舞台「信長の野望」 田中れいな「アニメ主題歌みたいでカッコいい」新曲に、前田亜美も「楽しみ!」

舞台「信長の野望」 田中れいな「アニメ主題歌みたいでカッコいい」新曲に、前田亜美も「楽しみ!」

囲み取材に出席した6人。左より、今井宗久役・彦摩呂、お市役・田中れいな、織田信長役・鶏冠井孝介、明智光秀役・谷佳樹、前田慶次郎役・友常勇気、茶々役・前田亜美

同名の人気歴史シミュレーションゲームをベースに織田信長の生涯を描く舞台「信長の野望・大志」シリーズ。その第3弾「夢幻 〜本能寺の変〜」のプレビュー公演が5月18日、埼玉・戸田市文化会館にて開催された。

日本史上最大の歴史ミステリー“本能寺の変”を、ゲーム原作ならではのオリジナルストーリーで描く本作。終幕では、第4弾となる次作「桶狭間の戦い」の公演も発表された。

■ 現代の記憶を持つ武将たちの戦国ドラマ

本作では初演より、織田信長を鶏冠井孝介、信長の妹・お市をモーニング娘。OGの田中れいな、茶人・今井宗久を彦摩呂、明智光秀を谷佳樹が熱演。田中は劇中の随所で歌を披露し、さらにお市の娘・茶々を演じる元AKB48の前田亜美との共演も見どころとなっている。

通しリハーサル前の囲み取材には、鶏冠井、田中らメインキャストが出席。本シリーズでは信長をはじめ、幾人かの武将が「先の世を知る“平成の記憶”を持つ人物」として描かれており、鶏冠井は「それゆえの現代人としての弱さ。それに対比する戦国時代の武将の強さ、姫たちの凛とした強さ。その差が色濃く描かれるシーンに注目を」と見どころを挙げる。

田中は「今回は兄上に対して妹らしさを見せられるのがうれしくて、兄妹愛だなと思ってもらえるシーンが多々あります」と語り、注目の歌唱シーンについては「新曲です! アニメの主題歌のようなカッコいい感じの曲です」と、うれしそうに笑顔を見せた。

そんな田中の歌唱シーンについて前田は、「茶々は母上の歌が好きなんですが、前田亜美としても田中れいなさんの歌を好んで聴いていて、『いい声だなぁ、いい歌だなぁ』って(笑)。裏で楽しみにしています」と、観客目線での気持ちを打ち明けた。

シリーズ初参加の前田が演じるのは、成長した茶々。「今までの茶々の中で、私が一番背が高いというのが(キャスティングの)こだわりらしいです。個性的な人物が多くいる中、自分も個性を出して一凛の花のように添えることができたらと思います」と、本番に臨む意気込みを表した。

本シリーズは、織田信長の生涯という一つの大きな物語を、信長視点、敵方視点のダブルストーリー(2種の公演)で見せていくのが特徴となっている。信長と対の主役となる明智光秀を演じる谷は、「明智は今まで裏切るかと思いきや、織田家のために動いてきた。(信長視点の)裏で何があったのかが、全く違う色合いの物語として描かれています」と、SIDE織田、SIDE明智として披露される2パターンの公演について力強くアピールした。

舞台「信長の野望・大志 夢幻 〜本能寺の変〜」は、5月21日(火)〜26日(日)、東京・シアター1010にて、SIDE織田とSIDE明智の2パターンの公演を回替わりで上演。千秋楽の公演終了後には、スペシャルイベントが予定されている。

■ 予定調和を壊す「信長の野望・大志」ストーリーの面白さ

舞台「信長の野望・大志」シリーズは、プレイヤーが歴史を動かすゲームが原作なだけに、史実と異なる歴史の流れが展開する。それを動かしていくのが、“平成の記憶”を持つ武将たちだ。ある者は史実にあらがい、ある者は史実の通りに歴史の流れを戻そうとする。

今作で描かれる“本能寺の変”は、明智の謀反により信長が死した、日本史上最も有名な事件の一つ。ここに、事件の当事者であり、共に“平成の記憶”を持つ信長と明智はどう立ち向かっていくのか。

結果から言えば、“本能寺の変”は起こる。起こりはするが、そこに至るストーリー、クライマックスで私たちが目撃する光景は、史実とは全く違うものになる。意外な人物による驚きの行動は、史実に詳しい人ほど予定調和が壊される面白さを体験できるだろう。

天下を望む武将たちの“大志”と“野望”の熱さ、彼らを支える姫たちの切なさ、さらに、舞台上で繰り広げられる殺陣の鮮やかさ。奥深いドラマが折り重ねられ、SIDE織田、SIDE明智の両視点で物語は一つに収れんされていく。

■ 鶏冠井孝介「見て、聴いて、両面からドラマを感じられるエンターテインメントが詰まった作品」

初演終了後には、本シリーズを通して織田信長役を務める主演・鶏冠井孝介に、ここまでたどり着いた心境、これから始まる東京公演への意気込みを聞いた。

――ついに「夢幻 〜本能寺の変〜」の公演が始まりました。ここまで来た今の心境はいかがですか?

主演という立場で、これほど長い期間、同じ役を演じさせていただける作品は他にないので、幸せを感じています。織田信長という役に対しても、「信長の野望・大志」という作品に対しても、本当にありがたいことです。1年前にシリーズが始まってから、この作品と共に成長させてもらっているのを実感しています。

物語の中、敵も仲間も、多くの者が亡くなっていくのが切ないところですが、それが素晴らしいドラマ性にもなっている。ずっと一緒に舞台に立ち続けていきたいと思う仲良しな気持ちだけでなく、より良い作品にしていきたいという真摯な気持ちや情熱を共有して、ここまでたどり着けたと思っています。

――歴史が変わりゆく作品ですが、今回も意外な終わり方を見せてくれました。

僕自身、あの本能寺の変が、こういう結末で描かれるとは思ってもいませんでした。これから見る方もきっと、驚きと新鮮さを感じてもらえるはずです。武将たちの派手な立ち回り、お市(田中れいな)の歌、音楽面もすてきですし、個人的にはオープニングでの姫たちの舞も毎回楽しみにしているところです。

これから東京公演が始まりますが、見て、聴いて、その両面からドラマを感じられるエンターテインメントが詰まった今作を、ぜひご覧になっていただきたいです。

――東京公演はSIDE明智から始まります。そちらの物語も楽しみなところです。

SIDE織田とSIDE明智、全く別の作品と捉えてもいいというくらい違う内容ですね。SIDE明智はオープニングパフォーマンスからして驚きがありますし。

――衣装稽古で見せてもらったアレですね! “平成の記憶”があのような形で描かれるとは予想外でした。

ですよね(笑)。僕も最初は驚きました。

――そして、次作の第4弾「桶狭間の戦い」の公演も発表されました。最後に、その次回公演に向けての意気込みをお願いします。

桶狭間の戦いは、初演の「春の陣」(2018年)で少しだけ描かれましたが、この日を境に、信長をはじめ何人かの武将が平成の記憶に目覚めたんですよね。ということは、平成の記憶をまだ持たない、歴史本来の信長を演じることになるかもしれないんです。それはプレッシャーであると同時に、ものすごく楽しみでもあるところです。過去を描くということは、初演時の懐かしい仲間たちとの再会もあるかもしれないし、「信長の野望・大志」での楽しみは尽きないですね。(ザテレビジョン・文・撮影:鈴木康道)

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