阿部進之介&馬場ふみか、心の奥底に潜む“ダークな一面”とは?<Interview>

阿部進之介&馬場ふみか、心の奥底に潜む“ダークな一面”とは?<Interview>

ドラマ「名もなき復讐者 ZEGEN」で共演した阿部進之介、馬場ふみかにインタビュー

「第17回『このミステリーがすごい!』大賞」のドラマシリーズ第2弾「名もなき復讐者 ZEGEN」(毎週木曜夜0:25-0:55、カンテレ/放送後にU-NEXTで配信)が、8月29日(木)にスタートする。

自らを「女衒(ぜげん)」と名乗り、謎だらけの性風俗斡旋者を演じるのは阿部進之介。馬場ふみかは、母国に住む夫の治療費を稼ぐために風俗店に従事する中国人・李雪蘭を演じる。

裏社会で生きる男が繰り広げるダークエンタテインメント。この難役に、二人はどう立ち向かっているのか。

■ 馬場ふみか「孤独さを感じ取ってもらえたら」

──まずは、それぞれの役どころから聞かせてください。

阿部:重い過去を背負っている役柄です。両親がいなくて施設で育っているので、恵まれているとはいえない環境。一見すれば暗くなりがちな役なんですけども、あまりそこに引きづられすぎないように、日々生活していければいいなと演じましたね。

馬場:「中国人!?」って最初は思いました。これまで日本人しか演じたことがないので。日本人か人間じゃないか、しかないので。

阿部:人間じゃないか(笑)?

馬場:っていうことがあったので、国が違うと文化も違うから、どうやって演じていこうかなぁって最初は思ったんですけど。でも、彼女の生きていく力の強さが見えてきて、私自身が尊敬できる女性だなって思いました。一人で言葉が違う日本にやって来て、働く女性ということで、孤独さを感じ取ってもらえたらいいなぁと思います。

――中国語も習得して…。

馬場:難しかったですよ。

阿部:簡単じゃないよね。

馬場:簡単じゃない。日本語と全然音が違って、それはすごく難しかったですね。

■ 阿部進之介「車の中で…」

――それぞれの役づくり、練習などを教えてください。

阿部:性風俗などに斡旋する仕事のことを女衒というそうで、現在でいうスカウトマン。昔はエージェントといった時期もあったそうですが、そのエージェントさんと話すきっかけがありました。

どういう女の子がそこで働くのか。(辞めて)20年近くたっているけれども、いまだに人間としての付き合いがあるとか、(元風俗嬢で)結婚してる人もいる。性風俗というものを違う角度から見られたので、その世界で人が生きて、生活をして、その後の人生を迎えていくんだということを感じられたのは良かったですね。

馬場:台本を読んだ印象は、(風俗嬢が)精神的に癒しを与えているなぁと思って。そういう意味では、変わった職業ということでもないのかなぁって。

阿部:必要なこと、というのかな。

馬場:うん。実際にマッサージするシーンがあるんですけど、それは風俗指導の先生がいらして、教えてくださったんです。そこで勉強しました。難しかったです。分かんないけど…。

――阿部さんは本作で、裏社会で生きるダークヒーローを演じます。そこで、それぞれの心の奥底に潜む“ダークな一面”を教えてください。

阿部:気付かないですよね、そんなのは自分で。

馬場:そうですか? 私は、自分では気付かないんですけど「言葉がきつい」ってよく言われます。

阿部:言葉のチョイスが変なんじゃなくて?

馬場:変というか、仲がいい子だったらきつくなるというか、雑になるんです。

阿部:気を許してる人の前だと、言っちゃったりはするよね。

馬場:そうです。人間ですもん。

――阿部さんはつい言葉に出ちゃうみたいなことはないですか?

阿部:そういうのなら俺もあるわ。車の中で…。

馬場:ブツブツ言っているんですか?

阿部:これから挑む撮影のシーンはもうイマジネーションができていて、ようは想像力を使って生きているので、嫌なことが頭の中でプレイバックしちゃうんですよね。そうすると、たまにボソッと言葉が出ちゃう。あの時には言わなかったけど、今言葉に出しちゃった、とか。

――車の中が多いということは、一人の空間だから?

阿部:もちろん。電車の中でやっちゃったらやばい(笑)。それは嫌なことだけじゃなくて、もっとこういうふうに言ってあげた方が傷つかなかったかなぁとかもある。芝居でも、本番ではOKでも、後になってこうやった方が良かったかなってプレイバックすることがよくあるんです。復習として。後悔が自分の中ででかくなって、反すうしてしまうくせがある。

■ ほっこりシーンは大事

――最後にお薦めシーンを教えてください。できれば、ご自身の出演シーンで。

阿部:意外とラーメン屋のシーンが好きですね。

馬場:ギョーザがおいしかった所ですよね?

阿部:うん。シーンに限っていうと、アクションがただのバイオレンスなシーンじゃなくて、ちゃんと感情が伴っていて、心情が描かれています。否が応でも見てしまうと思いますけど、そこはグッと引きつけるシーンになってるのではないかと思いますね。

――アクションシーンでのけがは?

阿部:ありますね。全身にプロテクターを入れられるわけではないので、打撲や打ち身は日常茶飯事。やっぱり、ありますよね。

馬場:私が好きなシーンは、あのー、ベーコンエッグを失敗したんですけど…。

阿部:ベーコンエッグ? いきなりすぎて、分かんないよ(笑)。

馬場:後半で、朝ご飯でベーコンエッグを作るシーンがあって、失敗したんですけど、そのまま使われた。「失敗しちゃった」って言うシーンがかわいいなぁって。数少ないほっこりシーンなんで。

阿部:アドリブでOKになったの?

馬場:「『失敗しちゃった』って言っていいよ。それでやるから」って。ほっこりしとかないと、心がもたないですからね。

阿部:大事だよ。この作品の中では。(ザテレビジョン・文=伊藤雅奈子)

関連記事(外部サイト)