<いだてん>森山未來、初高座へ「勢いと熱量と緊張とエネルギーを見せられれば」

<いだてん>森山未來、初高座へ「勢いと熱量と緊張とエネルギーを見せられれば」

ボロボロの着物で高座に上がる孝蔵

大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)。3月31日(日)に放送される第13回では、1912年のストックホルムオリンピックのマラソンレースに挑んだ主人公・金栗四三(中村勘九郎)と、東京・浅草で初高座に挑む美濃部孝蔵(森山未來)という、全く違った道を歩む2人の心情の重なり合いが描かれる。そんな同放送回の見どころを森山に聞いた。

■ とにかく志ん生に関する文献を読みました

若き日の古今亭志ん生(ビートたけし)を演じる上での役作りについて、森山は「とにかく志ん生に関する文献を読みました。でも、僕がたけしさんになるということをどう考えていいのか分からなくて、撮影を見学しに行ったんです」と話し、「思ってた以上に、たけしさんのままでやられているので、その姿を見て、『もう悩まなくていいかな』と思いました」と、演技のヒントを得たそう。

しかし、そんな森山も苦労しているのが落語だという。

第13回では、孝蔵が高座で落語「富久」を演じ、荒削りながら目を見張る才を見せるが、落語については「まずい落語といい落語っていうものの違いも分からないくらいずぶの素人だったので、とにかく寄席にも通いましたし、映像も見ました。でも、いまだに難しいです」と語る。

「いくら江戸前の言葉で話をしようとも、メンタルが僕は関西人なので、関東とは違うんですよ。落語だけでなく、江戸前の気質をどのように捉えたらいいのか分からなくて」と、初めは関西出身ならではの壁があったという。

江戸前と関西の意識の違いについて悩んだ森山は、芸能指導の友吉鶴心、落語指導の古今亭菊之丞などの言葉を聞いたことで考え方が変わったと言い、「江戸には、大災害があったときに地方からたくさんの人が流れ込んできたときもあったそうですし、何が江戸前の気質なのかっていうのも一概には分からないんですよね。落語もそうで、たけしさんがたけしさんのままでいるように、僕は僕なりのアプローチで、(落語を)できる方法を見つけられたほうが面白いのかなって」。

そして、「だからこそ、孝蔵は江戸前の言葉でしゃべるし、気質も意識はするんですけど、あまりそこにとらわれ過ぎなくてもいいのかなって思ってます」と現在の心境を明かす。

■ ストックホルムと東京なんですけど、精神的にぐっと近づく瞬間

森山が、初めて落語を披露するシーン。どのような心境で演じたのか聞いてみると、「あれは、一応『富久』なんですけど、“しくじっている”シーンなので、上手にやろうというよりも、とにかく勢いと熱量と初めて高座に上がるっていう緊張と、そこから変な突破の仕方をしちゃうエネルギーを見せられればいいのかなと思いました」と意識したそう。

最後に、13回について「四三さんがストックホルムでマラソンを走っている瞬間と、落語がリンクしていくので、距離的にはストックホルムと東京なんですけど、精神的にぐっと近づく瞬間でもあります。孝蔵や志ん生がこのドラマに存在している意義みたいなものを感じていただける回になってればいいなと思いますね」と語った。

■ 第13回「復活」あらすじ

意識がないままホテルに運ばれていた四三は、日射病だった。

四三は、お世話をしてくれてきたダニエルに案内され、自分がコースからはずれてペトレ一家に助けられた行程を改めて辿る。そして、マラソンを共に戦ったポルトガルのラザロ選手も日射病になり、死去した事実を弥彦に聞かされる。

命を懸けて監督を全うした大森兵蔵(竹野内豊)や安仁子(シャーロット・ケイト・フォックス)の応援を胸に、四三は再び走りだす。同じ様に、孝蔵は緊張と戦いながら、落語「富久」を演じ、完走はできないまでも才能の片りんを見せる。 (ザテレビジョン)

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