東京パフォーマンスドール、結成6周年ライブで“完璧なチームワーク”を見せる

東京パフォーマンスドール、結成6周年ライブで“完璧なチームワーク”を見せる

東京パフォーマンスドールが結成6周年ライブを行った

恥ずかしげも惜しげもなくつづるが…あの場を共有した人は誰もが思ったはず。「TPDの存在はボクらのヒカリだよ」と。

舞台やランウェイ、ドラマ・ラジオ出演など、ソロ活動もいいし、リリースイベントもいいけど、やっぱり全員でのワンマンライブは別格。輝きが一段と増して見える。

もっともっとこの時間が続けばいいのに、と思いながら見入っていたが、あっという間にダブルアンコール含め全26曲をパフォーマンスし終えた彼女たち。いい夢を見せてもらった。ありがとう。

と、まあいきなり断片的なポエムっぽく始まって、うっかりこの記事をクリックした人は何のこっちゃ分からないと思うので、仕切り直し。

6人組ガールズグループ・東京パフォーマンスドール(通称:TPD)が、6月16日に東京・渋谷ストリームホールで2019年上半期最後のワンマンライブ「The 6th Anniversary ダンスサミット」を開催。

今回もWEBザテレビジョン・TPD班が潜入し、主観に満ちあふれたライブリポートを公開する。

6人そろったTPDを見るのは、結構久しぶり…いや、身内にも内緒でひそかに見に来た6月11日のCDデビュー5周年リリースイベント以来だから、うん、全然久々でもなかった。

しかし、先ほども触れたようにリリイベとワンマンでは全く違う景色がそこには広がっている。

ロビーにはたくさんの花やこれまでの衣装展示があり、ホールは扉が閉じないんじゃないか、というほどぎっしりファンや関係者で埋まりながら、開演の時を待っていると、どこからともなく音楽が聞こえてきて、いつもとは違う特別な入場音でメンバーが入ってくる。

最初の驚きは1曲目の「ダイヤモンドは傷つかない -Rearranged ver.-」から、その衣装。特別な日だけに白い衣装だろうなとは思ったが、それにしても白も白、6年前の結成当時に着ていた衣装というシロモノだ。すぐにピンときた長年のファンの方を中心にどよめきが起きたのも無理はない。

それこそ中学・高校生くらいの子たちが着ていた服を全員成人した今着るって…。それでも着こなしちゃうあたりがスタイルのいいモデル美女たち。

おのおの思うところ(「きついなぁ…」とか)はあったかもしれないが、傍から見ている分には全く違和感なかった。

アニバーサリーライブだからといってもちろん振りを変えるわけではなく、躍動的な腕の動きあり、ソロを歌うメンバーへのコールあり、サブリーダー・浜崎香帆の側転あり、“普段通り”のクオリティーで進んでいくと、続いて2曲目もリアレンジ曲の「TOKYO ROMANCE -Rearranged ver.-」だ。

イントロからじわっとくる優しいメロディーを刻むと、上下左右に表情豊かな手の動きで魅了するメンバーたち。立て続けにダンスリーダー・脇あかりが「結成6周年ライブ、今日は会いに来てくれて本当にありがとう! 一緒に歌って踊りましょう〜! みんなの気持ちは…?」と方言交じりに呼び掛け、ファンが「ING(アイエヌジー)!」で返す一連の流れで、「気持ちはING -Rearranged ver.-」へ。

Aメロの歌い出しの脇へのコールもかなり大きかったように、この時点で会場のみんなの気持ちは一体に。

個人的には「I・N・G」のポーズのとき、“美容番長”上西星来が酢っぱいものを食べた時のような表情をしていたのが印象に残った。いや、ただのステキな困り顔か。

さておき、終盤に高嶋が「一緒にジャンプするよ〜!」と言って会場を盛り上げるあたりでなぜか既に泣きそうに。

ダレトクなんだこの涙は、と平静に戻ったのもつかの間、リアレンジ曲3連発の後は「Lovely Lovely」を持ってきた。

泣いてる暇もないくらいにポップでノリの良いサウンドと、エルカと三葉…じゃなくて、浜崎&橘コンビが作ったかわいらしい振り付けのダンスを、より“あざとかわいく”踊るメンバーたちの姿にほっこり。

しかし、次の「Shapeless」で“事件“が起きるのだ…。

■ 高嶋、オリジナル歌詞を作るの巻

5曲目にはちょうど1年前にリリースした7thシングルの表題曲「Shapeless」。6人体制初のシングル曲であり、ボーカルを際立たせる“歌い出し”が何より見せ場の一つなのだが、リーダー、やっちまった。

「たくさんの色が〜」の部分はいつも通り軽やかに歌い出したのだが、突然「振り向いた〜キミの〜そばに。言葉が好きって何だろう」という、謎のオリジナル歌詞を入れて歌っていた。

いやはや、天才である。しかも後のMCできちんと謝罪したものの、彼女のすごいところは、間違えていても全く音程もメロディーラインも外さずに歌うところ。顔も何ならドヤ顔をしていて、“振り向いた高嶋”のそばにいたメンバーの方がニコってしていたほど。

何ならうちのインタビューライターも「Shapeless」が大好きだと常々言っているのに全然気付いていなかった。

それに、その後を継ぐ浜崎も浜崎で何事もなかったかのように歌い、完璧に軌道修正。やはり結成6周年のチームワークはダテじゃない。

ステージのライトの強弱も絶妙に気分をアゲてくれ、いいムードのまま「FLASH TIME」へ。

上西、櫻井紗季、浜崎、橘、脇、そして高嶋の順でそれぞれいい感じにポージングを決めると、続いては上西の「恋」を皮切りに、ソロ・ユニットコーナーへ突入だ。

さらっと書いてみたものの、上西がソロ・ユニコーナーで先陣を切るのはここ1年では初だった気がする。いきなりジョニーに驚きつつも、最近特に活躍ぶりが目覚ましい彼女が情感たっぷりに歌い上げ、すっかり会場の視線をハートマークに変えた。

かと思えばミュージカル「リューン―」の再演で歌声の伸びに磨きをかけてきた浜崎が「Over The Rainbow」を歌うと、今度は雲一つない快晴のような雰囲気に。

続いていつもの天真らんまんな姿とは表情が全然違う脇の「Shadow Dancer -Rearranged ver.-」では、のっけからハイスピードなダンスと脇の突き刺さるようなボーカルによって、曇り空をあえて呼び寄せたような感覚が。

激しいダンスに目を奪われがちだが、歌の方も全然ブレないあたり、ここ最近の成長ぶりが如実に表れている。

実にぜいたくなソロメドレーだなとそれぞれの味をかみ締めていると、次はもう四の五の言わずに楽しめばいいじゃん!的な空気を全身にまとった“調和の3”もとい、ぐーちょきぱーを継ぐ櫻井と、浜崎、橘の3人組が登場。

歌うのは「HENACHOKO-DaNCE」だ。ハチャメチャに楽しめる曲ではあるのだが、実はジャンプしながら回転して横移動するという運動神経が悪くちゃできない動きをしていたり、小刻みなボーカルでも音程バッチリだったり、レベルが高い。

その間に「6周年への感謝を込めて6人分のプレゼントを受け取ってください!」とボールを客席に投げ入れ、「これからもよろしくお願いします!」とほほ笑ましいステージを見せつけた。

そして曲が終わるか終わらないかの瀬戸際に、ハーフアップポニーの前髪マシマシで、ロックシンガーのようなオーラをまとった高嶋がステージ中央に現れ、こちらは「Darlin'」をパフォーマンス。

ヘナチョコにかわいい空間をしっかりディーヴァのソロライブモードに引き戻すあたり、高嶋のポテンシャルは誰もが認めるところ。マイクスタンドの使い方といい、LINE LIVEでメイちゃんの物まねをする人と同じ人間とは思えないステージを披露した。

続いて浜崎選手がソロ・ユニコーナー早くも3試合目の出場で、橘との「BURN ME OUT」を。

ファンの絶叫がこだまする中、独特の妖艶な世界観で舞台をダイナミックに使う2人。ボーカルなしで、間奏のダンスだけ見ていても一向に飽きがこない。

カッコよく決めた後は、これまた独自の世界観を持つ2人組・赤の流星(上西・脇)が現れ、6月12日にリリースした8thシングルの初回盤にも収録されている「Into The Night〜夜に落ちて〜」をTPDワンマンでは初披露。

赤の流星ワンマンでも思ったが、個人的に流星の楽曲では最も好き。どこかはかなげな表情で歌い出す上西、横で静かに力強く踊る脇、逆もまたしかり。

音源でも何度もリピートしたい楽曲だが、目の前でコンテンポラリーダンス&表情の変化もセットで見られるというのは何にも代えがたい幸せだ。

ソロ・ユニコーナーのトリを見事に果たし、続いてインストダンス曲の「Neo Elements」でブレーク。三者三様ならぬ、六者六様のソロダンスからの集合ダンスで再び6人楽曲コーナーへ。

■ 新曲を初パフォーマンス!

後半戦一発目が、ライブ初披露の新曲「Starship Flight」というのも未来へ進む感じがいい。しかし、この曲には驚いた。

インタビューの時にも「振りが難しい」とメンバーが口をそろえて言っていたが、納得だ。こんなに細かい動きでスピーディーに展開するとは…。

この曲は女優・演出家としても活躍している林希先生が振りをつけたそうだが、結成当初からTPDを知るからこそ、「このくらいできるやろ」という信頼と親心をもってつけたんじゃないのかなと、勝手に思ってしまった。

もちろんダンスだけでなく、高嶋・浜崎のツインボーカルで銀河系の広がりを感じさせるあたりもお見事。

それからメンバーも大好きな「TRICK U」では、それこそ林先生とみっちり稽古・本番を共にした同じ和歌山出身の橘がおなじみのソロパートをセクシーにこなし、「Counting the Seconds」では“歌い出しの高嶋”の本領発揮といわんばかりのボーカルで盛り上がりはますます上昇気流へ。

畳み掛けるように橘の「まだまだ盛り上がっていきましょう!」のあおりで「Jumpin’ Up!」へつなぎ、18曲目でどこにそんな力が…という高速ダンス。そしてメンバーとファンが一緒にジャンプするところでは、比喩ではなくストリームホールが揺れた気がした。

そのままエモい流れで「純愛カオス」。流れた瞬間ファンの「やったー!」の声あり、サビの腕の回しっぷりも脱臼しないか心配になるくらい力強く、ラストのサビ前「絶対に〜!」のファンからのコールもあり、いいものは時代を超えていいし、結成6周年でも決して“情熱は逃げていない”というのをメンバー自身が体現してくれた。

まだまだ確変(畳み掛け)モードは終わらず、20曲目には「SURVIVAL!!」。浜崎の「まだまだいくよ〜!」のあおりから、いつも以上に高いハイキックやその場で駆け抜けるしぐさ、俳句コンビの“対”の動き、会場の盛り上がりもノンストップで突き進み、CDデビュー曲「BRAND NEW STORY」へ。

アクロバットやヘッドロールもそうだが、何と言ってもふとした瞬間に高嶋がメンバーを見詰めてほんのり笑顔になるシーンがとても印象的。

この笑顔でこちらも勝手に万感胸に迫る思いをしていると、最近のワンマンなら恐らく「SHINY LADY」で本編を締めるところだったが、“原点回帰”じゃないが、アニバーサリーライブならでは、約1年ぶりにライブで聴く「DREAMIN'」だ。

じょにーが「今日は皆さん遊びに来てくださり、本当にありがとうございまーす! 6年間大切に歌い続けてきた曲、聴いてください」とこれまたエモい歌振りをするもんだから、おじさんの涙腺なんて崩壊寸前ですよ。

脇をキュッキュして左右にジャンプする振り、メンバーが対になってハイタッチしたり、手を組んだり、6人の「DREAMIN'」が終わったころには、もともと立っているのはともかくとして、スタンディングオベーションのように大きな拍手が会場を包みこみ、本編の幕を下ろした。(ザテレビジョン・取材・文=蒼野星流)

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