遠藤憲一も絶賛! R-1で注目のネクストブレーク芸人・こがけんが明かす「紆余曲折の芸人人生」

遠藤憲一も絶賛! R-1で注目のネクストブレーク芸人・こがけんが明かす「紆余曲折の芸人人生」

こがけん=1979年2月14日生まれ、福岡県出身。NSC東京7期生。2019年3月「R-1ぐらんぷり2019」(フジテレビ系)の決勝に進出し注目を集める

初の決勝進出を果たした「R-1ぐらんぷり2019」(フジテレビ系)で、最終決戦には進めなかったものの、カラオケを題材にした歌ネタを披露し、その完成度の高さが称賛を浴びたピン芸人・こがけん。

それ以前には、「とんねるずのみなさんのおかげでした」(1997〜2018年、フジテレビ系)の人気企画「博士と助手〜細かすぎて伝わらないモノマネ選手権〜」で“ハリウッド映画ものまね”を披露し、「オーマイガー!」というキラーフレーズで注目を集めたことも。

そんなこがけんが、4月29日(月)、東京・ヨシモト∞ホールにて「こがけん第1.5回単独公演『こがけんのOH MY GOD!〜ベスト&モア〜』」を開催。自身最大規模となる単独ライブに向けての意気込みとともに、これまでの活動の足跡や今後の展望を語ってもらった。

■ 「遠藤憲一さんが自分で『オーマイガー!』って言ってる動画を送ってきてくれたんです」

――「R-1ぐらんぷり2019」では、初めて決勝に進出し、歌ネタで爆笑を呼びましたが、番組の中で、芸能界のこがけんファン代表として俳優の遠藤憲一さんがVTRに登場したことも話題となりました。

「そうなんですよ! 以前『VS嵐』(フジテレビ系)に、エンケン(遠藤憲一)さん率いるドラマのチームが出演されていて、皆さんで円陣を組んで『オーマイガー!』って言ってたんですね。僕もたまたま見てたんですけど、『オーマイガー』って普通によく使う言葉だから、その時は全く気付かなかったんですけど、しばらくすると、エンケンさんが今ハマっている芸人ってことで、『こがけん』っていう名前と、僕が『オーマイガー』って言ってるネタの映像が流れて。僕には事前に全く知らされていなかったんで、本当にびっくりしました。その後、たまたま共通の知り合いがいたので、その方を介して、エンケンさんに僕のネタの動画を送らせてもらって。そしたら、そのお返しに、エンケンさんが動画を送ってきてくださったんですよ」

――遠藤さんからは、どんな動画が送られてきたんですか?

「エンケンさんがご自分で『オーマイガー!』って言ってる動画です。すごくないですか? 本当、めちゃくちゃ優しい方なんですよ。『R-1』の決勝進出が決まった時も、友達の物まね芸人のJPくんが、ちょうどドラマでエンケンさんと共演していて、エンケンさんのメッセージを動画に撮って送ってきてくれて。それだけでも感動するのに、『R-1』の本番でVTRに出演してコメントをくださるなんて…。ステージの袖でモニターを見てたら、突然エンケンさんが出てきたので、本当に驚きましたね」

――遠藤さんがVTR出演されることは、こがけんさんも知らなかったんですね。

「そうなんです。びっくりしましたし、ありがたかったですね。ネタをやる直前に頭が真っ白になりました(笑)」

――ただ、直前に動揺したとはいえ、ネタそのものは大ウケでした。

「そう言ってもらえるとありがたいです。お恥ずかしい話ですが、ネタを披露し終えた瞬間、正直、『最終決戦に行けた!』と思ったんですよね。だから、負けたことが信じられなくて、審査員の久本雅美さんが僕についてコメントしてくださってるのに、小さい声で一言、『ホントですか?』って、面白くも何ともない返しをしてしまって」

――放送後、SNSでも「こがけんが面白かった」という声がたくさんありましたね。

「すごくありがたかったです。1回しかネタをやってないのに、Twitterのフォロワーが一気に1000人くらい増えましたし、テレビのお仕事もちらほらいただいて。ただ、それがまさかのレポーターのオファーなんですよ、3回くらい続けて(笑)。しかも、1対1で女優さんをアテンドするような、普通に考えたら、ミキとか和牛とかチョコレートプラネットがやるような仕事で。考えてみると、『R-1』って、ネタに入る前に、蝶ネクタイ姿の写真が出るじゃないですか。それでネタに入ったら、マイクを持ってるわけですよ。その“蝶ネクタイ”と“マイク”のイメージで、レポーターの仕事が来てるんじゃないかと」

■ 「正直申しますと今、集客にとんでもなく苦戦しておりまして…」

――こがけんさんにとってはやはり、「R-1ぐらんぷり2019」は大きなターニングポイントになりそうですね。

「そうですね。実は『R-1』の決勝進出が決まってから、集中したいと思ってアルバイトを全部辞めたんです。カミナリが『M-1(グランプリ2016)』(2016年、テレビ朝日系)で決勝進出を決めた時、バイトを全部辞めたって言ってるのをテレビで見て、モロに感化されちゃいまして」

――その意味でも、今度の単独ライブは、かなり重要なポイントになるのでは?

「はい、ここでハネたいです! ただ、正直申しますと今、集客にとんでもなく苦戦しておりまして…」

――この記事がお力添えになればよいのですが…。さて、今回のライブは「第1.5回」とカウントされていますが、その理由は?

「3年前、今はなき渋谷のシアターDで初めての単独ライブをやったんですね。ありがたいことに、100人くらいのお客さんが見に来てくださったんですが、経費も結構かけた熱量の高いライブで、結果、十分成功といえるだけのものになったんです。でも、だからといって、そこで知名度が上がるわけでも、テレビの仕事が増えるわけでもなく…。そしたら、自分は自己満足でお笑いをやってるだけなんじゃないか、辞めた方がいいのかな、というモードに入っちゃいまして。同じくらいの芸歴の芸人にはよくある話で、単独ライブが成功したからこそ、廃人みたいになっちゃったんですよね。バイオリズム的に悪い周期に入っちゃったっていうか」

――燃え尽き症候群のような状態ですか。

「はい、まさに。で、何とかその症状からは脱することができたんですけど、それ以来ずっと、初単独で100人にしか見てもらえなかったネタに、いつか日の目を見せてやりたいなという気持ちがあって。『R-1』が終わって、吉本(興業 ※こがけんの所属事務所)の社員からの提案で今度の単独ライブが決まったんですが、そのときに思ったのは、前回の初単独でやったことは、ネタにしても、そのパッケージにしても、今でも絶対通用するはずだと。VTRもそのまま使えるものもありますし。今度の単独は、僕のことを『R-1』で初めて知ったというお客さんがほとんどだと思うので、普段どんなネタをやっているのかも知ってもらいたくて、初単独の内容を踏襲したものにしようと思ったんです。そんなわけで、本当は『第2回』なんですけど、第1回の要素もふんだんに取り入れるので『第1.5回』とさせてもらいました」

■ 「いまだに僕のことを知らない吉本の社員も多いんですよ(笑)」

――ザテレビジョン初登場ですので、改めてプロフィールをお教えください。そもそもこがけんさんは、どういった経緯で芸人を志すようになったのでしょうか。

「きっかけは、めちゃめちゃ受け身で。大学時代、友達に『お笑いやらないか』と猛烈に誘われて、就職活動をやりたくないっていう気持ちも相まって、誘いに乗っかっちゃったんです。それで友達と2人でコンビとしてNSC(※吉本興業主催の養成所)に入って、で、卒業後4カ月くらいで解散して(笑)。その時、僕は芸人をいったん辞めてるんです。で、その後6年間のブランクを経て、元相方に誘われてコンビを再結成したんですが、それもうまく行かず、また解散して。そこで、ようやくピンでやろうと決めました」

――その6年のブランクの期間は、何をされていたんですか?

「板前の修業をしていました。6年たって、一応修業が終わった形になって、『次はどこで働こうか』『独立しようか』『でも、俺は一生板の前でやっていけるのか』なんて、いろいろ考えているときに、元相方から連絡が来たんです。

そんな感じで、かなり紆余曲折ありまして、ブランクも6年あるので、いまだに僕のことを知らない吉本の社員も多いんですよ(笑)」

――その後、2016年ごろに「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に初出演して、“ハリウッド映画ものまね”が注目を集めました。あのネタは、どのようにして生まれたのでしょうか。

「とにかく僕は映画、特にハリウッド映画がめっちゃ好きで、ネタにできないかなっていうのはずっと思ってたんですよ。で、『細かすぎて』では当時、有名人の物まね以外に、横澤夏子の『こういう女いるよね』っていうシリーズがハネてた時期があったんですね。それで、『あれがいけるんやったら、これもいけるやろ』ってことで、“ハリウッド映画でありそうなシーン”っていうネタをオーディションに持っていったんです。そしたら、スタッフの方が、その中の一つの『オーマイガー!』が面白いって食いついてくださって。そこで、第二次審査で全部『オーマイガー!』をオチにしたネタをやって、何とか合格したんです」

■ 「“本業はよく分からないけど、みんなの記憶に残っている人”に憧れるんです」

――以降、「オーマイガー!」が、遠藤憲一さんをはじめ、一部のお笑いファンの間で流行したわけですが、先日の「R-1ぐらんぷり2019」では一転して、歌ネタの一人コントを披露されましたね。

「“ハリウッド映画ものまね”って、どうしてもぶつ切りになってしまって、1本のネタとしては成立しにくいんですよ。そもそも、ピンになってからはずっと“ハリウッド映画”よりも、むしろ歌ネタを中心にやってきたので、やっぱり『R-1』では歌ネタで勝負したいなと考えまして。それに僕の場合、見た目にそんな特徴がないというか…。そういえばこの前、『おかべろ』(フジテレビ系)に出演させていただいたとき、僕の座り位置が、おいでやす小田さんの隣で。『どうして見た目が一緒の2人を並べるのか!』っていじられたんですけど(笑)」

――確かに似てますね(笑)。

「ただでさえ、最近の若手芸人はビジュアルの特徴がはっきりしないって言われてるのに、今年の『R-1』ファイナリストの中だけでも、こんなに見た目が似通っている人間がいるっていう(笑)。そんな状況の中で、『歌ネタだったら自分の個性をアピールできるかもしれない』っていう計算が本能的に働いたのかもしれないですね」

――では、今後の展望をお聞かせください。

「幸い、どうやらレポーターの仕事も求められているようなので、それもやりながら、歌ネタは続けたいと思っています。そこから派生して、歌に関するお仕事をいただけたらありがたいですね。あと、“ハリウッド映画ものまね”ももちろんやっていきたいです。吉本にも大きな映画祭がありますし、映画関係のお仕事もいただけたら。基本、アメリカかぶれというか、映画だけじゃなく、音楽も洋楽ファンなので、そこにミートしたお笑いのニーズがあれば、挑戦していきたいなと」

――出演してみたいテレビ番組はありますか?

「今一番出たいのは『タモリ倶楽部』(テレビ朝日系)ですね。単純に大好きなので。あと、好きすぎて逆に出たくなかった『勇者ああああ(〜ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組〜)』(テレビ東京系)には、先日出させていただいて。めちゃくちゃ楽しかったです。それと、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)。僕も芸人のコメンテーターとして俳優さんや女優さんに翻弄されてみたいですね。他にも、ネタ番組にももちろん出たいですし、情報番組で映画紹介もやってみたいし、それに板前の経験を生かして、食レポとか料理とか…って、話が尽きないくらい、出たい番組はめちゃくちゃあります」

――ちなみに、目標にしている芸人さんはいらっしゃいますか?

「芸人さんというより、“本業はよく分からないけど、みんなの記憶に残っている人”に憧れるんですよ。そういう意味では、今回の『R-1』で、『よく分かんないヤツが出てきた』みたいな反応が多くて、すごくうれしかったんですけど。具体的に名前を挙げるとするなら、高田純次さんは理想の存在ですね。高田さんと僕では、キャラクターがだいぶ離れてますけど、『適当手帳』(※高田純次監修の手帳)は僕の座右の書です(笑)」(ザテレビジョン)

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