山崎育三郎、弁護士・国平を熱演「自分なりの正義や信念をしっかりと持って演じた」<白い巨塔連載(4)>

山崎育三郎、『白い巨塔』で弁護士・国平幸一郎役を熱演 岡田准一らと共演

記事まとめ

  • 山崎豊子氏の小説を原作に、岡田准一が主演する『白い巨塔』で山崎育三郎が好演
  • 山崎は財前五郎の代理弁護人・国平幸一郎役、岡田のほか松山ケンイチらと共演
  • 山崎は、弁護士・関口(斎藤工)と裁判で対峙する場面について手応えを明かした

山崎育三郎、弁護士・国平を熱演「自分なりの正義や信念をしっかりと持って演じた」<白い巨塔連載(4)>

山崎育三郎、弁護士・国平を熱演「自分なりの正義や信念をしっかりと持って演じた」<白い巨塔連載(4)>

財前五郎の代理弁護人・国平幸一郎を熱演した山崎育三郎にインタビューを実施!

山崎豊子の傑作小説を原作に、大阪の大学病院で繰り広げられる壮絶な権力争いを描いた岡田准一主演の5夜連続ドラマスペシャル 山崎豊子「白い巨塔」(5月22日〜26日(日)よる9:00放送、テレビ朝日系)。

原作の刊行から50年たった今、物語の設定を2019年に置き換え、岡田演じる浪速大学医学部第一外科・准教授の財前五郎が、悲願である“教授の座”を目指してなりふり構わず邁進していく姿を映し出す。

ザテレビジョンWEBでは、同ドラマの出演者によるリレーインタビュー連載を実施中。本リレー連載の第4回は、財前五郎の代理弁護人・国平幸一郎役の山崎育三郎のインタビューをお届け!

本作でも重要な位置づけになる医療裁判のシーンで毅然(きぜん)と戦う国平に、撮影エピソードや本作にかける思いなどを聞いた。

■ 国平は、より熱くなるタイプの弁護士

――財前の代理人である弁護士・国平はどんな人物ですか?

台本を読んだ時に、すごく財前さんに近いんじゃないかなと思いました。自分の地位を上げるために手段を選ばないという考え方やお金に対する価値観。

国平自身も偉くなりたい、もっと上に行きたいという思いが強いですから。財前さんに会った時にどこかフィットするものがあったような気がします。

――物語の中での、国平の存在についてはいかがですか?

国平は財前さんのような野心を持っている人間や経済的にも豊かな人の弁護になると、より熱くなるタイプの弁護士。悪役というか、ちょっと嫌らしいキャラクターではあるんですけど、彼の中にある正義、自分の信念みたいなものをしっかりと持って演じたいなと思いました。

――国平にとっての良心とは?

これは僕の勝手な解釈ではあるんですけど、国平自身の育ちや幼少期が深く関係しているのかなと。経済的な面で苦労した分、自分が成功することによってそのトラウマを埋めるというか、地位を上げたりたくさんのお金を得ることにしか気持ちが向かなくなってしまったのかもしれません。

それが彼の人生の目的であり、どんな手を使っても“勝つ”ということがモチベーションになっているのかなと思います。

■ 財前のような意識高くて勢いがあるタイプは格好いいな

――財前と里見(松山ケンイチ)、それぞれの魅力はなんだと思いますか?

財前さんは、ちょっとやりすぎなところもありますけど、僕の兄とすごく重なるところがあるんです。

――身近に財前タイプがいらっしゃったのですね(笑)。

もちろん、兄は悪いことをしていないと思うんですけど(笑)、「一番になる」とか「こうなりたい!」といった前のめりなところは似ているかもしれないです。僕自身も、財前さんのように意識が高くて勢いがあるタイプは、男として格好いいなと思うんですよね。ある意味自分にも厳しいし、何事にも妥協せずに生きている。

財前さんの場合はやり方がひどいですけど、常に自分と闘いながら目標に向かって突き進んでいく姿は男性から見ると魅力的に映りますよね。俳優や歌手という仕事も自分との闘いの連続。だからこそ、僕自身も絶対に負けないという気持ちやエネルギーみたいなものは切れないようにしないといけないなと思っています。

――その一方で、里見は医者として財前とは正反対のタイプですよね。

里見さんと財前さんは、同じゴールを目指していると思うんですよ。目標に対してのアプローチの仕方や性格が違うだけ。里見さんはとても人間的で温かくて優しい方ですけど、僕は財前さんのような勢いを持っている人間に引かれますね。

■ 骨太な医療ドラマで、緊張するなという方が無理な現場

――今回演出を担当した鶴橋(康夫)監督の印象は?

「白い巨塔」という作品は大作ですし、日本を代表する俳優さんたちがたくさん出演されています。30代の僕なんて、まだまだ若手。骨太な医療ドラマであり、僕の役は弁護士ということで緊張するなという方が無理な現場でした。

でも、鶴橋監督は、その緊張を取ろうとしてくださる方なんです。「俳優が自由でいられる空間づくりが大事」という監督の言葉がとても印象的で。監督が作ってくださる現場の空気感にかなり救われました。

――そんな中、弁護士・関口(斎藤工)と裁判で対峙(たいじ)するシーンも見どころの一つですよね。

斎藤さんとのシーンは、とても面白かったです。今回が初共演なんですけど、共通の知り合いがいてよくお話をうかがっていたんです。斎藤さん自身、普段からおっとりしていて、すごくゆったりとした空気が流れている方。

それが関口という役の中にも見えてきたので国平としての在り方みたいなものが少し変わったりもしました。本番ではお互いにいいコミュニケーションを取りながら、台本に書かれていること以外で楽しくキャッチボールができたんじゃないかなと思います。

――新しい時代「令和」の“和”にちなんで、最近和んだエピソードは?

和んだというより、幸せだなと思ったのはイチロー選手の引退試合で国歌独唱を担当させていただいたことですね。ずっと夢だったんです。

――イチローさんのファンなんですか?

小学校の6年間、ずっと野球をやっていたんです。チームのキャプテンでピッチャー。子どもの頃からイチロー選手のファンで、野球カードを集めていました。

今でも大事に持っていますよ。イチローさんは僕にとってのスター。自分が歌を始めた時に、いつか国歌独唱をする機会に恵まれたら、野球場のグラウンドに立ちたい。イチローさんがいる場所で歌いたいと思っていたんです。その夢が超満員の東京ドームでかないました。

――それは、すごいことですね。

僕が国歌を歌っている時、僕の声に合わせてスクリーンにイチロー選手の顔がアップで映ったんです。あの瞬間は和んだどころの話じゃないですね(笑)。

本当に震えるぐらい感動しました! 東京ドームのグラウンドに立っているだけでもすごいことなのに、イチローさんの目の前で歌っているわけですから。もう、泣きそうになりました。それぐらいうれしかったです。(ザテレビジョン・取材・文=月山武桜)

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