天海祐希×田中哲司対談「役の垣根を越えた強い連帯感があります」<緊急取調室>

天海祐希×田中哲司対談「役の垣根を越えた強い連帯感があります」<緊急取調室>

「緊急取調室」で取調官・真壁有希子を演じる天海祐希と、管理官・梶山勝利役の田中哲司

天海祐希演じる取調官・真壁有希子ら緊急事案対応取調班(通称・キントリ)のメンバーたちの活躍を描くドラマ「緊急取調室」(毎週木曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系)。

5月2日(木)放送の第4話では、女子高校生監禁・殺害事件の容疑者を相手に、有希子らが一進一退の心理戦を繰り広げる姿が描かれる。

今回、天海と“キントリ”の管理官・梶山勝利役の田中哲司によるスペシャル対談を実施。

“交際疑惑”がささやかれる有希子と梶山の気になる関係や“キントリ”現場の様子、長年続く人気シリーズのキャラクターを演じる際に心掛けていることなどを語ってもらった。

■ “交際疑惑”の真相は…

――第1話で、塚地武雅さん演じる“玉ちゃん”こと玉垣が「二人は付き合っているんですか?」とキントリチームに尋ねるシーンがありました。

田中哲司:あれ、何なんですかね?

天海祐希:何でしょうね…。

田中:分からないんですよ。聞いてもいないし(苦笑)。

――そういう裏設定があるのでしょうか?

天海:そういう説明もないですね。におわせているわけでもないし、勝手に周りが言っているだけかもしれません(笑)。

田中:たぶん、大したことないと思いますよ。

天海:そうですね、大したことない(笑)。

――演技するときにも意識しているわけではない?

天海:そこは、あまり考えていないですよね?

田中:うん。連ドラって、よく分からないんですよ(笑)。次から次へと脚本ができてきて、最終話を知らずに演じていたりするので…。

■ 天海「最初から生意気だった(笑)」

――シリーズを通して、ご自身が演じているキャラクターに変化はありましたか?

天海:真壁有希子は、あまり変わっていないような気がするんです。でも、梶山はいろいろ大変じゃないですか?

田中:離婚ですかね(笑)。

天海:そう、離婚。梶山はクールな印象でしたけど、パート2、パート3と続いて、以前よりはちょっとくだけてきましたね。

田中:確かに、ちょっとくだけている部分を脚本にも書いてもらっていますね。そういうところはすごく楽しいです。真壁はブレないよね。

天海:そうなんです。最初からすごく生意気だったから(笑)、そのままですね。

――それが“キントリ”らしさでもあるのでしょうか。

天海:皆さんが許してくれるんです。だって、でんでんさんに「じじい」とか言ってますから(笑)。

――どこまでが台本通りで、どこからがアドリブなのか推理しながら見るのも楽しいですよね。

田中:アドリブはないですよね?

天海:あまりないかも。

田中:うん、ほぼほぼないですね。

天海:とは言いつつも、私はちょびちょび入れています(笑)。それを却下されないので、そのままやらせてもらっていますね。

――そういう時は、「あ、来たな」という感じですか?

田中:いや、どこを変えているのかが分からない(笑)。

天海:ちょっと!(笑)

■ 田中「天海さんが言うから面白い」

――それだけ、絶妙なアドリブということですね。

田中:そういうことですね(笑)。

天海:そんなことはないですよ。でも、自分でアドリブを言ったのに、自分で笑っちゃうことがあるんです(笑)。

田中:「じじい!」って言ったのは、どの回だったっけ?

天海:第2話かな。菱本(でんでん)が「じじいは帰って寝る」と言って帰るシーンがあったんです。

田中:そのまま取調室を出て行くんですよね。

天海:でも、出て行ったのに、また戻ってくるんですよ。本当は「菱やん、帰って寝たんじゃなかったの?」というせりふだったんですけど、「じじい、帰って寝たんじゃなかったの?」と変えさせてもらったんです。

なのに、「じじい」と言っている自分がおかしくて。どうしても「じじい」と言いたかったんです(笑)。

田中:一人で言って爆笑するんですよ(笑)。

天海:そうなんです。

田中:その姿を見ていて、天海さんが言うから面白いと思いました。かめばかむほど面白くなってきて。

天海:夜、寝るときまで引きずっていたんでしょ?

田中:その日、寝る前に思い出して一人で笑っていたんです(笑)。そういう渋いせりふだったんですよ。

そういえば、真壁はいつもは「菱やん」と言ってるよなって気付いて。何か、ずっとやっている作品だからこそジワジワきました。

天海:そういうことを許してもらえる現場なんです。本当にありがたい。

■ 天海「長く関わっていることがとても大きい」

――“キントリ”のチームワークの秘訣とは?

天海:長く関わっているということが、とても大きいと思います。どの連ドラもみんなが仲良くなることはありますけど、”キントリ”の場合は役の垣根を越えて、パーソナルな部分にまで浸食してきている分、より強い連帯感が生まれているのかもしれません。

田中:僕にとって、こんなにお話をさせていただく現場は“キントリ”だけです。普段はせりふに集中することが多くて、割と黙っていることが多いんですよ。

撮影って苦しいんです。緊張もするし、大変で。でも、“キントリ”の現場だけは楽しいと思えるんです。

――いい意味で、“おしゃべり”が止まらない現場だと皆さんおっしゃっていますよね。

天海:「もう始まりますよ!」と言わないと、ずっとしゃべっているんです。

田中:それが天海さんのときもあるので…。そうなると、もう誰も手をつけられない(笑)。

天海:すみません(苦笑)。

■ 天海「“慣れ”でやらないように」

――長く続いているシリーズのキャラを演じることの難しさはありますか?

天海:気を付けないと、長くやっているというだけで、それが完成されたもののように勘違いしてしまうことがあるんです。実際は、長く続けば続くほど自分で新鮮味を持ったり、自分を律してやっていかなきゃいけない。

だから、“慣れ”でやらないように心掛けることが大事。誰も言ってはくれませんから、自分で正していかないと駄目だなと強く思います。

田中:そうなんです。慣れちゃいけないけど、慣れてしまうんです。中には、良い慣れもありますから。長くやればやるほど、ごちゃごちゃした感情が渦巻いてきます。

僕にとって、梶山は苦手な役なんですよ。ちょっとクールで、人の上に立ってみんなを見守るようなポジション。

どちらかというと、末端な人間の方が向いていると思っているので…(苦笑)。でも、それが苦にならないのが“キントリ”なんです。(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)

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