「連続ドラマW 悪党」東出昌大&瀬々敬久監督を直撃『エモーションが渦巻いている作品になった』

東出昌大がWOWOWで連続ドラマ初主演 「菊とギロチン」の瀬々敬久監督と再タッグ

記事まとめ

  • 東出昌大連続ドラマ初主演「連続ドラマW 悪党 〜加害者追跡調査〜」が12日放送開始
  • 同ドラマは薬丸岳氏の同名小説、監督は瀬々敬久氏で東出とは映画「菊とギロチン」以来
  • 木暮正人役の松重豊と初共演した東出は「すっごくお上手な人だな」と感想を語った

「連続ドラマW 悪党」東出昌大&瀬々敬久監督を直撃『エモーションが渦巻いている作品になった』

「連続ドラマW 悪党」東出昌大&瀬々敬久監督を直撃『エモーションが渦巻いている作品になった』

「連続ドラマW 悪党 〜加害者追跡調査〜」の主演・東出昌大と監督の瀬々敬久にインタビュー

東出昌大が初の連続ドラマ主演を務める「連続ドラマW 悪党 〜加害者追跡調査〜」が、5月12日(日)からスタート(毎週日曜夜10:00-11:00、WOWOWプライム ※第1話は無料放送)。

ベストセラー作家・薬丸岳の同名小説をドラマ化した本作。幼い頃に姉を殺された元警察官の探偵・佐伯修一(東出)が、自らのトラウマと向き合いながら、忘れることのできない犯罪の「その後」に向き合う。メガホンをとったのは、映画「菊とギロチン」(2018年)以来、東出と2度目のタッグを組む瀬々敬久監督だ。

今回、東出と瀬々監督にインタビュー。2人の固い絆や信頼関係が垣間見えるものとなった。

■ 「東出昌大と他者とのコール&レスポンスがすごい」(瀬々)

――まず東出さんに質問です。本作の脚本を読んで、どのようなことを思い、撮影に臨みましたか?

東出:せりふのニュアンスから「結構ハードボイルドな作品だな」という印象を受けました。ただ、監督と話していて「あまりハードボイルドにはしたくない。復讐(ふくしゅう)の鬼ではあるけれど、日常も表現していきたい」っておっしゃったんです。

やはりハードボイルドって「見得を切る」じゃないですけど、そういうお芝居をすると、キャラクター的には映えるけど限定されちゃうし、それだと監督とやる意味がないなって思いました。

――監督は脚本の鈴木謙一さんと物語を作っていたそうですが、撮影を振り返ってどんなことを感じましたか?

瀬々:探偵である東出君が、いろんな人に会って、事情を聞いて、事件の真相が分かっていく…という構造になるんですけど、どうしてもせりふで説明しなければならないことがたくさんあるわけです。でも実際に現場でいろんな俳優さんたちが事情を説明する中に感情を感じて、撮影を終えて振り返ってみると「エモーションが渦巻いている作品になったな」と思いました。

――東出さんは、本作で「瀬々監督ならでは」と感じた部分はありますか?

東出:根底に俳優部を信じていて、大海原に投げ出すというか「行ってこい」って背中を押してくれる演出があり、瀬々組らしいなって思いました。

あと監督は、人間がもがいているさまや、濁流の中の光明が見えた瞬間に救いがあるような作品や芝居がお好きだと思うので、俳優部が共通認識を持って「監督が好きなのはこっちだろう」ってのびのびやっていたのが、瀬々組ならではだと思いましたね。

――監督は俳優・東出昌大をどう感じてらっしゃいますか?

瀬々:「他者とのコール&レスポンスがすごいな」と。東出君と演技をやると、相手の俳優も輝くし、東出君自身も輝く。その化学反応が場の中で行われていますよね。

特に印象的なのが、映画「聖の青春」(2016年)の飲み屋のシーン。あれは東出君の良い面がさく裂して、あの名シーンができたのかな、ってふと思ったりするわけです。

松重豊と初共演!「ずるいしうまいな」(東出)

――本作は、被害者遺族の立場が描かれていてリアルな側面もあります。演じる“責任”の部分も生じてくると思いますが、その辺りはどう考えてらっしゃいますか?

東出:クランクイン前に、被害者側・加害者側で書かれているノンフィクションやルポルタージュをたくさん読みました。実際の遺族にお会いして話を聞くことはできませんが、だからと言って「そういう方々がいる」って事実も知らないで、安穏と作っちゃいけない題材だと思ったので、頭の片隅に置いて芝居をしていました。

ただ前半で「復讐の鬼」の芝居が続いた時に、監督が「日常もないとお客さんの息が詰まるし、今後は日常も撮っていこう」っておっしゃって。「確かにそうだな」って思う部分もありました。

――東出さんは探偵事務所の所長・木暮正人役の松重豊さんとは初共演だそうですね。どんな印象を持たれましたか?

東出:「すっごくお上手な人だな」って(笑)。

瀬々:わははは。

東出:「やっぱり先輩はすごいな」って思いました。木暮ってとぼけているところがあって、そういうお芝居が続いたんですけど、ある日、橋の上で向かい合うシーンがあったんです。そこで見つめあった時に心臓を殴りに来るような熱があったので、佐伯として受け止めはしたんですけど…なんかズルいなって(笑)。尊敬の意味も込めて「ずるいしうまいな」と思いました。

――地上波とも映画とも違う、WOWOWのドラマ「悪党」の魅力とは何ですか?

瀬々:全6話で、それぞれゲスト回があって、ゲストの話の横軸と、東出君が抱える大きな事件の縦軸が続いているところに魅力がありますね。そこでどう佐伯が変わっていくのか…罪を抱えている中で、人々がどう生きていくのか、どう死んでいくのか、人間ドラマを伝えられたらなと思います。

――東出さんにとって連続ドラマ初主演作となった「悪党」。最後に見どころを教えてください。

東出:打ち上げの席で「初主演」と言われて、「ああそうだったんだ」って思ったほどで、この作品に入る前も終わった後も気負いみたいなものはありませんでした。あるとすれば、瀬々監督と一緒にできるということだけです。撮影中も混沌(こんとん)の中にいたので、完成の想像はできないんですけど(※本作完成前に取材)、俳優部が没入している姿がカメラに映っているし、ドキュメンタリーにも見える作品になっていると思います。(ザテレビジョン)

関連記事(外部サイト)