五関晃一主演、手塚治虫原作の過激舞台「奇子」のメインビジュアルが解禁

五関晃一主演、手塚治虫原作の過激舞台「奇子」のメインビジュアルが解禁

手塚治虫の同名漫画を舞台化した「奇子」メインビジュアル

A.B.C-Zの五関晃一が単独初主演を務め、三津谷亮、味方良介、駒井蓮、深谷由梨香、松本妃代、相原雪月花らフレッシュなキャストが出演する舞台「奇子(あやこ)」のメインビジュアルが明らかとなった。

手塚治虫の漫画作品「奇子」が生まれたのは、戦後復興を遂げ高度成長期をひた走った日本社会が大きな曲がり角に差し掛かった1970年代前半。「ビッグコミック」(小学館)で1972年から1973年にかけて連載された。

敗戦直後の東北の農村地帯で、大地主一族の遺産相続を巡る骨肉の争いと、恐ろしい欲望の果てにこの世に産み落とされた奇子。一族の体面のために土蔵の地下室に幽閉され、下界から隔絶して育てられた、言わば“純粋培養”の奇子は、やがて性に対して奔放な美しい成人女性として世に放たれていくことになる。

「奇子」は、少女監禁や近親相姦などセンセーショナルな描写も巧みに取り入れつつ、人間の心の闇や犯罪、グロテスクで過激な表現などを描く手塚の「黒い」作品群の中でも、代表作とも言える作品だ。

今回の舞台では、上演台本・演出を中屋敷法仁が務め、血族という逃れることのできない鎖のような「絆」で縛られた一族を、鮮烈で演劇的に描き出していく。

■ STORY

青森県で500年の歴史を誇る大地主・天外一族。村では絶大な富と権力を誇っていたが、終戦後の農地改正法により、その勢いは静かに衰えつつあった。

太平洋戦争から復員した仁朗(五関)が帰ると、家には奇子(駒井)という妹が生まれていた。それは父・作右衛門と兄嫁・すえ(深谷)の間に生まれた私生児だった。兄の市朗(梶原善)が、遺産ほしさに妻であるすえを差し出したというのだ。

「うちは異常な家だ!狂ってるんだ!」

そんな仁朗も、しかし、GHQのスパイとして仲間を売って生き延びて来た。組織の命令により、さらなる陰謀に加担して行く仁朗。仁朗の犯した罪、一族の犯した罪=奇子が複雑に絡み合い、やがて奇子は土蔵の地下に閉じ込められ、死んだことにされる。

それから11年後、末弟・伺朗(三津谷)は強く反発している。

「うちの家系はまるで汚物溜だ。犬か猫みてぇに混ざり合って、そのつど、金と権力でもみ消したんだ…」

さらに11年後、地下で育てられ続けてきた奇子は、伺朗により地上へと出される。隠蔽した罪や過去が、次々に暴かれ、やがて一族を滅ぼすことになる。地方旧家の愛欲、戦後歴史の闇を描く因果の物語。(ザテレビジョン)

関連記事(外部サイト)