月9ドラマ「トレース」第10話が11日に放送 新木優子らも出演

記事まとめ

  • 11日に錦戸亮が主演するフジ月9ドラマ「トレース」第10話が放送される
  • 第10話では真野(錦戸)が「武蔵野一家殺人事件」捜査の唯一の協力者である早川に会う
  • 萩原聖人、上杉柊平、柾木玲弥、袴田吉彦、倉悠貴、新木優子、船越英一郎らも出演

<試写室>「トレース―」“ラスト数分”の衝撃に震えが止まらない

<試写室>「トレース―」“ラスト数分”の衝撃に震えが止まらない

新木優子演じるノンナと船越英一郎演じる虎丸の関係もほほ笑ましい

3月といえば「卒業シーズン」。もう学生生活とは縁遠い年代になってきたが、なんとなくこの時期は卒業式を思い出して懐古の情に浸っていたり……はしないが、思いをはせることはある。

そういえば先日某局の音楽番組でやっていた“平成30年間で最も泣いた卒業ソングランキング”で、1位になったのはレミオロメンの「3月9日」だった。

「3月9日」といえば、注目されるきっかけになったのは錦戸亮もメインキャストとして出演していたドラマ「1リットルの涙」(2005年、フジテレビ系)だ。

思えばそれからもう十数年たっているのに、今も変わらず第一線で活躍する錦戸ってすごいし、当時からやや大人びた印象があったこともあるが、今あの役をやっても大丈夫なんじゃないか?ってくらい若々しい。

それはともかく、卒業といえば連続ドラマも3カ月の放送を終えて、そろそろ卒業=最終回を迎える。やはりこの時期は少し寂しいな。私が好きなあのドラマも今回と次回のあと2話で卒業だ。

各局で放送されているドラマやバラエティー、アニメなどを事前に完成DVDを見て、独断と偏見とジョークに満ちたレビューで番組の魅力を紹介する、WEBサイト・ザテレビジョン流「試写室」。

今回は3月11日(月)に放送される錦戸主演の“月9”ドラマ「トレース〜科捜研の男〜」(夜9:00-9:54、フジテレビ系)第10話を取り上げる。いよいよクライマックスへ、待ったなしだ。

本作は、陰惨な過去を持つ法医研究員・真野礼二(錦戸)が、「鑑定結果こそ真実だ」という信念のもと、他人とは違う視点で難事件の真実に迫っていく姿を描いた物語。

■ 第10話あらすじ

家族を失った25年前の「武蔵野一家殺人事件」の真相を追う真野(錦戸)は、唯一の協力者である高校教師の早川(萩原聖人)に会う。そこで早川は、数日前に歩道橋の階段から転落死した元テニスプレーヤー・原田恭一(上杉柊平)の話を切り出す。

原田は2年前、ライバル選手だった春日部芳彦(柾木玲弥)のドリンクに禁止薬物を混入させて飲ませたドーピング事件が原因でテニス界から追放されていた。

実は原田や春日部が所属する実業団チームのオーナー・佐保優作(袴田吉彦)が、唯一消息がつかめなかった早川の教え子だという。

高校時代の名字は「倉本」だったが、間違いないという早川。その佐保は、以前、変死体で発見されたホームレスの新妻大介と共に、真野の兄・義一(倉悠貴)をいじめていた主犯グループの一人だった。

そんな折、真野のもとへ虎丸(船越英一郎)がやってくる。虎丸は、新妻の一件が「武蔵野一家殺人事件」と関連があるのなら真相を突き止めたい、と真野に申し出ると同時に、ノンナ(新木優子)にも事情を打ち明けたことを詫びた。

それを受け、真野に協力を申し出るノンナ。しかし真野は、「おまえには関係ない」と言い放ち、ノンナを部屋から追い出してしまう。

真相解明のために虎丸の協力を得ようと考えた真野は、早川から聞いた佐保の一件と、姉・仁美(夏子)の司法解剖を担当した解剖医の行方を探していることを虎丸に伝えるが…というストーリー。

■ 独断と偏見のレビュー

前回のラストで、ついにノンナも真野の過去について知ることになり、これからどういう関係性になるんだろうなあと思っていたら、やはりと言うべきか、手伝おうとして真野に冷たくあしらわれる黄金(?)パターン。

ノンナを追い払うときの真野の「出てけ!」がかなり“低温”仕様で、はたから見ているだけでもゾクっとする冷たさ、そして怖さ。これまでで最も冷たい目つきの真野に見えた。その2人の間にいる虎丸の複雑な表情も印象的。

以前も触れたかもしれないが、なんだかんだ虎丸って優しいのだ。真野のために協力しようとするところは最近の2人の仲なら予想通りだが、ちゃんとノンナのことも気にかけている。

うん、もはやこの2人にとって親戚のおじさん(失礼)的な存在なんじゃないかと思えてきた。

ドラマの縦軸である真野の過去の事件と、現在進行形の事件が関連している今回。柾木と上杉という注目の若手俳優2人がライバル役で出演しているが、中でも柾木は「目が泳ぐ演技」をやらせたら右に出る者はいないな、とあらためて思った。

何メートル泳ぐんだってくらい泳いでいたけど、そこは若手屈指のカメレオン俳優。キリっとする場面ではさすがの表情を見せる。

そして海外ドラマだったら普通にイケメン枠で扱われるであろう袴田の演技が相変わらず濃いし、本当にこういう役どころが似合う。

あとは、意外なところに意外なキャストを発見! この使い方はニクいな。

その“意味”に気付かない人も多いかもしれないし、制作スタッフさんもどこまで意識してキャスティングしたのかは分からないが、またもや「科捜研の女」からの“刺客”(?)が登場する。

と言っても、彼女は「科捜研の女」のレギュラーをもう卒業しているから厳密にいえば刺客とは違うのだが、まさかこんな形で、他局の“科捜研”ドラマに出ることになるとは、他ならぬ自分も思わなかっただろう。

こうなってくると、まさか最終回にはあの人がSPゲストで出ちゃうんじゃないの? という淡い期待も…ないかぁ。

そんな中、いよいよラスボス感漂う千原ジュニア演じる壇浩輝が真野に接近してきそうな雰囲気がプンプン。彼はこれまで9話全部合わせても15分も出演してないんじゃないか?ってくらい出番は少ないのに、存在感がやたらある。

お笑い芸人としてもキレ者で知られる千原だが、演技の上でもキレ者に見えるので、恐らく表に出て来るであろう最終回が楽しみでならない。

そして、第10話はラスト数分でもう一つ衝撃が。あまりにも…な展開に思わずやりきれない思いが込み上げてきた。詳しくはもちろん書かないが、ここにきてそんな事実を知ることになるとは。

冒頭にあと2話で卒業という話をしたが、ここまで毎回何度も何度も繰り返しオンエアを見ていると、愛着が湧いてとてもじゃないが卒業できそうにない。

こうなったら留年したということにして、もう少し続けませんかね? 

いや、それはおかしいか。

それに“eighter”ならぬ、“Tracer”(※トレースファン)の方は、例え最終回という名の卒業を迎えたとしても、瞳を閉じればこのドラマの名場面が浮かんでくるはずだ。(ザテレビジョン・文=人見知りシャイボーイ)

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