赤の流星、新しい挑戦のワンマン開催! 上西星来×脇あかりの“冗舌な表情”

赤の流星、新しい挑戦のワンマン開催! 上西星来×脇あかりの“冗舌な表情”

「果実」を持ったパフォーマンスを見せる上西星来(右)と、脇あかり(左)

「流星」と聞いて何を思い浮かべる?

「流れ星かしら」「え、天体観測?」「藤井くん!(藤井流星/ジャニーズWEST)」「はじこいのゆりゆり(横浜流星)でしょ!」まあいろんな意見があるでしょう。

でも、出逢ったら最後、心の中から出ていってくれない“流星”がもう1組いる。

上西星来、脇あかり、という名前からして既に輝きを放ちがちな2人の流星=赤の流星だ。

某大御所ライターは「今日は昼から流星が輝いていたな」的なことをつぶやいてネオン輝く夜の道玄坂に消えて行ったが、そういうキザなことを言いたくなる何とも言えないアーティスティックな世界、2人の美女の輝きが確かにそこにはあった。

4月13日に東京・渋谷Club Asiaにて行われた赤の流星のワンマンライブ「Into The Night 〜憂鬱な夜の夢〜」昼公演にWEBザテレビジョン・TPD班が潜入。彼女たちにとって初めての休日ワンマンの模様をリポートする。

■ “圧巻の5分間オープニング”

3月の取材でも「コンテンポラリーダンスを使った、新しい挑戦を楽しみにしていてください」と上西がキラキラと瞳を輝かせて語っていたが、なるほどこういうことか、と合点が行った。

5分超にわたってせりふなしで届けられたオープニングのコンテンポラリーダンスを用いた2人の“無言の演技”。

前説で彼女たちの“仕掛け人”から「静かに見守っていて」というアナウンスがあったので、ファンもかたずをのんで2人の紡ぐ世界観を見ていたが、言葉を発さずとも感情の揺れ動きが表情で雄弁に物語っており、1曲目に入る前から自然と涙ぐんでしまうほど。

この時点で、完全に新たな流星ワールドに引き込まれた。

■ 静かに1曲目がスタート

オープニングパフォーマンスが終わり、1曲目は「Into The Night 〜夜に落ちて」。

ただ、純粋に1曲目というよりオープニングからの世界が地続きでつながっているかのような流れで、若干観客が引きずってしまったか、こちらも終始静かに見守っているファンの姿が印象的だった。

続く「千夜一夜 -Rearranged ver.-」、そして「夜の旅人 -Rearranged ver.-」では、いつものライブの光景に近いものが。

ただし、やはりオープニングからの衝撃が大きかったのか、最初のMCくらいまではずっと薄いベールに包まれているような感覚だ。

一転して最初のMCでは、水を飲んで落ち着いた2人のやすらぎのトークですっかり和む。上西の「ねえ、緊張してるよね?」、脇「してるよ。震えてた?」、上西「ううん、もっと喋って」というまさかのダメ出しにはちょっと驚いたが、やはり流星のライブだとこの何とも言えない空気感のMCも魅力的。

「緊張してるよね?」って言った方の上西も十分緊張気味だった気がしたのは、気のせいかしら?

2人を前にすると緊張して自然とパントマイムになる私が言えた義理ではないが。

MCが終わり、エモいメロディーが縦横無尽に駆け巡る「黄・昏・蝶・々 -Rearranged ver.-」、そしてライブでの鉄板曲の一つ「果実」で赤い果実を使ったパフォーマンスで盛り上げる。

相変わらずよく片手で持って縦横斜めに動かしたり、2人で持ったりできるなと感心しつつ、続くインスト曲「Nightmare」で衣装チェンジへ。

いやはや、どこの貴族が迷い込んだんだろう…と身構えるほどのカッコイイ衣装で現れ、2人の“完璧なドール”が無表情で歌い踊る「Perfect Doll」。1st(デジタル)アルバム表題曲にもなっている人気曲で、TPDワンマンでもおなじみの曲だが、赤の流星の世界観のままの流れで聴くと、何倍もこの無機質なドール感が強調され、思わずゾッとした。

続いて、社交ダンスのような身のこなしをする2人のしなやかなダンスが美しい「cocolo」、貴族ジャケットを脱いで動きやすそうな服装になると、「純愛90's -Rearranged ver.-」へ。

そして、いきなりサビから始まる「Move On!」では、流れただけで「やったー!」と大声を上げるファンも。TPDライブの後半戦のような、畳み掛ける勢い。前半戦と同じライブとはとても思えないほどの転換だ。

間奏のダンスもビシッと決めると、「これが愛?!」では、2人の流星ちゃんが楽しそうな雰囲気に。それまで無表情めに作りこんできた脇の笑顔も、この時ばかりは…と爆発させ、フライアウェイ!

本編ラストは2人が歌詞とダンスを共作した「to you」。「ペンライト持ってる?」「出して出して出して〜♪」と2人がノリよくペンライトを持ち、ファンにも出してもらうようお願い。

赤いペンライトが会場を明るく照らし、クラップ&ペンライトでにぎやかに。それに加え、前半はやや緊張感のある顔立ちだった2人の表情が、充実したステージをやり遂げた自信に満ちあふれているようだった。

アウトロが流れている最中に「今日はありがとうございました」と去っていく、後ろは振り返らないタイプで本編終了。

■ アンコールで新曲初披露!

「せ・い・ら」「あ・か・り」を交互に言い合うアンコールから、ステージに戻った2人。MCでは副題の「憂鬱な夜の夢」についてトークが展開された。

「よく夢を見る派」だという上西は「最近は赤の流星の歌詞カードを見て、1人でつぶやいている夢を見る。起きて、『やばいもうライブだ!』って思うけど、『あ、夢だ〜…』って」と、やや追い詰められた感じの夢を語り、苦笑い。

一方、脇は「一番怖かったのは、夢の中でも寝ているんですよ。だから起きたときに、(現実に)戻ってなくて、まだ夢の中なの。でも、夢の中では『起きた』から、『ヤバイ、戻れなくなっちゃった、現実の方に…』って夢があって、怖かった」と振り返る。

すると、じっと聞いていた上西が首をかしげ、「ん? どういうことだぁ?」と眉間にしわ寄せ、困り顔。

これには脇も「え、分かりますよね!?」と観客に呼び掛け、観客も静かにうなずく。その後、再度説明されて納得できたSEIRA様は「えっ、こわ〜い!」と見事な時間差リアクションを見せ、ファンを安堵(あんど)させた。

いつも通り、かみ合っていそうで、かみ合っていない緩いトークを繰り広げた後は、新曲「Wonderful Days!!」の初披露へ。

「これは2人で振り付けした曲なので、目を2倍にして見てください」という2人からのメッセージがあり、新曲をパフォーマンス。

つい通勤中の電車の中で聴きたくなるような爽快かつ楽しげな曲で、ワンダフォーな掛け声もキャッチーだ。

そうこうしているうちに、ラストソング「あなたに逢いましょう」へ。上西の「最後まで楽しんでいってくださ〜い!」の掛け声から、流星の“大団円楽曲”感のある同曲で、男の子も、女の子も満足そうな表情で盛り上がり、昼の部の幕が下りた。

情けない話、オープニングパフォーマンスでいきなり“文字で全てを伝えること”の限界を感じてしまったが、それは抜きにしても空気感や世界観は、現場に行ってこそマックスで味わえるもの。

だから、TPDは行くけど、赤の流星は謎だらけで行くのが怖い…という人は、一度自分の目と耳、そして肌で確かめて見てほしい。

コンテンポラリーダンス×パントマイム? 無言パフォーマンス? 新感覚ミュージカル…?

オープニングに関しては、正直どう表現しても正解と言っていいのか不安になるくらいオリジナリティーあふれる世界だった。

脇は「もう見られないけどね」といたずらっぽく笑い、上西も「披露する場がないからね」と正論をかざしていたが、新しい赤の流星の形として、またじっくり披露する機会を設けてくれたら「What A Wonderful」なことだな。

ちなみに夜の部も同じタイトルのワンマン公演とは思えない、“違う夢”を見せてくれた2人。まだまだ彼女たちの新たな旅(挑戦)は続いていきそうだ。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

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