菊池桃子、横田早紀江さん役に「実際は強いわけではない、普通のお母さん」

菊池桃子が横田早紀江さんを演じる 拉致被害者の帰国から16年、横田夫妻の"今"に迫る

記事まとめ

  • 「独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ 〜横田夫妻、最後の戦い〜」が30日に放送
  • 菊池桃子が横田早紀江さんを演じ、横田滋さん役は勝村政信が務める
  • 2002年の拉致被害者5人の帰国から16年、カメラが見たふたりの「今」に迫る

菊池桃子、横田早紀江さん役に「実際は強いわけではない、普通のお母さん」

菊池桃子、横田早紀江さん役に「実際は強いわけではない、普通のお母さん」

菊池桃子が横田早紀江さん、勝村政信が滋さんを演じる「独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ 〜横田夫妻、最後の戦い〜」が3月30日(土)に放送

菊池桃子が横田早紀江さんを演じる「独占取材 北朝鮮拉致 前略 めぐみちゃんへ 〜横田夫妻、最後の戦い〜」(3月30日[土]昼3:30-5:30、フジテレビ系)が放送される。

2002年の拉致被害者5人の帰国から16年、めぐみちゃんに会いたい…その一心で41年間駆け抜けた横田滋さん・早紀江さん夫妻の知られざる真実、そしてカメラが見たふたりの「今」に迫る。

2018年4月から入院生活が続き、テレビでその姿を見なくなった横田滋さんは現在86歳。入院直前まで番組のカメラはその姿を追い続けていた。

フジテレビに残された2000本以上に及ぶ横田夫妻のVTR、さらに新たな取材を元にドキュメンタリードラマで二人の戦いが初めて描かれるが、菊池桃子が早紀江さんの20代から現在までを演じる。また、滋さん役は勝村政信が務める。

ドキュメンタリーのパートには曽我ひとみさん、蓮池薫さんが出演。二人の拉致被害者の貴重な証言からめぐみさんの生活が明らかになる。

■ 菊池桃子コメント

――横田早紀江さん役のオファーを受けたときの感想は?

正直、難しいなと思いました。報道番組を通して拉致事件のことは何となく知っていましたが、詳しいわけではなかったですし、多くの人が知っている人物を演じるのが違和感なくできるのか不安でした。

でも、台本を読んだとき「自分の子供が突然いなくなったらどうしますか?」というシンプルな親心がテーマの中心にあったので、それだったらできるかな、と思いました。

――母という立場で早紀江さんがつきつけられた現実をどう捉えましたか。

本当に怖くて苦しくて悲しいことだと思います。自分に置き換えて想像したこともないし、想像したくもないことです。

――早紀江さんに抱いていた印象と演じてみて変わったことは?

報道番組で見ていた早紀江さんには、とても強い方だなという印象がありました。

インタビューにも毅然と答えていらして。そこが、自分が演じる上で壁になるかなと思ったのですが、プロデューサーさんとも話して思ったのは、早紀江さんは実際は強いわけではなくて、普通のお母さんなんだ、と。

そんな普通のお母さんがあそこまで人々に強い印象を与えるほど頑張らなくてはならないのか、という意味を皆さんに考えていただくきっかけになればと思います。

皆さんの知っている早紀江さんのイメージを見せたいなと思いつつも、家庭にいるシーンでは皆さんが知らないような普通のお母さんでいるところをしっかりお見せしたいです。

――印象的なシーンや難しかった点があれば教えてください。

お父さん(滋さん)とのシーンで、早紀江さんのすごく弱い部分、不安な部分、怖い部分をお父さんにぶつけているんですね。本当に泣いてばかりのお母さんで、お父さんがいなかったら進めないような道を選ぶというシーンは印象的でした。

また、拉致被害者が帰ってきた羽田空港のシーンは自分の娘がいないタラップをみつめるカットは難しかったです。監督から“普通のドラマのように小さな感情の出し方では伝わらない”と言われました。

ドキュメンタリードラマでは実際の映像の迫力が強いので、ドラマ部分は普通のドラマよりもポンポンと感情を上げていかないと生の映像に負けてしまう、と。そこは監督から指導いただきながら意識しました。

――早紀江さんの20代から現代まで長い期間を演じる上で工夫などは?

ウィッグをつけて白髪にしたり、しわを描いてみたり…プロの力を借りて変えていました。時代がどんどん進んでいくので気持ちを追いつかせていくのは大変でした。

――読者にメッセージをお願いします。

自分の子供が突然いなくなったらどうなるか?皆さんも共感して見ていただけると思います。それが歴史的な事件と絡んでいく様子を見守っていただければと思います。

■ 勝村政信コメント

――横田滋さん役のオファーを受けた感想は?

驚きました。ドラマ化されるのはもちろんですが、僕で大丈夫なのか、と。拉致事件は未解決ですし、横田さんご夫妻を日本中の人が知っていますから。

しかし、ドキュメンタリードラマは何度もお世話になっておりまして、作品一つ一つに縁を感じています。なので、ぜひやらせていただきたいと思いました。

――横田滋さんへの印象と演じてみて変化は?

ニュースでの知識しかありませんでしたが、滋さんたちが人生をかけて戦わなければいけない理不尽さを感じていました。

この作品で、滋さんの明るく知的な存在が、本当に皆さんを引っ張っていったということがよく分かりました。

もちろん拉致被害者の家族皆さんが同じ思いをされているのですが、滋さんは際立って強い方だと感じました。

――難しかった、悩んだシーンはありますか。

全部ですね。めぐみさんが拉致されるシーンは、演者だけではなく撮影スタッフも辛かったと思います。なぜ、めぐみさんだったのか? そして帰国された人たちも素直に喜べないという悲しい現実があります。どうしても泣くシーンが多くなってしまうし、事実がわかっているので、すべてのシーンが苦しかったです。

――滋さんを演じる上でこだわったことは?

余計なことをしないということですね。過剰なことはしない。現場では本当に菊池(桃子)さんの存在が大きくて。悲しい中にも凛としたたたずまいで、そこに光があるんです。

皆、真っ暗の中で手探りなのですが、菊池さんがいるだけで明るくなりました。菊池さんも大変だったでしょうけれど、キャストスタッフ全員が菊池さんに救っていただいたと思っています。

――読者にメッセージを。

80過ぎた親御さんたちの時間には限りがあります。今の若い人たちは拉致のことも、北朝鮮そのものをあまり理解していない人もいると思います。この番組を通じて“帰ってくるまで終わらない”戦いが続いていることを知っていただけたらと思います。

■ 佐竹正任氏(フジテレビ編成局)コメント

2年前の夏に横田夫妻の本格的な取材を始めてから現在に至るまで、日を追うごとにお二人の老いが進み、滋さんは入院されるなど、残された時間が短くなっていくことを実感してきました。

その間、二度に渡る米朝首脳会談が開催され、どちらも拉致問題が提起されるなど、解決への機運は高まっているように見えます。現在の状況は、横田夫妻や高齢の拉致被害者家族にとって、最後の希望と言えるのではないかと考えています。

こうした実情やご家族が抱えてきた思いを、菊池桃子さんと勝村政信さんに完全に共有していただいたことで、大変に思いのこもったドキュメンタリードラマが完成し、横田夫妻の41年間の真実を克明に描くことができました。

一家にとって太陽のようだった13歳の女の子が突然いなくなり、ごく普通の夫婦が過酷な運命に翻弄されていきます。泣かされ続けながらも、娘に会いたい、その一途な希望を胸に、横田夫妻は毅然と戦ってきました。

その生き様を、今回、ぜひ国民の皆さまに広く知っていただきたいと思っています。そして今一度、全拉致被害者の即時一括帰国というご家族たちが掲げる目標に向かって日本が一丸となってくれたらと切に願っております。(ザテレビジョン)

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